Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2021.12.11 劇団四季「オペラ座の怪人」ソワレ公演:ゴシックホラーの気配

前回の投稿からほぼ1か月くらい間が空いてしまいました。

なにせ9月から怒涛の観劇祭り開催中なので…。

この状況で、今のところ手持ちチケットがすべてもぎられております。本当に奇跡。

早くこれが「奇跡」でなくなる日がやってくるといいのですが…。

 

というわけで、観劇記録投稿、再開します!

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清水ファントムが再登板ということで、再び四季劇場【秋】へ。

 


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前回からガラッとキャストが変わっていたのと、この時期はアンサンブルキャストも新しい人がどんどん入ってるようでした。歴史ある作品はこうやって受け継がれていくんだろうなぁ(しみじみ)

 

ところでこの時期は、

四季劇場【春】で三井エルサ

四季劇場【秋】で清水ファントム

そして四季劇場【海】では厂原アラジン

と、私の四季推し役者さんたちがメインで大活躍しているという、めちゃくちゃ素晴らしい期間でした…!唯一どの作品にも出演されていなかった宮田愛さんは、おそらく「ロボット・イン・ザ・ガーデン」の新キャストとしてお稽古中だったので、なかなか状況を把握しづらい四季役者さんですが、珍しく4人ともどこにいて何をしているのか、ライトファンな私でも把握できているという状態でした。

 

オペラ座の怪人」に話を戻すと、実はこの回、2幕でイレギュラーが発生しました。2幕開演前、場内アナウンスにて舞台の準備のため、開演が遅れている旨が伝えられました。ディズニーランドのショーのシステム調整でよく聞くやつに似てるな…?と思い、1幕の間でどなたか急に体調を崩されたのかなぁ、それとも舞台装置が壊れたのかなぁ…と、時期が時期なだけに客席で悶々としておりました。

 

待つこと10分、2幕が無事に始まりました。ただ♪マスカレード♪でクリスとラウルが踊るシーンが妙な感じだったのと、決定的に「あれ?」と思ったのは、♪ドン・ファンの勝利♪開演前に舞台上に明かりを灯す男性アンサンブルさんがいなかったこと。

 

というわけで、2幕はなんと男性アンサンブルさんが1人欠けたまま上演していたようです。幕間でどれだけ裏でドタバタしてたんだろうと思うと、何食わぬ様子で演じきった皆さん、さすがプロの集団…と感心してしまいました。ちなみに上演後の動き(翌週のキャスト変更)を見る限り、2幕から不在だったアンサンブルさんは、体調を崩したというよりケガをされたのでは?と。

 

全体の印象としては、この回はなぜかとても「ホラー」風味だなと感じました。清水ファントムの若干のキャラ変と、フィルマン&アンドレ、マダム・ジリーが醸し出す雰囲気がその雰囲気を作り出していたと思います。

 

前回観た村フィルマンと北澤アンドレはほっこり支配人だったんだと思いましたし、戸田マダムはきりっとして冷たく感じるけどあたたかな母性も持ち合わせたマダムだったように思います。

 

簡単なキャスト別感想。清水ファントムの感想だけやたら長いです(通常運転)

 

オペラ座の怪人清水大星さん】

・さすがに3回目ともなると、やや落ち着いて観られました。デビューから稽古を経て、また進化されているなというのが全体的な印象です。

 

・やっぱり「あ」行で高音パートにいくと\隊長――!/(fromノートルダム大聖堂)ってなっちゃうんですが、デビュー直後よりも低音がより深いところから出てるように聴こえて、なんだか私が知らない清水さんの声だなぁと思うところもありました。

 

・清水さん、手がすごくおきれいですね!?指が細長いとか、逆に男らしいごつっとした感じもなく、わりと肉付きが良い(???)んだけど美しく見えて独特でした。あとすごい色白…!

 

・♪PotO♪で舞台奥からボートに乗って登場する際、コンマ1秒くらい死ぬほどかっこいい表情がありました。仮面をつけてない方の目がきりっとなった表情。清水さんはときどき瞬間的に超絶かっこよくなるので目が離せません(*褒めてます!!!!!!

