Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2023.1.12 海宝直人コンサート「ATTENTION PLEASE!」:歌もダンスも贅沢に

<セットリスト>

第一部

♪Live in Living Color(「Catch Me If You Can」より)

♪行こうよ どこまでも(「アラジン」より)

♪「RENT」メドレー

 ~Tune Up #1

 ~La Vie Boheme

 ~One Song Glory

♪My Petersburg(「アナスタシア」より)

雨に唄えば(「雨に唄えば」より/大貫勇輔ソロ)

♪「ライオンキング」メドレー

~ハクナマタタ

~早く王様になりたい

♪チキチータ (「マンマ・ミーア!」より/屋比久知奈ソロ)

♪想い儚き (「王家の紋章」より/踊り:大貫勇輔)

♪You Will be Found(「Dear Evan Hansen」より)

 

第二部

♪Waving Through a Window(「Dear Evan Hansen」より)

【ゲスト:屋比久知奈】

♪二人は永遠に(「Wicked」より)

【ゲスト:大貫勇輔】

♪世界の王(「ロミオ&ジュリエット」より)

♪ディズニーメドレー

 ~When you wish upon a star(「ピノキオ」より)

 ~困ったときには口笛を(「白雪姫」より)

♪Gethsemane(「ジーザス・クライスト・スーパースター」より)

♪明日への階段(「ルドルフ・ザ・ラスト・キス」より)

【アンコール】

♪December '63(「ジャージー・ボーイズ」より)


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海宝機長とのラストフライト。

 

正月からえらいもん観てしまった感があるコンサートも、これでMy楽って思うと寂しかったです。半年に1回くらいやってほしいですし、そうすれば多分「ソロコンやるときにFCで募ったら届いた200曲のリクエスト」も全部こなせるはずですよ海宝さん(真顔)

 

この日は"to Other Countries"航路。「最後の最後でざっくりした航路だなぁ…」と正直思ってましたが、選曲が良かったです。歌のみならずダンスも楽しみたいのであれば、この回はぴったりでした。大貫さんがとにかくすごすぎたー!

 

曲替わり1曲目は♪My Petersburg♪でした。あ、これヨーロッパ航路に入れなかったんですね?(ロシアは一応ヨーロッパ…?)

 

2021年のソロコンサートでは♪Still♪が聴けて、今回のコンサートでは♪My Petersburg♪が聴けたので、「アナスタシア」再演への期待が一気に膨れ上がりました…!今回のディミトリとしての歌声は、他の曲よりさらにハリのある若々しい声になってて、糊の効いたワイシャツのような歌声…って思ってました(謎)

 

曲替わり2曲目は、「王家の紋章」から♪想い儚き♪。素敵な曲だけどなんで…?って思ってたら、なんとバックダンサーとしてゲストの大貫さんが登場!正直海宝さんの歌声が全く耳に入ってこないレベルのすごい動きの連続で、改めて「ダンサー・大貫勇輔」のすごさを見せつけられました。やっぱりロミジュリの死でもう一回観たい…(切実)

 

ちなみにこの後のトークでも話されてましたが、わりと冒頭で靴が片方脱げたらしく、踊りながら\すぱぁぁぁぁん!/と舞台の後ろに投げ捨てた姿がかっこよすぎました。片方靴・片方靴下(?)なのに「両足靴履いてますけど????」みたいな顔で踊れるのすごすぎる…。

 

曲替わり3曲目は、♪Gethsemane♪でした。"To Other Countries"航路を観に行く前、「A航路のラストソロ歌唱が♪I’m Alive♪、B航路のラストソロ歌唱が♪石になろう♪…ってことは、その2曲に並べるソロ歌唱曲ってあと♪Gethsemane♪しかなくない??」って思ってたので、予想通りでした◎

 

とはいえ、イントロが流れてきた瞬間「これクリエで歌う曲じゃないよ!?」と、思わずクリエの天井を見上げてしまいました(落ちてきませんように)

 

シアタークリエだからと言って一切容赦しない(?)海宝ジーザス。もうこの曲を聴くの何度目だろうかと思いつつ、海宝さんの中では「今の自分の立ち位置を図る曲」になっていて、彼の中で永遠に「完璧」を目指し続ける曲なんだろうなと感じました。

 

一生懸命歌うがあまりの生理的な涙なのか、芝居としての涙なのかはわからなかったけれど、歌い終わった海宝さんの頬を涙がひとすじつたってたのが美しかったです。

 

