Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

映画「イン・ザ・ハイツ」:忘れがたき祖国(ふるさと)

映画「イン・ザ・ハイツ」

 

監督:ジョン・チュウ

出演:アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンス、レスリー・グレイス、メリッサ・バレラ、オルガ・メレディス、ダフネ・ルービン=ヴェガ、グレゴリー・ディアス四世、ステファニー・ベアトリス、ダーシャ・ポランコ、リン=マヌエル・ミランダ、他

 

<あらすじ>

ワシントン・ハイツ――そこはNYの片隅にある取り残された街。祖国を遠く離れた住民たちで賑わう大通りはいつも、歌とダンスであふれている!暑さが激しい真夏に起こった大停電。その夜、仕事や進学、恋にもがきながら、夢に踏み出そうとする4人の若者の運命が、大きく動き出す――。

https://filmarks.com/movies/82627

 

<感想>

ニューヨークに住む移民たちを描いたミュージカル「イン・ザ・ハイツ」。今年の3月には日本版も久々に再演がありました。観てないけど。

 

intheheights.jp

 

夏真っ盛りに公開するのが大正解な映画でした。全編にわたって陽気かつ情熱的なラテンのリズム&メロディと、ぱきっとした色が溢れる映像が満載。劇中に「ピラグア」という氷菓子が出てきましたが、まさにアイスクリームやかき氷を食べながら見たくなるような作品でした。

 

全体的に嫌いでも苦手でもないのですが、いまいちハマれませんでした。

 

大きな原因として考えられるのが、ラップが多かったこと(そもそも論)

ラップにはなぜか苦手意識があり、さらに映画で英語音声で見るとなると、字幕も多めになって情報量がすごく多い気がして疲れちゃいました…。

 

あと「これだ!」と思える曲もなかったんだよなぁ…。それこそピラグアを売っているおじさんが♪ピラグア~ピラグア~~♪って歌ってるメロディくらいしか記憶に残っていないという…。(ちなみにピラグアおじさんを演じているのは、このミュージカルの原案を書いたリン=マヌエル・ミランダだったりする)

 

ミュージカルであれば、その作品を代表するようなビッグタイトルが1曲くらいあると思うのですが、残念ながらどの曲もあまりぴんときませんでした。

 

そして案外テーマが重たいので、ひたすら陽気に明るく歌い踊る彼らが、その背中に何を背負っているのかを考えてしまうと、私は純粋に彼らの姿を「輝いてて素敵!」とは思えなかったり。

 

ただ活気あふれる歌とダンス、画面からはみ出しそうなくらいのパワーを感じる作品ではありました!(うまくまとまらない!)