「夜明けの街で」：東野圭吾
（あらすじ）
不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる。
建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に落ちた。２人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。
15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。
彼女は真犯人なのか？渡部の心は揺れ動く。
まもなく事件は時効を迎えようとしていた…。
（感想）
東野圭吾さんの「新参者」と並行して読みました。５年前くらいに買ってはいたものの、不倫モノということでどうにも食指が動かず、ずっと本棚の肥やしになってしまっていました。
重たい腰をあげて読んでみましたが、これが意外と面白かったので、食わず嫌いならぬ読まず嫌いはよろしくないな～と、改めて思いました。
なぜか私は終始「男目線」で読んでしまったため、主人公と不倫してしまう秋葉と、主人公の嫁である有美子が怖かったです。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、そんじょそこらのホラー映画とかよりよっぽど恐ろしく、こんな人間が実際には存在しないことを祈るばかりです…。笑
でも一番怖かったのは、ダメだとわかっているのにどんどん墓穴を掘りまくる主人公かなぁ…。不倫する男性ってみんなこんな感じなのでしょうか。元から大してない結婚願望が、ますます薄くなっていく作品でした。笑