ゲスト感想メモ。

★屋比久知奈さん

 

海「英語が堪能だから、サイゴンの時は演出家さんとよく話してたよね」

*屋比久さん、TOEIC915点らしいです(驚愕)

屋「元の英語の歌詞と日本語の歌詞だと、気持ちを入れるところが微妙にずれるから、そういうところをどうするか(=歌詞を変えるか、動きを変えるかなど)細かく相談してました」

 

海「クリス3人いたけど違いはあった?答えにくいかもしれないけど

屋「海宝さんのクリスはすごく繊細で不安定。いつもの海宝さんはどっしりしててなんでも受け止めてくれる先生っぽいんだけど、クリスは本当に繊細でした。だからキムの不安定なところとかいびつな部分が噛み合ったんだなと」

 

屋「そういえば気になってたんですけど、最初にキムとクリスが出会うシーンって3人それぞれ違いました?」

海「昆ちゃんは目がちょっと合う感じだったけど、屋比久ちゃんは全然合わないときが多かった。充希ちゃんも合わなかった」

屋「客席で見たかったなぁ。違いを見るの楽しそう」

 

堀「その華奢な身体のどこからあの声が!?パワーの源は!?」

屋「いっぱい食べてます!!!!」

海「サイゴンはめっちゃ食べる人たちいっぱいいた」

堀「少食な人いないんですか?」

海「たまーにいるけど、基本みんなよく食べるよね」

 

堀「好きなご飯のお供は?」

海「お供ってさ〜どこからどこまでを指すの?『ご飯ですよ』とか『食べるラー油』みたいにちょこって乗っけるだけのやつか、一緒に食べるおかずのことか」

堀「どっちでもいいですよ」

海「そしたら鮭」

屋「お腹空いてきた…」

私(わかる…)

 

堀「沖縄の料理とか作るんですか?」

屋「料理ってほどじゃないんですけど『にんじんしりしり』はよく作ってます!」

堀「どんな料理…?」

屋「にんじんを細く…しりしりするんです!」

海「千切り…??」

屋「いや…あのしりしりする………」

堀「しりしりとは…」

屋「今日うちの家族来てるんですよ」

(客席に助けを求める目をする屋比久さん)

海「にんじんをおろすの?」

屋「ぬぅーーーーーー!!!」

堀「すごい唸り声w」

屋「皆さん検索してください」

海「Siriってことね」(ぼそっ)

私(うまいこと言った顔しないでw)

 

・最初に体形の話をしてしまうのは本当に申し訳ないんですけど、ま・じ・で、屋比久さんの内臓って一体どこに入ってるんですか?(真顔)どう見ても入る余地がないくらいの薄さなんですけども??(骨だけでいっぱいいっぱいになりそうな華奢さ…)そんな身体からとんでもなくパワフルな声が出てくるのもなんで???(混乱するヲタク)

 

・ソロ歌唱の♪チキチータ♪、すっごく良かったですし、いずれコンサート版「マンマ・ミーア!」があったら是非ドナ役で出てもらいたいです。

 

・海宝さんとのデュエットは「ウィキッド」から♪二人は永遠に♪でした。コンサートで前後の芝居もないですし、この曲歌う直前まで「にんじんしりしり」でずーっと笑ってたのに、曲始まった途端に雰囲気をガラッと変えてました。

 

歌い終わりに、海宝さんと繋いだ自分の手の甲にキスする屋比久さんと、そんな屋比久さんを抱き寄せる海宝さん、もうエルファバとフィエロなんよ…ってなりました(語彙力)新妻さんとの♪世界が終わる夜のように♪も熱量すごかったですが、こちらも負けじと素晴らしい世界観でした。

 

★大貫勇輔さん

(大貫さん登場するなり)

大「なおくん!!!!!」

海「ゆうくん!!!!!」

大「マチネで『なおくん』って呼ぼうとしたのに、最終的に『海宝さん』になっちゃったので、今度こそ『なおくん』って呼びます

 

大「僕のことは何で知ってくれたんですか?」

海「ロミジュリかな?でもずっと存じ上げてましたよ!お名前はこの界隈に轟いてましたから!!」

大「ロミジュリ前にもダンサーとして活動はしてたので…僕は海宝さんのこと…」

海「うん??????????」(圧)

