帝国劇場にミュージカル俳優大集合!!
ということで、発表時にミュージカルファンの間で大きな話題になった「The Musical Concert at Imperial Theatre」、通称「帝劇コン」。
メンバーがメンバーなだけに、チケットの確保が大変でしたが、なんとかプログラムAとプログラムBの回をもぎ取り、2公演観ました。
(メンバーが発表されたときに、Aチームに古川さんといくちゃん、Bチームに海宝さんがいらっしゃったので、やったー!と思いつつ、3人一緒だったら良かったのに…とついつい思ってしまいました。笑)
プログラムAは、8月14日の初日配信を見て、翌日ソワレを現地で観て、さらに17日の千秋楽配信も見ました(何回見るんだよ…)
ここでは実際に劇場に足を運んで観た感想をメインで書いていきます。
帝劇は2019年の「ダンス・オブ・ヴァンパイア」以来、実に9ヶ月ぶりに足を踏み入れました。本当だったら「エリザベート」や「ミス・サイゴン」を観てたはずだったのに…と思うと悲しくなりましたが、思っていたよりも早く、「またここに来られた!」という嬉しい気持ちのほうが大きかったです。入場して、帝劇ロビーの赤じゅうたんを踏みしめただけで涙目になりました(重症)
※セットリスト、全部書くと大変なので割愛いたします!
とりあえず終演後思ったこと。
「ここは桃源郷ですか?????????????」
全員出てくると本当にどこ見ていいのやら、というメンバーでした。それこそミュージカル版「アベンジャーズ」状態。多分アイアンマンのポジションが芳雄さんです(謎)
32曲+トークコーナーで2時間!
永遠にメインディッシュしか出てこないコース料理を食べているような満足感でした。お腹いっぱいです。
全体的な感想。
正直楽曲の3分の1…いや、半分は知らない曲だったような気がします。古い作品の曲の中に、なんとなく聴いたことあったりするものもありましたが。
でも「こんな作品あるんだ~」「こんな楽曲があるんだ~」と、新たな発見&勉強になりましたし、もちろん全然退屈はしませんでした。知らない曲であれ、一定以上の歌唱力を持った方々が歌ってるので…。
意外なところだと、「サウンド・オブ・ミュージック」が元は帝劇発だったことにびっくり。劇団四季じゃないんですね…!
「ピピン」もものすごく昔に上演されてたり、「NINE」も大昔に上演済みだったとは。来日版を観た「王様と私」も、かつて帝劇で上演されてたそう。
とにかく最初から最後まで、豪華絢爛なコンサートでした。あんなにオケもしっかりいて、衣装もセットもまぁまぁ派手で、こんな状況なのによくぞ…と思ったんですが、よくよく考えたらこのコンサート、コロナ禍の前から企画されてたんでしたっけ?(そのへんの記憶があまりない)
初日の配信を見てたのと、配信中に東宝公式Twitterがご丁寧に1曲ずつネタバレをしていくスタンスだったため、誰が何を歌うかはあらかじめわかってました。
でも目の前で実際に観られる&聴けるのは、完全に別格!幸せの供給過多で、帰り道はぼーーーーーーーっと余韻に浸りながら帰りました。
書きたいことが山ほどあり、かなり偏りがあるため、箇条書きで簡単にメモしていきます(めちゃくちゃ長い&乱文雑文です)
