「ロミオ&ジュリエット」2021年公演、3度目の観劇。
前楽ソワレを観て、帰宅してご飯食べて寝て起きてまた赤坂行って、千秋楽マチネを観るという、なかなかのハードスケジュールでした。全キャスト制覇を、最低限の観劇回数かつ自分のスケジュールと照らし合わせて、できるのがこのスケジュールしかなかったんよ(もはや執念)
天翔ジュリエットと大久保マキュが、千秋楽にしてはじめましてのキャストでした。ロミオ、ベン、ティボ、死に関しては、この回がベストかな〜と。でもティボは立石さんも好きです!
以下、メモ程度のキャスト別感想です。
【ロミオ:甲斐翔真さん】
・「マリー・アントワネット」のときは、あのガタイの良さが甲斐フェルセンを軍人らしくしていたのに、今回は大きな体躯を持て余す子供みたいに見えたのが面白かったです。神父様の言うとおり「身体だけはでかくなったなぁ」がぴったりハマる甲斐ロミオ。
・感情表現は、やはりもう少しコントロールできると良い気がします。今回は東京公演千秋楽ということもあって、多少力も入ってたと思いますが、それにしても怒号のような♪世界の〜すべてが〜闇に〜沈んだ〜♪にはギョッとしてしまいました。絶望というよりも怒りの表現が大きかったのは斬新でしたけど…。
・天翔ジュリエットとの組合せだと、これぞ「ロミオ&ジュリエット」!と言いたくなるくらい、世間知らずの箱入り息子と箱入り娘が出会って、はじめての恋に落ちてしまう…という組合せでした。憎しみに満ちたヴェローナで咲く美しい恋の花…(急にポエマー)
・動きももう少し身軽になると良いのかな…?すごくのっそりしている印象でした。(それがどこかかわいくも見えたり)
・カーテンコールで「僕は、エンタメは世を救うと信じてるので!」と力強く話す姿に拍手!前楽の黒羽さんの挨拶もしっかりしていて、お2人ともお若いのに素晴らしいなぁと、勝手に感慨深くなるアラサーの私。笑
・ちなみにこの日の夜にインスタライブをやっていた甲斐さん。わざわざそんな疲れてるであろう時にやった理由が「みなさんの存在を近くに感じたいから」だそうです。リアコ製造機か?????(真顔)
・もう少し先になるとは思いますが、甲斐ヴォルフガングはいつか観てみたいです…!多分やるでしょ!!(確信)
【ジュリエット:天翔愛ちゃん】
・色んな意味で「私はまだ何も知らない16の乙女だけれど」がこんなにハマるジュリエットおる!?!?!?
・初ミュージカルということで、おおかた予想通りではありましたが、歌があまりにも不安定で、プロの集団に投げ込まれた素人状態でした。
けれど、そんな状況だからこその表情だったり芝居が見られて、投げ込まれた以上、全力でぶつかってやる!という力強いオーラも感じ、これはこれで貴重だなと思いました。声質は綺麗だったので、これからどんどん力をつけていってほしいです。
・舞台メイクがとても映えるお顔立ちですし、スタイルも良いので立ち姿も舞台映えしてました。そしてくしゃっと笑ったときの顔がなんともキュート…!
・お父さんが早めに子離れしてくれると良いのでは…。最前どセンターで観劇してたって聞いてドン引きしました。ビジュアル撮影にも同席してたらしくてさらにドン引きしました。
【ベンヴォーリオ:前田公輝さん】
・前回公演と印象変わらず。個人的にすごく好きなベンヴォーリオでした。
【マーキューシオ:大久保祥太郎さん】
・死ぬ時のお芝居がすごく良かった…!片手をロミオの顔に当てて、もう一方の手でベンヴォーリオの手を探してて、ちゃんと3人で仲良かったことが伝わってきました。
・歌は♪マブの女王♪が一部怪しかったけど、他は特に問題なかったので、今年のマキュは2人とも歌がうまかったです。
【ティボルト:吉田広大さん】
・歌がうまい(前日ぶり5回目)
・吉田ティボルトは、歌手になったらきっとジュリエットパパも認めてくれるのでは…と思ってしまった件(現実とお芝居がごっちゃになるやつ)
【死:堀内將平さん】
・堀内「死」は、多分好みが真っ二つに分かれる「死」だと思いますが、私はめちゃくちゃ好きでした。
・堀内「死」だと、ヴェローナの人たちが死に操られて憎しみや怒りの感情を余分に引き出されてるように感じました。なので、ロミオとジュリエットの愛が育まれるのを、あの手この手を使って阻止しようとする、1つのキャラクターとしてとらえられた気がします。
・♪憎しみ~エメ♪は本当にホラーでした(震)
・最後の死にっぷりがお見事なので、ロミオとジュリエットの確固たる愛の力と、ヴェローナの人たちが和解をすることで勝ち取った平和の力で死をやっつけました!!って感じの幕引きでした。ヴェローナ VS 死の対立構造。
演目自体はもちろん、これからの活躍が楽しみになる役者さんにたくさん出会えたので、大収穫のロミジュリ2021でした!