Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2024.8.3 劇団四季「オペラ座の怪人」ソワレ公演:横浜オペラ座との別れを惜しむ

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横浜のオペラ座を、最高の形で締めくくることができました…!(ガッツポーズ)

 

何としても観たかった、清水ファントム×海沼クリスティーヌ×加藤ラウルの回!!!!!

 

清水ファントム&海沼クリスティーヌの組み合わせは今回も観られるだろうな…と思ってましたが、まさかJCS全国ツアー中に加藤ラウルがいらっしゃるとは…!2021年の秋劇場公演で一番好きだった組み合わせを、再び観ることが叶って本当に良かったです。

 

ちなみに他プリンシパルキャストに関してもかなり良き組み合わせだったので、本当にこの回を観られて良かった~~~~~!!!!!

 

とはいえ、秋劇場で今回のトリオを観たときほどの衝撃はなかったのも正直なところです。3人とも、あの時から別の演目で別の役を演じて、それぞれちょっとずつ変化されたのかな~という印象でした。

 

特に海沼クリスティーヌは、歌唱はやっぱりピカイチでは!?と個人的には思いつつ、お芝居に関しては藤原クリスの方が好みかもなぁと思ったり。

 

次の公演地は2025年の福岡だそうで…。(出演される前提で)清水ファントムの進化を見届けたい気持ちはありつつも、彼にもまた新しい役柄に挑戦してみてもらいたい気持ちもありますし、福岡はさすがに遠いので…(と言いつつたまに行ってますけど…)


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以下、簡単なキャスト別感想です。

 

オペラ座の怪人清水大星さん】

・秋劇場での清水ファントムと、横浜公演での清水ファントムのいいところがミックスされた完成形が、今の清水ファントムなのかなと思えるパフォーマンスでした。

 

横浜公演で最初に観たときは「あれ、こんな感じだったかな」という気持ちが正直あったんですが、今回は秋劇場での熱さを取り戻しつつも、出すところと抑えるところのコントロールがしっかりきいた歌とお芝居だったと思います(なんて上から目線な感想なんだ…)

 

特に顕著に変わった印象を受けたのは歌唱でした。ピアニッシモでの歌い方が(失礼ながら)ものすごくレベルアップされたんだろうなと。デビュー直後は本当に全部「怒!!!!!!!!!!」って感じで、個人的にはあれも好きだったんですが、緩急つけた演じ方という意味では圧倒的に横浜公演の方が良かったです。

 

・♪POTO♪で舞台奥からボートに乗って登場するときの、♪ジャッ…ジャジャッ♪(♪ゆ~め~の~な~~~かで~~~~♪)で表情がきりっとする瞬間がやっぱり好きです(小並感)

 

・帽子投げると、大体明後日の方角に飛んでゆくのもかわいすぎて好きです(小並感)

 

・♪MOTN♪は、ファントム唯一のソロ(ですよね?)ということもあってか、これまではどちらかというと「歌として聞かせる」意識を強く感じたのと、清水さんの美声をたっぷり堪能できるので私はそちらも好きだったんですが、今回は「地下室の中にいるクリスティーヌただひとりに語って聞かせる」という意識をすごく感じました。ふたりきりの世界を作り上げて、クリスティーヌをそこに閉じ込めてしまいたいというファントムの切なる希望を感じる歌い方で、とても素敵でした。

 

・花嫁人形を見て気絶して倒れ込む海沼クリスティーヌを、思わず抱きとめようとしたのか、一瞬両手が出てた清水ファントム~~~~~~~!

 

・クリスに仮面を剝がされるシーンは、指揮者さんとの呼吸がうまく合ってなくて歌いづらそうでした。指揮者さんはゆったりめに振るのに対して、清水さんはやや早めに歌いたそうな感じだったので…。

 

・♪AIAOY♪のクリス&ラウルのデュエットパートを聴いた清水ファントムの怒りの唸り声が復活してた~~~~~~最高~~~~!!!!!(万歳)

 

デュエットパ-ト聴いてる間の仕草も、左手(だったかな?)で自分の胸をつかんだり耳をふさいだりして苦しそうでした。

 

・♪PONR♪が……あまりにも最高すぎて……(ぱたり)

 

海沼クリスティーヌの色っぽさが増してたので、いつぞや観た清水ファントム×山本クリスティーヌ並みの「色気爆発すぎてこちらがたじたじになるPONR」が聴けました(ガッツポーズ)

 

♪戯れはこ~れまで~だ~~~~♪で海沼クリスティーヌが盃を飲み干した後の表情に、顔は見えずとも満足気な清水ファントムの声色にぞくっとしました。

 

♪未知の愛の~喜び~~~♪で清水ファントムが海沼クリスティーヌの顔を指でなぞる仕草なんて、セクシー通り越してました。ありがとうございました(?)

 

・ラストの地下室シーン、♪情けなど知らない♪を、歌わずにセリフ調で怒鳴ってました最高(?)

 

・基本的に海沼クリスが「「「「強」」」」なので(やっぱりシエラ・ボーゲスのクリスティーヌっぽいんですよね…)、清水ファントムはきっと半ば諦めに近い気持ちで脅してるんだろうなと思いながら観てました。

 

・福岡に行かないでほしい…あとやっぱりジーザスもう一回やってください(むちゃぶり)

 

【クリスティーヌ・ダーエ:海沼千明さん】

・初めて藤原クリスティーヌを観たときは「海沼クリスティーヌの方が好きかも…」と思ってましたが、藤原クリスティーヌを3回観たあとに海沼クリスティーヌを観たら「あれ、藤原クリスティーヌも好きかも…」ってなった複雑な乙女心(違)

 

・ということで、結論としては歌は海沼さん、お芝居は藤原さんが好きでした。

 

海沼クリスティーヌは(藤原クリスティーヌと比較すると)ファントムを慕う心がちょっと見えづらい…かも……?加藤ラウルとの相性が抜群なので、どうしてもラウル寄りに見えてしまい、藤原クリスティーヌのような「恋心はラウルに抱いているけど、それとは別に師弟愛でファントムと結ばれてる」感があるのが良いなと思ったので。

 

とはいえ、最後にファントムに指輪を返しに行くシーンでファントムの「I love you」を聞いた海沼クリスティーヌの反応は変わらず好きでした(表情を歪めてぽろぽろ泣くんだよね…)

 

・ラストの地下室シーンもファントムに負けず劣らずブチギレてました…強いわ…。

 

・歌声は本当に大好きです…!美しい響きかつ質量を感じるソプラノが唯一無二だと感じます。高音域にいくほど声の厚みが増すの最高では!?むしろアナ雪でアナ演じてるの全然想像つかないです。

 

そんなことを思っていたところ、「アラジン」のジャスミン役にもキャスティングされてびっくり。ちなみに私は海沼ベルを一生待ち続けるヲタクです。こうなったらディズニープリンセス制覇しません?

 

【ラウル・シャニュイ子爵:加藤迪さん】

・加藤ラウルはそこまで印象が変わりませんでした。やっぱりファントムと似通ってるというか、中身に関しては同じものを持ってるのではと思わせてくれるラウルなんですよね…。

 

・地下室シーンでのクリスからファントムへのキス、ふとラウルにオペラグラスを向けたところ、加藤ラウルの御髪が大変乱れておりまして、突然のセクシー子爵様に私は動揺を隠せませんでした(真顔)



次に「オペラ座の怪人」を観られるのはいつになることやら…。またいつか秋劇場に戻ってきてくれたら嬉しいです!