・エリザベート大好き芸人(?)なので、花總&城田ペアで♪私が踊る時♪、城田&田代ペアで♪闇が広がる♪を聴けただけで、チケット代の元取ったな~~と思えました。念願の城田トートの歌声を帝劇で聴けると思わず、感極まって♪私が踊る時♪で泣きました。私を「エリザベート」の世界にいざなってくれたのが城田さんなので、いつか城田トートを見たい!と願ってたんですが、実質半分だけ夢叶っちゃった…!!衣装もメイクもウィッグもないけど、ちゃんと「トート閣下」の表情や仕草を再現してくれてて、DVDで見た通り、ものすっごく恐ろしくて美しくてかっこいいトートでした。
・ちなみに配信で見た17日の公演では、な、な、なんと…!!田代ルドルフから古川ルドルフに交代…!!城田トート&古川ルドルフの♪闇が広がる♪…!!PCの前で奇声を発しないよう、手を口につっこみながら見ました(狂)現地で見たかった気持ちもありますが、多分記憶が全部すっ飛んでただろうし、オペラグラス持てないぐらい手が震えたはずなので、結果配信で良かったです(断言)
DVDで見た古川ルドルフとは、当たり前ですが全然雰囲気が違っていて、全くもって危うさや儚さがなく(悟り開いたんか?ってくらい落ち着きはらいすぎててちょっと笑いましたw)、なんなら城田トートと2人で世界征服でもしそうな雰囲気を感じました。
一方の城田トートは、プログラムA千秋楽ということもあったからかもですが、古川ルドルフ相手だと、田代ルドルフ回より明らかにやばい表情になってたのは面白かったです。なんなら本公演(DVD)よりもやばい顔してました。最後も古川ルドルフの顔をめっちゃのぞき込んでたので、「ソーシャルディスタンスとは…」ってなりましたし。何度見ても城田さん・古川さんの並びはルーブル美術館だなぁ。城田トート、いつか(といってもおじいちゃんになる前に)また本公演で演じてほしいなぁ!!!(大声)
・ちなみに♪私が踊る時♪は、17日の配信回では井上トートと一路シシィでした!!!!!エモい!!!!!初演観てないけどエモい!!!!!初演シシィと初演ルドルフ(そしていまやトート閣下)!!!!!
・プログラムAは宝塚OGも合わせると、トート閣下が6名いらっしゃったので実質黄泉の世界でしたね(一路さん、瀬奈さん、朝夏さん、井上さん、城田さん、古川さん)
・古川さんの♪僕こそ音楽♪!!!!!!!!!!!!!!!!!!YouTubeで「モーツァルト!」2018年公演の制作発表の歌唱動画は見たことがあったので、「本物だー!!」(?)といたく感動しておりました。優しくあたたかみのある声質が楽曲にぴったり。どうでもいいんですが、古川さんって歌ってる時、ちらちら左前に視線を向けてる気がするんですが、ただのクセなのか、そこに何かいるのか…(唐突にホラー)
・トークコーナーで加藤さんが「トートやるときはどう歩くの?」と、古川さんに話を振ってくれたので、古川さんがトート閣下の歩き方を実演してくれました…!瞬時にあの衣装とウィッグとメイクを施した姿が重なりました。スッ……スッ……って感じで歩きますよね(伝わらない←)あの場にいた人たちは2020年も古川トート見ました!!!!!って言ってもいいと思う(ダメです)
・「TOHO MUSICAL LAB.」では見ていたものの、生舞台で観るのは久々だったいくちゃん。前月に三浦さんの件があって相当落ち込んでたようでしたし、その後テレビ出演をしたときも明らかに様子がおかしかったみたいなので、今回は大丈夫かな…と心配でしたが、先輩方に混じって堂々とパフォーマンスしてて一安心でした。初日の配信を見た時はさすがに緊張してるかな…?と思いましたが、観に行った回は3回目ということで、もう少しリラックスしていたような…?
