はーーーーーーーーーーーやっぱり大好きだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(まだ2回目)
この演目の存在自体は前から知ってたので、もっと早く観ておけば…というのが唯一悔やまれるところです。
あいかわらず不思議の街・ヴェローナでしたが、パンフレットにも「近未来のようでもあり、時代から取り残されたようでもある不思議な街」的な説明書きがあったので、私のネーミングもあながち間違いではないのでは…。
もろもろツッコミどころは多いですが、初見の時にもうそれは把握できたので、今回は前回以上に楽しめました。
あと葵ジュリエットと大野ロミオだと、わりと歌詞をはっきり歌ってくれてた、ような気がするんですが、これも観劇2回目だからちゃんと聴こえただけなのかな???
ところで気づいて面白いなと思ったこと。「ロミオ&ジュリエット」を始め、「モーツァルト!」「エリザベート」など、ヨーロッパ発のミュージカルはブロードウェイやウエストエンドでは全然上演されてないんですね。確かにブロードウェイがあるので、輸入しなくたっていくらでも作品があるから、というのが大きな理由ではありそうですが。
あとヨーロッパ発のミュージカルは、言い方が悪いですが結構辛気臭いイメージがあって、あの暗さはアメリカ人には合わないんだろうな…とか思ったり。でも英語歌詞だとどうなるかはちょっと興味あるなぁ。
以下キャスト別感想。
【ロミオ:大野拓朗さん】
・守りたい、その笑顔。
と、全観客に思わせてくれそうなほど、究極的にチャーミングだった大野ロミオ。古川ロミオがとっても良かったので、どうなのかなぁと思ってましたが………はちゃめちゃに良かった!!!!!!!!古川ロミオとは全っっっっ然別ベクトルで、どちらも等しくかわいらしくて素晴らしいロミオでした。
・大野ロミオは全編にわたって犬耳としっぽが見えましたが私だけかしら…。ゴールデンレトリバーっぽかったです。
・実は大河ドラマ「西郷どん」の桐野という剣豪の役でしか見たことがなかったため、どちらかというと和風な男前のイメージで、ロミオのイメージが湧かなかったんですが、めっちゃロミオでした(語彙力)舞台上で放つオーラがすごかった。
・古川ロミオは周りのみんなからの光を受けて輝く「月」みたいなロミオ。対する大野ロミオはスポットライト不要なくらい、自分から発する光が強い、「太陽」なロミオでした。めちゃくちゃまぶしい。にっこり笑うたびに光る真っ白な歯もまぶしい。
・意外と、と言うと失礼ですが、予想以上にしっかり歌えてる印象でした。時々演技に力が入りすぎて歌い出しの言葉が抜けてるみたいに聴こえたのと、♪エメ♪の中盤でびっくりするくらい変な音程で歌い始めたのは気になりましたwもうその歌何度も歌ってますよね??と思いましたが、次のフレーズでばっちり立て直してましたし、可愛いのでいいと思います(単純)
・ベンヴォーリオ「探し物!?財布か!?携帯か!?」
ロミオ「恋人だよ♡」
のセリフが超しっくりくる、夢見る夢男くんなロミオでした。
・ヴェローナ中の女の子たちを泣かせた、という肩書きはあんまりしっくり来ないんですが、あの優しさと笑顔で大量の女の子に勘違いをさせてそうではありました。笑
・客席降りでずんずん歩いていってしまう大野ロミオへ、黒羽マキュから一言。
「おめー足長いから俺と歩幅ちげぇんだよ!!!!!」
客席(wwwww)
・大野ロミオのAEDの言い方、「えーーいーーでぃーーー!!!」って感じで可愛すぎません?????アルファベットじゃなくてひらがな発音。笑
・大野さん、♪世界の王♪の振り付けが覚えられなかったそうで、「死」役の大貫さんに教えてもらったエピソードがめっちゃ好きです。むしろ大貫さん本編で踊らないのに踊れるんですね!?
