私のミュージカルの原点に再会できました(涙)(見た目は変わってたけど…!)
再演を願い続けてはいたけれど、まさか首都圏ディズニーミュージカルだらけの中での再演が決まるとは…!
ということで、新演出にはなったものの、2012年2月ぶりに「美女と野獣」を観ました!私が生まれて初めて観たミュージカルなので、本当に本当に感慨深かったです。
https://der-letzte-tanz.hatenablog.com/entry/2020/09/02/210144
↑人生初ミュージカルの感想記事
しかも再演でビースト役にキャスティングされ、初日デビューを飾ったのが四季の推し役者さんである清水大星さんで…(涙)候補キャスト発表がされたとき、冗談抜きで喜びすぎて叫びました(うるさいヲタク)
いつぞやのアルプ(=劇団四季の会報誌)を読んで、清水さんが「美女と野獣」に並々ならぬ思い入れを持っていることも知っていて、ビーストが絶対に似合う声の持ち主だしもしかして…とは思ってましたが、なにせ「オペラ座の怪人」でファントム役デビューしてからまだ1年経ってなかったので…。いや、1年で新しい役2つこなすってすごくない!?
そして夢にまで見た「美女と野獣」「エリザベート」のマチソワ観劇をキメました(大の字)この日は間違いなく人生最良の日ベスト10に入ります。
私がミュージカルを好きになったきっかけの作品と、私がミュージカルにさらにハマるきっかけになった作品のマチソワ。しかもどちらの作品にも、それぞれ大好きな役者さんが出てるという最高のマチソワです。
(タイプ違いすぎますけど、どっちも!!!!!大好きなんですよ!!!!!)
【全体的な感想】
・旧演出を1度しか観てない(しかもその日人生初ミュージカルだった)私は比較的受け入れられましたが、確かに「テーマパーク事業の一環として上演されているミュージカル」ではありました。
観劇後に東京ディズニーランドにある「美女と野獣」エリアで楽しむ、というパッケージが販売されてますが、なるほど、あのくらい舞台がライトな後味じゃないと、観劇後にパークで遊ぶのは難しそうですし、それをあえて狙った作りにしてる気がしました。
個人的には四季劇場春か秋で観たかったけど(つまり浜松町)、ビジネスとしてこれはこれでアリなのでは…。
・舞台セットは色使いとかド派手になってましたが、明らかに簡素化されてたのは確かです。特にビーストがベルにプレゼントする図書室。旧演出のパンフレットを読み返しましたが、新演出のあれはちょっと許せないなぁ…。あれは『図書室』じゃなくて『たくさんの本』なのでは。
衣装も原色バリバリ系で、かなり好みが分かれそうでした。どうしても原色バリバリはほんのりチープに見えますし、これも旧演出のちょっとシックな色味の方が好きです。
・何より1幕は80分、2幕が45分しかないという構成のアンバランスさよ…。ガストンとムッシュ・ダルクの悪だくみソングがカットされるのは仕方ないかなぁとは思うものの(ごめんねガストン)、お城の住人vs村の住人シーンがないのはあまりにも悲しすぎます。
♪暴徒の歌♪後にガストンが光の速さでビーストのお城のバルコニーに侵入しており、「いやいやあまりにもスムーズすぎんか」って思ってるうちにガストン落下してましたし…。城のバトルシーンはちょっとでもいいので残してほしかったなぁ。ちなみに野獣vsガストンのシーンも、なんだか尺が短かった気がしました。
・舞台が広くなったのか、出演者数が減ってるのかわかりませんが、結構舞台の空間が余ってる印象を受けたので、アンサンブルを男女2名ずつくらい増やしても良いのでは…と。
・♪Be Our Guest♪の圧巻のラインダンスや、♪Gaston♪のマグダンス、♪Human Again♪の楽曲自体が残ってたのは良かったですし、♪Human Again♪に関しては、モノと化していく召使いたちが歌う周りで、かつて人間であった彼らを模した(?)アンサンブルさんたちが踊ってるあの構図がすごく好きでした。