いくちゃんの♪サウンド・オブ・ミュージック♪は、なんだか新鮮でした。正直マリアよりもトラップ一家の子供のほうがまだ似合いそうではありましたが。「レ・ミゼラブル」の♪心は愛に溢れて♪は、さすがコゼット経験者。初恋にときめくようなはにかんだ笑顔がたくさん見られました。田代マリウスそこ代わって…!って何度思ったことか。笑
・芳雄さんの歌唱力と、トーク力と、各方面に気遣いが出来るあのお人柄が欲しい(強欲)この年の3月頃から毎週欠かさずラジオを聞くようになり、勝手に親しみを持つようになりました(何様)井上さんじゃなくて芳雄さんって呼ぶようになりました。トークコーナーが全部面白かったのは、ひとえに芳雄さんのおかげなのでは。特にベテラン勢3人とのトークが面白すぎて、違う意味で泣きましたw
・新妻さんの♪命をあげよう♪、感動したけど鬼気迫りすぎててちょっと怖かった…というのが正直なところ。あの楽曲、実生活でお母さんになっている役者さんが歌うと、次元違うオーラを発する気がするんですよね(前例:MMSの時の笹本さんの歌唱)説得力が段違いというか…。
・「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の♪フィナーレ♪も、出演歴はないけれど新妻さんご担当でした。めっちゃかっこよかったんですけど、あんな曲あったっけ(TdVあんまり好きになれなかった人より)
・「天使にラブソングを」の楽曲、もりくみさんのパワフルな歌声で帝劇が揺れました(多分)
・朝夏まなとさんのスタイルの良さにびっくり。手足なっが!!!!!♪ビッグ・スペンダー♪と♪オール・ザット・ジャズ♪の黒のミニワンピース姿が素敵すぎました。元男役さんとのことですが、女性らしい艶やかな振り付けやポーズ、表情がすごく似合ってました。
・♪サイラモナ~~~~~ム~~~~~~ル♪
私絶対に「1789」の楽曲好き…再演お願いします…(DVDはカメラワークの評判が悪いので買う気にならない)加藤和樹さんの色気やばい…「戦いが終わったらお前を抱く」みたいなぶっとんだ歌でしたけども。
・田代万里生さんがかわいすぎる件。ハムスターみたい(褒めてる)でも歌うとうますぎてちょっとよくわからないです(真顔)♪グイードの歌♪の始めで、舞台上手袖からぴょこんって飛び出してきてて、可愛すぎてマスコットにしたかった←
・♪コーナー・オブ・ザ・スカイ♪、久々に聴きました。「ピピン」を観たのは2019年。「アヒルの名前はエリザベート」しか覚えてないけど(最悪)あれ、アヒルだったっけ?(最悪)
・女性だらけの♪民衆の歌♪(新鮮…!)
・花總さんは永遠にプリンセス(クイーンではなくてプリンセス)なんでいつみてもあんなに可憐で愛らしいんですか!?ドレスもヘアメイクも全部可愛かったです。リップどこのやつか教えてほしい(多分お高くて買えないけど)
<トークコーナー>は面白かった&記憶にある部分のみメモ。
☆トークコーナー1組目(一路さん、森さん、今井さん)
芳「ベテランの皆様にお越しいただきました~自己紹介どうぞ」
一「一路真輝でぇす♡」
森「森公美子でぇす♡」
今「…今井清隆ですっ♪」(照)
今井さん可愛すぎました。
芳「僕は一路さんのことをMCの母だと思ってます。エリザベートの時、毎回カーテンコールで面白い挨拶してたから」
一「え゛!?!?!?私そんな変な挨拶してた!?!?!?!?」(焦る一路さん)
芳「『モルガンお雪』の時からみなさん活躍されてたんですよね」(にやにや)
森「さすがに70年前は知らねぇわ!!!!!!!!!!!!!!」
(芳雄さんにキックかます一路さん)
芳「ソーシャルディスタンス!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ホントに面白過ぎて、笑いながら泣きましたw
☆トークコーナー2組目(和音さん、新妻さん、いくちゃん)
芳「ミュージカル俳優の中には『レミゼ出た組』と『レミゼ出てない組』の間にふか~~~~~い溝がありまして」
(3人との間に線をひく芳雄さんw)
芳「万里生はこっち(レミゼ出てない組)なのにさっき歌ってた!!…あ、万里生が袖で『いいじゃん!!』って言ってる」
万里生さんww
和「『レディ・ベス』の時ほんっとうに大変で!!…あ、今日小池先生いらっしゃいませんよね?」
芳「小池先生いますか??いたら手あげてください!!!!!!」