・以下、♪マブの女王♪の時に下手側で繰り広げられてた小芝居。
三浦ベン(舞踏会行くでしょ?みたいに頭の上で大きく丸を作る)
大野ロミオ(んーーーって考えた後に行かない!って顔で大きくバツを作る)
私(KAWAII)
・♪僕は怖い♪の「死」とのダンスは、圧倒的に古川ロミオが素晴らしすぎたんですが、死のダンスが滑らかで、大野ロミオのダンスがややもったりしていたおかげ(?)か、死がロミオを絡め取ろうとする&ロミオが死から必死に逃げてる感じが出ていて、それはそれで良かったと思います。
・古川ロミオは「前から薄々気づいていた悲劇の予感が、目前に見えてきて怖い」で、大野ロミオは「はっきりとは分からないけど、敵の仮面舞踏会に侵入するなんて計画を立てて楽しそうな友達の背中を見てふいに怖くなった(=この先に起こる悲劇を感じ取った)」という印象。
・ジュリエットとの出会いのシーン、大野ロミオの質量で葵ジュリエットが軽くすっ飛んでましたwわかなちゃん、小柄で軽そうだったからなぁ…。
・ジュリエットが歌う♪その名は〜ロミ〜オ〜♪の時は、胸に手を当てて拳をぎゅっとして「嬉しすぎて呼吸止まりそう!!」みたいな顔してました。
結論:ここの場面のロミオは古川氏・大野氏どっちも可愛い。
・大野ロミオはジュリエットへのデレデレ具合がひどいので自重し………嘘です、もっとやれ!!!!(煽)♪バルコニー♪中とかその後とか、隙さえあればジュリエットにキスしようとするのはちょっと笑いましたw
・♪バルコニー♪後のジュリエットとのシーン。
葵ジュリエット「パリス伯爵と結婚させられるの!」
大野ロミオ(ジュリエットと同じ声のトーンで)「ええ!?あの金持ちの嫌味な奴と!?!?!?」
客席(wwwwww)
・「結婚してください!!!」の、何も考えないで口から出た感120%。
・神父様のところに訪れたロミオが、「2人の愛が平和をもたらすかも」みたいなニュアンスのセリフを言ってた気がするんですが、結末を知ってるとめちゃくちゃ皮肉………。
・神父様に結婚式を頼んで承諾を得た時に、感極まってすでに涙声になる大野ロミオ。まだ1幕ですよーー!!!
・とっても幸せそうに♪エメ♪を歌う大野ロミオと葵ジュリエットを見て泣きました…。古川ロミオ&いくちゃんジュリエットだと、見た目が少女漫画みたいだからか、悲劇に向かっていく姿もある意味様式美(?)みたいだったんですが、今回のペアだとあまりにもまっすぐでいい意味で幼くて、神父様の前で膝立ちしながら愛を誓う2人の後姿を見て「なんでこんな純粋な2人が死ななきゃいけないんだ…」って気持ちになりました。
・2幕からの大野ロミオは、出てくるたびに大体泣いてるので、身体中の水分がなくなりそうでしたし、何よりあの屈託のない笑顔が全然見られなくなって、見ててものすごくしんどかったです。結末が分かった上で、「ロミオ…死ぬな…」って思ってしまったくらい。あれこれ起こるたびにどんどん光を失う大野ロミオを見て、「もうやめたげて…」って思いました。
・生まれて初めて「憎しみ」という感情にとらわれてしまうのを、大野ロミオは自分が纏うオーラを一瞬で変化させることで表現してました。本当に「自分の意思」ではなく、何かに突き動かされるかのようにティボルトを刺しに行ってて怖かったです。
・♪憎しみ~エメ♪は、正直私の席(3階席最前)からだとロミオも死も見えなかったんですが、後ろの壁に2人の影が映っているのは見えていて、♪2人の魂だけは引き裂けない♪と歌う大野ロミオの呪いのような歌声と、不気味に蠢く「死」の影がめちゃくちゃ恐ろしかったです。1幕ラストではあんなにキラキラして聴こえた♪エメ♪が、同じメロディーラインなのに呪縛の歌に聴こえました。仲間と帰る家を失ったロミオが、自分に残されたものはジュリエットだけと執着するような感情が歌声だけで分かって、この回1番強烈に印象に残ったシーンになりました。
・良くも悪くもまっすぐすぎて周りが見えておらず、ジュリエット一直線!な大野ロミオ。ジュリエットが死んだら迷いなく後を追いかけるだろうなと思えるロミオでした。逆に古川ロミオだと、もう少し思慮深さと自分自身の人生への未練みたいなものも感じたかな…?特に薬売りとのダンスシーンは、両ロミオでそれぞれかなり違った印象を受けました。
・カーテンコールは、廣瀬さんと大貫さんに目を奪われてしまい(笑)、大野さんをあまり見られていなかった…。でも古川さんがいくちゃんにしていたように、わかなちゃんが後ろに下がった時にはぶつからないように手を添えてました。わかなちゃんも後ろに下がる間は片手を腰の後ろあたりに回していたように見えて、あれお互いの手が触れ合ったらわかなちゃんが立ち止まる、とかいうルールなのかも…?と思いました。え、それめっちゃかわいくないですか!?(*勝手な妄想です)
・大野ロミオはいくちゃんジュリエットとのペアも見てみたかったな~めちゃくちゃ可愛らしいペアだったんでしょうね…。
【ジュリエット:葵わかなちゃん】
・ゲネプロの動画を見たときに、古川ロミオとのハーモニーがかなりいまいちに感じた葵ジュリエットの歌声。音程は合ってるけど声質が硬くてうまく溶けあっていないように聴こえてました。というわけで、実はあんまり期待してなかったんですが、個人的には意外と好感触でした!お相手が大野さんだったからなのかな…?