 

・クリスティーヌの歌声を聴いてのガッツポーズがなくなってた……??好きだったんだけどなぁ…。

 

・♪MotN♪はちょっと力みすぎてたのか、ときどき若干キレてるような歌い方に聴こえました。笑

 

・気絶したクリスティーヌに自分のマントをかけてあげる場面、ミリ単位でマントの位置を直してそうな清水ファントム。かなり神経質そうに見えました。

 

・あとこれは中の人属性なのかもしれませんが、すんごく頭良さそう。全部理詰めでどうにかしそうなので、「感情?何それおいしいんですか?」という印象です。

 

・これまでは圧倒的に「怒」が強いファントムという印象でしたが、今回は少し和らいでた…かな?クリスティーヌに仮面をはがされるシーンも、前まではクリスのその行動自体に怒り狂ってる様子でしたが、今回は「こんな見た目に産まれてきた自分」に対して悔しい、という感情を強く持ってそうでした。

 

・カルロッタの声をカエルに変える(←ややこしい言い回し)シーン、今回も2階席だったので、舞台の上の方でマントばさばさしてる清水ファントムがよく見えました。めちゃくちゃ楽しそうで何よりです(温かい眼差し)

 

・♪AIAoY♪リプライズ(?)で、クリスとラウルの歌声を聴いた瞬間、周りの温度と一緒にすっと冷めて一気に氷点下になるの怖すぎません!?!?

 

・♪Why so Silent?♪でファントムがクリスの婚約指輪を奪ってることに初めて気づきました(遅)え、もしかしてあれを♪PONR♪でクリスティーヌに渡してたってことですか?(遅)奪った指輪じゃダメでしょ(真顔)

 

・墓場でクリスティーヌを誘惑するときの♪おいーーーーでエンジェルオブミュージーーーーッック♪が悪魔的すぎる歌い方で…(震)

 

・火の玉攻撃、今回はラウルを通り越してクリスティーヌに当たりそうになってたので気をつけてくださいね!?!?

 

・♪PONR♪が好きすぎてつらい(謎)♪未知の愛の~~喜び~~♪の歌声と仕草がやばすぎて天に召されました(語彙力も召されました)

 

手が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(うるさい)

 

・クリスを地下に連れ去ってからのお芝居が全体的にやばすぎて天に召されました(語彙力も召されました・リプライズ)

 

・特にラウルがクリスティーヌを助けに来てからのお芝居、清水ファントムめちゃくちゃ性格悪くないです!?!?!?♪手を合わせて頼むのだ♪みたいな歌詞のところとか、表情が煽りすぎててちょっと引いた(*褒めてる)

 

・清水ファントム「許さない……えぇらぁべぇ……」

私(座席で震える)

いや、本当にめっっっっっっちゃ怖かったんですよ…。前回は「選べ!!!!!!!!!!!」って怒鳴ってたのに、今回は一気にトーンダウンして、それこそ化け物みたいな声を出してました。最後の最後で、嫉妬に狂うあまり本当に「怪人」になり果ててしまったんだなと…(で、クリスのキスによって人間に戻る、みたいな流れ)

 

・「クリスティーヌ、アイラヴユー」の語尾で涙声になるのは反則!!!!!!!!!!!!!!!あとクリスティーヌが戻ってきて一瞬ちょっと希望に満ちた顔して、彼女の手元(自分が渡した指輪)を見てがっかりするのも反則!!!!!!!!!!!!(訳:好きです)

 

・ファントムが椅子から消えるシーン、黒い布をかぶる→椅子から抜けるという導線だと思うんですが、黒い布をかぶって椅子に引っ掛けようとしたらぺろーんと布が外れてしまい、さすがに焦ったのか、布をひっかけなおして「ドタンバタン!!!!!!!!!!」みたいなすごい音を立てて退場していった清水ファントム。最後の最後でほっこりしてしまったではないか……(満面の笑み)(いつぞやの「ノートルダムの鐘」にて、手に持った松明の火が風前の灯火になってる清水フィーバスを思い出してしまいました)

 

・カテコはやっぱり謙虚でかわいらしく、両隣にいるクリスティーヌとラウルのお顔をひょこひょこ見てから出てくるのも変わってませんでした(かわいい)

 

・大阪オペラ座に行かないでくれ~~~~~~~~~~~~(当時の私の切実な叫び)

 

・そういえば「美女と野獣」再演が決定しましたね…。ビースト役ってわりとファントム枠な気がするんですが、清水ビーストないですか…。来日したての頃、四季劇場【夏】で「美女と野獣」毎週観てたんですよね…?(2020年4月のアルプ参照)ご本人も思い入れありそうですしどうですか…?