和「すごく大きなドレスなのに、非常階段みたいなほそーい段の階段を下りなきゃいけなくて!先生が「お前ならできる」って言うんだけど、できるかどうかは私が決めることじゃない!?」
ということでこのあとは「ヅカ出身者が階段を見て下りるか、見ずに下りるか問題」を延々ひきずっていました。
生「『モーツァルト!』でコンスタンツェを演じたんですけど」
芳「僕がいないときね」(小声)
生「わああすみません!!」
芳「いいのいいの!!僕自分から卒業したから!!」
生「今までに演じたことのないような役柄だったからすごく悩んじゃって。和音さんにラインで相談してみたら、夜遅くだったのに『電話してもいいよ』って言ってくださって!それから私はずっと和音さんのとりこなんです!今回も自分が帝劇の舞台に立てたことよりも、和音さんがまた戻ってきてくださったことのほうが嬉しい!」
いくちゃんの和音さん愛。
☆トークコーナー3組目(田代さん、朝夏さん、瀬奈さん、城田さん)
芳「城田くんはトートやってた時に階段見ないで下りてた?」
城「そもそも『死』には階段下りるとかつまづくとかないので…」
芳「死だもんね」
城「一回マントが引っかかって、くっ…てそのまま前に進めなくなっちゃって。怒ってますよ!!って演技しながら引きちぎりました」
芳「わかる~~~~~怒ってるふりしてばさぁ!とかやっちゃう」
あの豪快なマント捌きはそういうことだったのですね(違)
田「ルドルフ役として帝劇に立たせていただいたんですけど、毎回本当にしんどくて。終演後はエリザベートの楽曲聴くだけで気分悪くなるし、『エリザベート』の『エ』を見るだけで具合悪くなってたんです。5年後にフランツを演じることになって、衣装合わせをしたんですけど、フランツって全部で17着衣装があるんですね。その中に1着だけルドルフが着てる青い軍服に似た衣装があって、それ着た瞬間に気持ち悪くなっちゃって。衣装合わせって30分くらいじっとしてなきゃいけないんだけど、『すみません、ちょっと…』って脱いでトイレ行ってそのまま戻しちゃいました」
(一同ドン引き)
田「でもウィーンに行って、エリザベートとフランツとルドルフのお墓に行ったらすーーっとスッキリして、そのあとは『エリザベート』という作品自体が大好きになりました!!!!!」
芳「…こんな重たい話、どうやって次につなげればいいんだ!?」
やっぱ役が役なだけに、しんどい思いする人もいるんですね…。
☆トークコーナー最終組(花總さん、古川さん、加藤さん)
芳「花總さんは階段見ながら下りますか?」
花「がっつり見ますよ!見ないで下りるとかできないもん!もう見てもいいってことにしましょうよ!」
芳「このあとね、花總さんがっつり見ながら下りるそうなので皆さん見といてください」
花「もうやめてよ~~~~~~!!!!!!!」
かわいい……(拝)
芳「女性陣は大きなミュージカルだとおっきいドレス着ますもんね!ドレス捌きが大変そう」
花「ドレス捌きは宝塚で鍛えられました!」
芳「ねぇ~~~そうですよね~~~!古川くんはドレス着てるときどうやって歩くの?」(めっちゃ唐突)
古「えっ!?ド、ドレス??…えっと~そうですねぇ……」(宙をさまよう視線)
芳「一応考えてくれるんだ!?」
古「あ、はい…考えるだけはできるので…面白いことは言えないです…けど……はい…」(だんだん小さくなる声)
芳「さっき城田くんも話してたけど、トートの歩き方って大変だよね」
古「そうですね~ノーミスでいなくちゃいけないというプレッシャーがミスを誘う感じです」
芳「かずっきーと古川くんは昔から仲いいの?」
古「『テニスの王子様』で一緒でした」
芳「くっそ!!!!!!!!テニミュか!!!!!!!!!!!当時は帝劇で再会すると思ってた?」
古「いえ全く…だから『レディ・ベス』で共演できてうれしかったし、僕ら以上に喜んでくれたのが当時(テニミュで)育ててくれたプロデューサーさんでした」
加「僕も帝劇は無縁だと思ってました」
芳「優秀な人材がいっぱい出てるんだね~かずっきー黒いから夏とかテニスしてそう」(雑)
(テニスのラケット振るポーズする加藤さんw)
ということで、内容盛りだくさんすぎて、終わってみたら逆に「…なんだったんだろうこのコンサート」となりつつあるコンサートでした(?)
そしてよくよく考えたら「あの人出てなくない?この人も出てなくない?」って感じだったので、メンバー変えて年イチでやってほしいです!!!