・生で聴いてもやはり声質が少し硬めに感じて、登場時に歌う♪いつか♪ではそこが気になったんですが、その後どんどん良くなっていってましたし、何よりも演技がすごく良かったです!さすが朝ドラヒロインを務めた女優さん、セリフ回しが上手でした。
・髪の毛が黒髪ショートカットのイメージだったので、ジュリエットのウィッグが似合うのかしら…と思ってましたが、こちらも全然違和感なし。とっても可愛らしかったです。
・大野ロミオとだと朝ドラペアなんて言われてたけど、私は見てないので全然問題なかったです。むしろ朝ドラ見てた人に感想聞いてみたい気が…w
・印象的だったのは「結婚は好きな人としたい」と歌うシーン。会ったこともないパリスへの嫌悪と、いつか出会うであろう運命の人への憧れを、どちらも演技でしっかり出していて、そのあまりにもけなげな姿に思わず「ジュリエット頑張れ!」って応援したくなりました。
・あとは自分の両親に向かって「あなたは私の親じゃない!!」って怒るシーン、いくちゃんジュリエットは両親のことを手で指してましたが、葵ジュリエットは人差し指でびしっ!!と指していて、そんなところからも彼女の怒り具合が伝わってきました。
【ベンヴォーリオ:三浦涼介さん】
・刀狩の張だーーーーーー!!!!!!!!(突然のるろ剣)
三浦さんは映画「るろうに剣心 京都大火編」で拝見したのが最初だったので、舞台でも活躍されている俳優さんとは全く知りませんでした。
・なんとまぁフランス人形のようなものっっすごいキレイなお顔……!!顔ちっっっっちゃ!!!!!!!!目もくりっと大きくてうらやましすぎます。声は意外と低くて渋めなので、ビジュアルとのギャップにちょっとびっくりしました。
・ベンヴォーリオよりもマーキューシオ役で見てみたかったかなぁ…。ベンヴォーリオも決してキャラ違いではないと思うんですが、Wキャストの木村さんがちょっとおとぼけ感のある弟っぽい可愛らしいベンヴォーリオだったのに対して、三浦さんは仕草や表情が可愛らしくても喋ると途端に男らしくなるので、ロミオ・ベンヴォーリオ・マーキューシオの中でも兄貴分なのか弟分なのか、ちょっとわかりづらいキャラクターになってるような気がしました。
・歌声もややクセのある印象で、ハモる相手を選びそうな気がしました。ビジュアルが本当に華やかな俳優さんなので、ミュージカルだけでなくストレートプレイとかでも見てみたいです。
【マーキューシオ:黒羽麻璃央さん】
・芸名みたいな本名…!かっこいい!!
・マーキューシオのキャラクター作りってすごく難しそうだな、と感じました。わりと誰が演じても「ちょっとぶっ飛んでるやんちゃな子」というイメージになりそうなので…。
・そういえばマキュはどの家に属してるんでしょうか…??大公の甥っ子ってことは、モンタギューともキャピュレットとも関係ないってことなんですよね??え、君なにしてるの???(素朴な疑問)もしかしてティボルトに馬鹿にされてムカつくから、キャピュレットと敵対してるモンタギューの仲間になってる、とかいうものすごく単純な理由なのかしら?????
【ティボルト:廣瀬友裕さん】
・廣瀬ティボルト、ご乱心。
・今回見るのが2回目でしたが、廣瀬ティボルトのテンションがおかしなことになっていたのが私にもわかりました。笑
・3階席にまでむんむんに漂ってくる廣瀬ティボルトのフェロモン。
・♪今日こそその日♪のテンションがおかしかったです(真顔)
・パンフレットで読んだ「ティボルト携帯持ってない説」、すごいなるほどって思ってしまった…(友達がいないから携帯持ってなくても困らないんじゃないかという説)ティボルトやっぱかわいそう…。
・カーテンコールは廣瀬さん&三浦さんメインの♪世界の王♪でしたが、なぜか廣瀬さんが三浦さんに向かっておもむろにひざまずきプロポーズの体勢に。三浦さんは完全に無視してキレキレダンスを披露し、結局2回プロポーズして(?)失敗した廣瀬さんは地面を悔しそうに殴ってました。笑
劇中、マーキューシオの「ティボルトは女に飽きた」みたいなセリフがあった気がするんですが、カーテンコールでまさかの伏線回収w
・ところで2013年公演は、城田優さんがロミオとティボルトを兼任してたらしいんですけど、何それめっちゃ見たい。雰囲気的にティボルトのほうが合ってそうです。
【死:大貫勇輔さん】
・今回は「死」見せ場のシーンがかなり見切れてしまい、あんまり見えなかったのが残念でしたが、前回は気づかなかった、♪エメ♪で2人の上に影を落とす姿が見られたのと、ラストで2人の愛に負ける姿もばっちり見えました。
・カーテンコールでは廣瀬さんのヘッドマイクを借りてぼそぼそ歌うし、幕下りるぎりぎりまで客席に手を振ってるし、廣瀬さんに向かって(物理的に)アタックするしで、ロミジュリペアより目立ってました。笑
・今回で「死」を演じるのは4度目らしいですが、ぜひ5度目も!!!!!!続投お願いしたい!!!!!!宮尾さん未見なのですが、大貫さんを超える「死」はなかなか現れないと思います。
本当に見て良かった!!!!!!!大好きな作品の1つになりました。結局DVD2本とも買っちゃったし(敗北感)
再演しばらくなさそうですが、またキャストを一新したバージョンも見てみたいです(大貫さんは続投でお願いします!!!!!!!!)