<セットリスト>
第一部
♪Live in Living Color(「Catch Me If You Can」より)
♪行こうよ どこまでも(「アラジン」より)
♪「RENT」メドレー
~Tune Up #1
~La Vie Boheme
~One Song Glory
♪僕こそ音楽(「モーツァルト!」より)
♪時が来た(「ジキルとハイド」より/ヤン・ジュンモソロ)
♪「ライオンキング」メドレー
~ハクナマタタ
~早く王様になりたい
♪カフェ・ソング(「レ・ミゼラブル」より)
♪You Will be Found(「Dear Evan Hansen」より)
第二部
♪Waving Through a Window(「Dear Evan Hansen」より)
【ゲスト:新妻聖子】
♪世界が終わる夜のように(「ミス・サイゴン」より)
【ゲスト:ヤン・ジュンモ】
♪Lily’s Eyes(「シークレット・ガーデン」より)
♪ディズニーメドレー
~When you wish upon a star(「ピノキオ」より)
~困ったときには口笛を(「白雪姫」より)
♪石になろう(「ノートルダムの鐘」より)
♪明日への階段(「ルドルフ・ザ・ラスト・キス」より)
【アンコール】
♪December '63(「ジャージー・ボーイズ」より)
「ATTENTION PLEASE!」新妻さん&ヤン・ジュンモさんゲスト回。
実はこの日のマチネ、バンドメンバーのドラムの方が体調不良で急遽抜けてしまい、代わりに急遽参加された方との調整のためにマチネの開演時間が40分遅れという、なかなか不穏な空気が漂っておりました。が、ソワレは時間通りにスタートしたので一安心でした。
今回はB航路の"to Europe"。てっきり1幕の楽曲は半分以上変わるんだろうと思ってたんですが、離陸して最初の行き先が「New York」になったので若干混乱しました。どうやら必ずNew Yorkは経由する航路のようなので、「RENT」の曲は全航路共通でした。
1幕で楽曲が変わっていたのは3曲。
まずは行き先が"Salzburg"になり、聞き覚えのあるイントロが…!海宝ヴォルフガング再び…!!♪僕こそ音楽♪だぁぁぁぁぁぁぁー!!!!!
ということで、念願がまた1つ叶ったわけなんですが、なんかこれまでに聴いたことのないニュアンスの♪僕こそ音楽♪でした。予想外にネガティブというか、あんなに後ろ向きな印象の♪僕こそ音楽♪って聴いたことがなくて、結構衝撃でした。
確かにこの歌、パパ(レオポルト)に対してヴォルフが「どうしてわかってくれないんだ!」って不満を爆発させたあとに歌い始めるので、イライラや憤りを感じた後に歌うという繋がりを考えると、海宝ヴォルフの歌い方はわりと妥当なのかなと思いました。
海宝ヴォルフは「詩は書けないし、絵も描けないし、役者じゃないから芝居もできない。ないものづくしの僕に残されたのは音楽の才能だけなんだ」という、「自分の音楽の才能」に対してのよろこびを歌うというよりかは、「自分にはこれしかないんだ」という、妙に追い詰められてる雰囲気を感じました。
これまで比較的ハッピーな解釈(???)の♪僕こそ音楽♪を聴いてたので、こういう解釈で歌うのもありなんだなぁと。で、本役で観たいかと言われると…。私は古川ヴォルフがすごく好きなのと、次期候補であれば甲斐ヴォルフが非常に気になるので、海宝ヴォルフはないかなぁと改めて思いました。ただしコンサートであれば他の曲もぜひ聴いてみたいです。案外♪影を逃れて♪が1番似合うかもしれないなぁ。多分♪Gethsemane♪と同じテンションで歌ってくれるはずです(真顔)
曲替わり2個目は「レ・ミゼラブル」から♪カフェソング♪でした。海宝マリウスのこの歌、大好きなので嬉しすぎました!
3個目(=2部ラストソロ歌唱)はなんと「ノートルダムの鐘」から♪石になろう♪でした!びっくり!!2018年グレコン以来ですよね!?(いつぞやの配信ミュージカルコンサートでは歌ったらしいですがそれは見てないので)
「ノートルダムの鐘」初演で観た頃は、最後の♪こーこーろーーー↑↑↑↑↑♪の高音部分が若干危うかった印象なんですが、もう今は楽々出してて『成長著しい海宝直人』になってました(突然の「鎌倉殿の十三人」ネタ)
ちなみに曲が始まった瞬間、隣に座ってたお姉さんが両手で顔を覆ってしまったので「気持ちめっちゃわかります…」と心の中で握手しておきました。
そしてこの日のスペシャル楽曲として、ヤン・バルジャン、新妻エポ、海宝マリウス、そしてクルーの皆さんによる♪One Day More♪が聴けました…!クオリティと迫力がすごすぎて鳥肌が止まらなかったです。もう一度観たいと願い続けてたヤン・ジュンモさんの、バルジャンとしての歌声を(ちょっとでしたが)聴けて、レジェンド新妻さんのエポニーヌも聴けて、海宝さんマリウスも聴けたので本当に幸せでした。歌声の圧がみっちりと空間に溢れていて、クリエじゃなくて帝劇にいるのかと錯覚するレベル。貴重なコラボ、ありがとうございました!