*と、観劇記録に書いた3か月半後、「美女と野獣」新演出版の候補キャストとして見事に清水さんがビーストに抜擢され、私は在宅勤務中に泣きながら踊り狂ったのであった(めでたしめでたし)

 

【クリスティーヌ・ダーエ:海沼千明さん】

・非常に評判が高くて気になっていた海沼クリスティーヌ。評判通り、歌えるわ踊れるわの万能クリスでした。ファントムに歌習わなくても、多分プリマになれるっしょ!ってくらい才能に満ちあふれていました。

 

・ビジュアルは、どう見ても小柄な明日海りおさん。そっくりで驚きました。あとちょっと心配になるレベルで細身でした(というか筋肉質なダンサー体型でした)

 

・その細い身体から異様なほど豊かなソプラノボイスが鳴り響くので、人体の構造と機能に想いを馳せてしまいました(謎)♪TOM♪の最後のカデンツァがやばすぎて、「え???????」って固まったもん…。

 

・全体的に動きのキレが良く、体育会系クリスでした。特に♪イル・ムート♪のときの海沼セラフィーモ、今まで観た中で一番少年っぽかったですし、ベッドメイキングの動きが激しすぎて思わず笑っちゃいました。

 

・「ハンニバル」の冒頭のバレエシーンでも、トゥシューズを履いて踊るクリスは珍しい(?)と聞きました。確かに♪マスカレード♪でもめちゃくちゃ足上げしてましたし、リフトされる姿勢も非常に美しかったですし、あれだけ歌えてあれだけ動けるのは本当にすごい。

 

・ただ色気はあんまり……?というか、それっぽい表情があまり上手じゃないかなという印象でした(*個人感)その気になればファントムをグーパンしてラウルの腕つかんで逃げるだろうな、っていう元気の良さを地下室シーンで感じました。

 

・ファントムとの訣別シーンは、久保クリスみたいにぼろ泣きしてたので好きです(単純)

 

・清水ファントム&加藤ラウルとの組み合わせになったら、ドえらいアクティブな三角関係になりそうですし、歌声で殴り合うみたいになりそうです。

 

・清水ファントムとは、恋とか亡き父を慕うような想い、というよりは、似た孤独を感じている人間同士の魂の共鳴っぽかったなです(だから色気を感じなかったというのもある)クリスもお父さんが亡くなってからは孤児として育ってますし、心許せる人がファントムだけだったんだろうなと(そこに颯爽と現れる子爵様)墓場でのファントムの歌声への陶酔感がえぐかったので、光田ラウル頑張れ~~~って応援してました。

 

・それにしても、この方をアンサンブルとして使うのは非常にもったいないのでは…?春劇場で♪ヒュッゲ♪してる場合じゃない(真顔)それこそ「美女と野獣」のベル、似合いそうです。海沼クリスはディズニープリンセスっぽく感じたので。

 

【ラウル・シャニュイ子爵:光田健一さん】

・4年前に横浜公演で観ていた光田ラウル。「ノートルダムの鐘」のフィーバス隊長役としても観てますが、やさしすぎる雰囲気を纏った方だからなのか、個人的にあんまり強烈に印象に残らないんですよね…。立ち姿はとてもかっこいいですし、全体的に柔らかなオーラは素敵だと思うんですが…。

 

【その他】

・初見だった高居カルロッタ、高音部分がちょっときつそうでした。カルロッタ役もかなり大変そうですよね(音域的に)

 

・木村マダム・ジリーはお化粧も相まってだと思いますが、マダムと呼ばれるにはやや若いかな?と。ただ放つオーラがきつめなのと、彼女自身があまり「実態のない人」みたいな印象でした。

 

・松尾メグは4年前と変わらずかわいかった~!目がぱちくりしててお人形さんみたい!!

 

・フィルマン&アンドレペアも、増田さん&平良さんだとコミカルさはあまり感じられず、この2人ならオペラ座をなんとかしてくれるやろ…みたいな少々お堅い印象でした。平良さんの美声は相変わらず素晴らしかったです。