大「あ、なおくんのことは…………鐘!『ノートルダムの鐘』で知ったんですけど、鐘を観た知り合いが「すんごい俳優さんがいるんだよ!」って言ってたのが海宝s…なおくんを知ったきっかけで。僕も観たかったのにその頃はもう終わってた再演とかないんですかね?」

海「今も上演してるけど…なかなかスケジュールが合わなくて…」

大「忙しいですもんね。『太平洋序曲』に『ダ・ポンテ』に『アナスタシア』」

海「よく知ってるね!?」

大「マチソワ間で調べました!みなさん楽しみですよね!?」

(客席拍手)

大「なんか僕が宣伝してるみたいになってるw」

 

堀「初めて大貫さんを見たのは、梅芸の3階席から見たロミジュリで、「死」が!!!!本当にすごくって!!!!ずっとオペグラで追っかけたんですけど、人間ができる動きじゃない。関節何個あるんや!?って思ってました」

私(超絶わかる…………)

(ロミジュリの大貫さん死は全人類見てほしい)

 

堀「大貫さんはご家族も器械体操とかやられてるらしくて」

大「ひいおじいちゃんの代からスポーツセンター(?)をやってて、僕も幼い頃は体操・サッカー・水泳…あとちょっとだけピアノもやって、7歳からダンス始めました」

堀「海宝さんは?」

海「僕は遊びの延長でミュージカルに出てたので…。親が『直人は歌も踊りもディズニーも好きだし』ってことで、『美女と野獣』のオーディションを記念に受験したら受かったんです」

大「みなさんもお子さんとかお孫さんに、ちっちゃい頃から歌わせたり踊らせたりするといいかも」

海「あと体操と水泳とサッカーだっけ」

堀「英才教育…」

 

堀「客席の皆さんが座っててもできるストレッチとかあれば教えてください」

大「せっかくなんで立ちます?これからまだまだありますし!あ、荷物とかあって立てない人はそのまま座ってていいですよ」

 

ということで

肩甲骨をやわらげるストレッチ

首をやわらげるストレッチ

2つ教えてもらいました!

 

大「初対面で『絶対年上だ! 』って思ってたけどまさかの同い年」

海「僕も思ってた。踊るとすごいシュッとしてるし」

大「それそのままお返ししますよ!?『王家の紋章』博多公演くらいでやっと海宝k…なおくんの本質を掴めた気がする」

 

大「1部でなおくんの歌、しかも大好きな『想い儚き』で踊れるなんて!って思ってたら、途中で靴脱げそうになって、どうしようかなって迷ったけど、脱いで後ろにぱーーーんって投げちゃった。観てるお客さんの中で気になった方いたらすみません…」

海「振りつけの一部ってことでいいんじゃない?聖子様のアイシスっぽいし」

大「あの歌で靴を投げ捨てたくなる感情になるかなぁって思ってたけど、アイシスが降りてきてたのか…」(納得顔)

 

・そういえば素で話してる大貫さんって初めて拝見したような。ロミジュリ2019で初めて認識したときは、バリバリのダンサーさんだと思ってたんですが、ここ数年であれよあれよという間にザ・俳優さんになられて、ドラマも映画もミュージカルもマルチに活躍されてますよね。

 

・ソロ歌唱は♪雨に唄えば♪でした。とにかくダンスがすっっっっっっっごい。客席も「うわぁ!すごい!」って雰囲気に包まれるというより、「待って何が起こったの今の動き!?!?!?!?」な雰囲気でした。笑

 

ぴょんぴょん飛んだり跳ねたりしてるのに、一切足音が立たない謎。そんなに踊るのになぜかハンドマイクで歌ってたので、結構大変そうでした。ヘッドマイクで歌うバージョンで観たかったです(わがまま)

 

・海宝さんとのデュエット曲は、なんとまさかの♪世界の王♪…!実はマチネのレポをちらっと見てネタバレを食らってたので、あらかじめ何を歌うのか知ってはいたんですが、もし何も知らずに挑んでいたら、魂が抜けた私の身体が今もクリエに放置されてるところだったので、ネタバレ食らって良かったです(真顔)

 

♪世界の王♪は海宝さんから一番遠い位置にある楽曲な気がしていて、「ほ、ほんとに歌ってる!?」状態でした。サビの♪朝から夜まで~♪の部分はオクターブ高い方のキーで歌ってて、さすが海宝先生でした。貴重なものを観られた&聴けたなぁ。

 

ちなみに海宝さんにやってほしいロミジュリの役は、ロレンス神父様です。夜中にアロマじゃなくてラーメン作っててほしいw