ゲスト感想メモ。
★新妻聖子さん
<トークレポ>
(新妻さん登場)
新「いや〜〜今の(曲)良かったねぇすごい良かった」
海「ありがとうございます!」
新「海宝くんの地声で出す高音ってさ、ラミン・カリムルーさんの高音によく似てるんだよね」
海「めったに褒めない聖子様に褒めてもらえるなんて…」
新「そう!褒めない!」
新「昼夜公演の間に『海宝直人』ってウィキペディアで調べたの。
そういえば私、海宝くんのこと、よく知らないなーって思って。そしたらお姉様と弟さんがいらっしゃるのね!?だからなんか中間管理職っぽいんだなぁって!」
(海宝さん&場内大爆笑)
海「聖子様と僕は『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』とかでも共演してますけど、最初は『ミス・サイゴン』で、僕がアンサンブルで聖子様がキムで」
新「GIやってたんだよね?」
海「そう!自分で生い立ちとか考えて名前もつけたりしてました」
新「当時はクリスとトゥイどっちやりたかったの?」
海「いや〜クリス演じて思ったんですけど、トゥイもいい役ですよね!キムと対峙するシーンが好き」
新「♪さーわーらーないでー♪でしょ。あそこは良すぎてどうかしてる」
海「(駒田)はじめさん、裏で毎回『トゥイ!』って泣いてましたもんw」
新「これ浦井くんにも言ったけど、『王家の紋章』は私はメンフィスを作画で見てる(???)から、海宝くんと共演した感じないんだよね。『え?海宝くん出てたっけ?』ってなる」
(堀川さん・菅谷さん登場)
堀「私、新妻さんが歌う『アンパンマンの歌』が大好きで…♪なんのために生まれて…何をして喜ぶ…♪」
新「カフェソングみたいになってるw」
海「そんな暗い歌でしたっけw」
堀「新妻さんのお好きなアニソンありますか?」
新「私は『タッチ』が好き!たっちゃんが死んじゃった後に流れる曲が好きで…」
(めっちゃ素敵な声で歌う聖子様)
堀「海宝さんは好きなアニソンあります?」
海「『めざせポケモンマスター』はね、イントロでテンション上がります」
海♪デンデケデケデケデーン♪
新「いい歯並びだね」(唐突)
堀「歯並びに目がいってしまいますね」
新「私の話はどうでもよくて」
海・堀・菅\どうでもよくない!/
(堀川さんと食事したことを覚えてなかった新妻さん)(その時にきつねうどんを食べてた話から)
海「えみみ(堀川さん)に『きつねうどん』って言われて(新妻さんが)『あぁ!』ってなってた」
新「胃袋は記憶してるのよ…。あとは抽象画みたいに覚えてる…」
・歌ってるときはあんなにド迫力なのに、喋ると陽気なお姉さますぎて終始爆笑だった新妻さん。林◎パー子みたいな「ヒャーーーー」って笑いがクセすごすぎて、こちらもつられて笑いましたwさらにいちいち名言を連発しすぎてて、「中間管理職オーラを醸し出す海宝直人」で私は笑い転げておりました。
・ソロ曲は♪想い儚き♪、新妻アイシスは1人になった途端にメンフィスへの愛を爆発させるタイプだったなと思い出しつつ、懐かしみつつ聴きました。
海宝さんとのデュエット曲は、時空を超えたキムとクリスで♪世界が終わる夜のように♪でしたが、これは本当にすごかったです。
お互い本役をやっていたからというのもありますが、さっきまで楽しそうに話してた2人が、一気に「戦乱の中で愛を貫くキムとクリス」になるのが…プロってすごい(小並感)
ラストの♪奏でるよサキソフォーン♪のときに、お互いの腕をガバァァァってつかみ合ってたの、もうそれは本編なんよってくらいの世界観を作り出していて、お互い一歩も引かない歌声の重なりで、クリエが新妻さんと海宝さんのハーモニーで満ちておりました。
★ヤン・ジュンモさん
※残念ながらトーク内容は記憶に残せませんでした!
2017年に初めて「レ・ミゼラブル」を観て、「何この人…すごい…この方のバルジャンをもう1回観たい…」って泣きながら帝劇を後にしてる私へ。6年後にジュンモさんの生歌また聴けてるから安心してください。私より。
今回のコンサートのために、前日舞台に出演してから来日。この日のマチソワに出演したら帰国して翌日また舞台に出るという、「マネージャーさん、スケジュール組むの間違えた?」な日程をこなして登場されたジュンモさん。そこまでして出たのは「海宝さんがコンサートをやるっていうから」っておっしゃってましたが、このスケジュールで「出よう!」ってなるってよっぽどだよな…すごい…。
日本語はほぼ話せない、ということでお隣に通訳さんを付けてのトークでしたが、ジュンモさんがとにかく積極的にお話してくれるので、言語の壁をあんまり感じませんでした&通訳さんもめちゃめちゃ上手に訳されていました。
ソロ曲は♪時が来た♪の韓国語バージョン!かっこよすぎる。圧巻すぎる。物理的な圧を感じる歌声でした。座席にぐっと押し付けられるような感じで、ずっとのけぞって聴いてました(不審者)ジュンモさん、帝劇ラストのレミゼ出ませんか…?今回はそのフラグだったりしませんか…??(そわそわ)
デュエット曲は「シークレット・ガーデン」から♪Lily's Eyes♪という楽曲。知らない演目&楽曲でしたが、日本だと石丸さん主演で過去に上演されていて、韓国では上演されたことがないそうです。こんな男性デュエット曲もあるんだな〜!めっちゃ素敵でした。
(でもレミゼの♪対決♪とかも聴いてみたかった〜!)
本当に観られて良かった回でした!
余談:開演前、自分の席について前方をぼんやり眺めてたら、とてつもなく背の高い男性がのそのそと入ってきて、「わ~~絶対一般の人じゃないよな~~業界の方かしら」と思ってよく見たら城田優さんでした。「フラッシュダンス」の時もおんなじ回観てたなそういえば。