・やはりこの作品は歌が!!!!!!とにかく良すぎるんですよ!!!!!!どの曲も全部好き!!!!!!!!(突然荒ぶるヲタク)
・物語も、少なくともアニメ版よりかは明らかに「ベルが感じる孤独」が強く押し出されていて、旧演出からあるベルの「人と違うって気持ちがわかるの。それがどれだけ孤独かも…」ってセリフで泣きそうになりました。ラブロマンスというよりかは、孤独を感じるもの同士が強く惹かれあう物語、という印象が強かったです。
・そういえば結構男性客が多めでびっくりでした。そして終演後はわりとみなさん「泣いたわ~~」って言ってる人が多くて興味深かったです。私の隣に座っていたご夫婦(かな?)は、旦那さんが2幕後半すごい勢いでずびずび泣いていらして、正直「そ、そんな泣く!?!?」って思っちゃいました。笑
以下、キャスト別感想です。
【ベル:五所真理子さん】
・メグ・ジリーじゃん!?(突然のオペラ座)
・旧演出時代からベルを演じてたことは知ってましたが、ここまでバリバリ歌うのは初めて観たので、バリバリ歌える人なんだな~と思いました(小並感)ちょっと息継ぎのタイミングが微妙だったり、若干声量落ちるかなと思う部分はあったけど、開幕2日目だったので…。
・新演出になったとはいえ、ベル役を何度も演じたことがあるだけあって、カンパニーを引っ張ってるなという印象でした。変に勝気すぎるキャラ付けでもなく、にっこり笑顔でガストンや町の人の言うことをさらっと流す。でも本当は自分のアイデンティティがこれでいいのか、どこかおかしいのかな…ってちょっと弱気になっちゃう。でも(2回目)自分の信念は決して折ろうとしないのが、とてもベルらしく感じました。
・勝気すぎるヒロインって、下手するとちょっと観客側がひいちゃう可能性もありそうですが、五所さんは持ち前のチャーミングさを活かして、絶対に「かわいい」から外れないベルでもありました。
・メガネっ子ベルに対しては賛否両論あるみたいですが、個人的には超アリ。自分が小学生の頃からメガネっ子なので。メガネっ子プリンセスっていないからさ~~~~~~(ミラベルはディズニープリンセスじゃないですよね?)
【ビースト:清水大星さん】
・大好きすぎる(五体投地)
・「オペラ座の怪人」で清水ファントムを観たときと同じく、本当に本当に本っっっっっ当に感無量でした(涙)念願かなって本当に良かったですし、何よりビースト役が予想以上にハマっててびっくりしました。
・ミュージカル版のビーストは、一貫してちょっと可愛らしいキャラ付け(?)っぽいので、どなたが演じても「かわいいな!?」となりそうですが、清水ビースト、挙動が完全に5歳児でした。
登場してモリースを閉じ込めるシーンはそれなりに怖いんですが、ベルと出会ってからはずっとかわいい。2022年かわいいオブザイヤー。かわいすぎてマスクの下でエンドレスにやにやしてたし、かわいいがゲシュタルト崩壊起こしてました(狂)
・ベルとなかなかうまくコミュニケーションが取れなくて、「どぉしよう…ミセス・ポットはなんて言ってたっけ…?」の言い方が本当にかわいすぎて座席で悶絶してました。黙って観てただけ褒めてほしい←
・ビーストが客席の笑いをかっさらってたんですが、あれでOKなのかな…?旧演出を観たときはあそこまでコメディだった印象が全くなくて…(「ビーストがかわいい」という印象もないんですが、演じる役者さんが違うからかな…?)
・旧演出よりメイクがやや薄めになっていたため、役者さんの表情が分かりやすくなってました。メイクをしてても「お、清水さんだ」ってなったので(それはそう)
・清水ビーストのころっころ変わる表情に終始私が転がされていた(真顔)清水さんそんな顔するんだ…って驚きがたくさんありました。ベルと打ち解けてからは、ずっと目がきらきらしててとっても素敵でした!
