トート以外、マチネとはプリンシパルキャストが全員違ってたソワレでした。座席はマチネとは反対の位置で、舞台下手側の5列目。マチネよりは多少舞台から離れましたが、それでも十分すぎるほど近かったです。
以下、感想メモ。
・今期やっと3回目の花總シシィ。マチネの感想にも書きましたが、花總シシィにちゃぴシシィの要素が若干入ってたように感じた回でした。
♪私が踊るとき♪が、とにかくつよっつよで超かっこよかった…!優雅さを全面に感じる花總シシィですが、この回はそこにパワフルさも備わって最強モードに。♪最後のダンス♪でトートにさんざんコケにされたのを、「あのときの仕返しよ」って逆にトートを翻弄してる印象でした。好き…!!!!!(告白)
・ルキーニに鹿さん目撃アピールしてるのにスルーされてしまった花總シシィが、オフマイクで「もーーーう!」って言いながらぷんすこしてるの超かわいい…。
・♪私だけに♪を含め、1幕は歌があまり本調子じゃなさそうな印象でしたが、2幕が…ハチャメチャに良くて…(涙)
特にルドルフ葬儀シーンの歌い始め、この回の花總シシィは自分も幼い頃に戻ってしまったかのような歌い方と声になってて、それがさらに「壊れてしまった」雰囲気を醸し出してて、悲しくてちょっと怖かったです。トートに見放された後も、このときは泣きもせず笑いもせず、「無」のままでした。
♪夜のボート♪の歌い出しも、これまでは重ねてきた年月を思わせるような声の印象でしたが、あえて少女時代のシシィを彷彿とさせるような声を出していて、おのずと♪あなたがそばにいれば♪を思い出させる仕様(?)になってました。悲しさ倍増だったな…。
・♪最後のダンス♪、花總シシィはトートの胸や腕をばしばし叩いて抵抗してましたが、その叩かれた部分を見ながらにやぁって笑ってた古川トートの表情が気持ち悪すぎて、脳裏に焼き付いてしまいました(*超褒めてます)
対・花總シシィだと古川トートのドS感が増すのはなんでだろう?この回の古川トートは全体的に「加虐的」でした。トートがハプスブルク家をおもちゃにして弄んでいる感じは、このソワレの組み合わせが一番強いのでは?
・ラストシーン、古川トートがずっと雨に濡れた捨て犬の顔してて、シシィの魂が自由になった後、なんかぷるぷる震えてる!?何今の!?!?ってなって終わりました(完)
・立石ルドルフ、この回の数日前の公演でも♪闇が広がる♪で(よりによって)ピンクのヘアピンを着けたまま登場し、古川トートが歌いながらさりげなく回収していったというハプニングがあったそうですが、この回もかなりのアクシデントに見舞われていました。
♪マイヤーリンク♪の中盤、ルドルフが舞台下手で踊る直前になんとヘッドマイクが取れてしまい、マイクが背中からぶら下がった状態に。今期ルドルフ2人のピンチを救ってきた古川トートもさすがになすすべなく、そのまま続行してました。マイヤーリンクはかなり激しい動きをするので、コードが立石さんの首や身体に巻き付かないか、観ている方はかなりひやひやしました。とりあえず無事に(???)シーンが終わりましたが、セリフがないシーンで取れたのは不幸中の幸いだったのかも…。
・立石ルドルフ、手の甲をケガされたのか、思いきりバンドエイド貼ってたんですが、時代モノなのにバンドエイド貼ってていいんだ…って思っちゃいました。19世紀オーストリアにはバンドエイドなさそうだけどな…。
立石ルドルフは博多座で観られないため、この回見納めだったんですが、まさかのハプニング発生で、その印象のみになってしまいました…残念…。
・田代フランツは、帝劇のときよりも粘着質な感じが薄まったような?個人的にはこちらの方が好みです。
田代フランツは、青年時代はずっとゾフィーの言いなりで、そのことにあんまり深く疑問を持ってなさそうなので、ゾフィーの最期が近づいてる中で決別を宣言するのが「遅れてきた反抗期」っぽく感じます。
・剣ゾフィーは、正直帝劇の時は歌が「あれれ…?」な回が多かったですが、御園座ではかなり復調されてて良かったです。
・上山ルキーニ、セット転換のときにパントマイムみたいな動きをしたり、指パッチンして劇中人物の気をひいたり、ルキーニが動かしてる感がより強まります。トートでさえ、上山ルキ回だとルキーニの意志で動いてるかのように感じました。
♪悪夢♪では客席ぎりぎりまで寄って待機しつつ、古川トートの「早く取りに来い!!!!!!!!!!!!!!!」で四つん這いのままばーーって駆け出した姿が怖かったです。
マチソワはとにかく情報量が多くてへろへろになりましたが、大好きな演目を大好きな古川さんトートで昼夜観られて幸せすぎる1日でした!