・ベルに「アーサー王」の本を読み聞かせてもらうシーンだけでもあと1000回観たい(狂)あの両手頬杖スタイルなんなん?????(あまりの可愛さにもはやキレ始める)
・お父さんの身代わりで城に監禁されたベルの身代わりで私が城に住むよ(真顔)
・♪愛せぬならば♪が予想よりもはるかに「芝居歌」になっていましたが、ラストの♪滅ぼせよ この身を~~~~~~♪がどこまでも伸びる伸びる。多分清水さんの体内には肺が4つある(ない)圧巻の1幕ラストでした。とはいえ、ビーストは歌が少な目なのがちょっと残念です。Wキャストの金本さんも歌めちゃくちゃうまいのにな〜〜〜〜!
・歌は言わずもがなですが、清水さん、芝居もうまかった(今さら)実は初めて「ノートルダムの鐘」のフィーバス隊長で観たときは、正直芝居の印象はあんまりなかったんですが…(めっちゃ熱血漢やな!という印象で終わった記憶ならあります←)
ベルに本の楽しさを教えてもらうシーンで、「本を読んでると、自分が誰なのかを忘れさせてくれる!」って明るく言い放った後、ふと現実に戻って「…いや、自分が『何』かを忘れさせてくれる」みたいなセリフがあったんですが、間の取り方うまぁぁぁぁ~~~~って全然別の観点で感動してました(ヲタ視点)
・ベルを村に帰してあげるシーンな!!!!!!!!!!!!!!もう良さを表現する語彙力が私にはないんですよ!!!!!!!!(開き直り)
・若干心配してた王子様ビジュですが(よぎる、長髪な清水ジーザスの武士っぽさ)、予想よりも100倍かっこよかったです…!!!!!(失礼すぎる感想)
相変わらずカーテンコールではキリっとしすぎてお顔は武士でしたが、ロイヤル感もきちんとあったのでめでたしめでたしです(拍手)人間に戻ってからずっとオペラグラスで追いかけちゃったもん←
・王子が人間に戻って歌うフレーズと、クライマックスでベルと2人で歌うフレーズが好きすぎる。めっちゃ一瞬ですけど!
・なんか感動のあまり、1周まわって「『リトル・マーメイド』でまたシェフ・ルイやらん?」ってなりました(謎)エリック王子も見てみたかったなぁ…さすがにもうやらないと思うので…。
他キャストはまとめてメモ。本当は1人ずつ細かく観たかったけど心の余裕が無さすぎました!!!!!
・大木ルミエールが客席に座る全員を落としにかかってきた(震)恐ろしい色男(色ろうそく?)ですよあの人。
・吉賀コッグスワース、というか吉賀さんがあまりにもオールマイティすぎて強すぎます。どの作品で観ても、脇からがっちり支えてくれる心強い役者さんです。
・金久ガストン、腕の筋肉が自前という点に私は感動しました。ガストンにしてはややトーン高めの声かな?
・山本ルフゥは実写版ルフゥと同じ匂いを感じました。♡ガストンLOVE♡が全面に出てて良きです。あと1か所ビビるくらいアクロバティックな動きしてて、客席が「ふぁ!?」ってなってました。
・潮崎ミセス・ポット、もう「美女と野獣」を知ってる全員が想像するであろう「ミセス・ポット」でした。聴いてるとほっとする温かな声質が最高です。
・戸田マダム・ブーシュ…戸田愛子さんって「オペラ座の怪人」でマダム・ジリーやってた方ですよね!?ひょええええ全然印象が違う!!役者さんってやっぱりすごすぎます。
・いつぞや観た「ライオン・キング」では、イケメンすぎるナラ(命名:私)だった朴さんが、まさかのバベットちゃん!こちらもまるで違うキャラだったのでびっくり&セクシーかつキュートなキャラもめちゃくちゃ似合ってました!しかしあの歌唱力を活かさないのはもったいないのでは!?