2度目の観劇となった劇団四季の「リトルマーメイド」。
1度もミュージカルを見たことがない!見てみたい!!という友人を連れていきました。
あまりお金は出したくない、という希望で1階後方から2列目のセンターブロックのA席にしましたが、それでも「そっか〜やっぱ高いんだね〜」と言われた記憶が…汗
まぁ私も最初はそう思ってたので、一般的な感覚としてはそうだろうなぁと。
あと「食べたり飲んだりしながら観てもいい?」と聞かれたのもわりと衝撃で…彼女の感覚としては映画館と一緒だったのかもと今になって思う。
3年ぶりに見たからか、なんとメインキャストの役者さんが前回と全員別の方というびっくりな展開に。お1人くらい同じ俳優さんいるかなと思ったんですけど。
アリエル役は、「リトルマーメイド」開幕まもなくの時、当時劇団四季に入団してそれほど経っていないにもにもかかわらず、主役に大抜擢された三平果歩さん。この週から1年ぶりにアリエル役を再び演じられていました。
とっても華奢なのにすごくパワーを感じるお芝居をされる俳優さんです。太陽みたいにキラキラした笑顔が印象的で、可愛らしさと美しさを兼ね備えた、まさにプリンセス。
ちなみに「アナ雪」のミュージカルをもし四季でやるなら、絶対にアナを演じてほしい!と当時から思ってましたが、今年実施されたオーディションの結果、本当にアナ役の候補に選ばれました。すごい!!
やや歌声が不安定になる部分もありましたが、ささやくように歌ったり、力強く歌ったり、歌の中でしっかり抑揚をつけていたのが個人的に好きでした。
しゃべり声もとても可愛らしいので、まさにヒロインを演じるために生まれたような方。
2幕になるとアリエルは声が出せなくなるので、表情で語ることになりますが、三平アリエルはとにかく表情豊か!百面相かってくらいくるくると表情が変わるので、セリフが無くとも彼女が何を言いたいのか、表情で雄弁に語ってくれました。セバスチャンからキスの指南を受けるシーンがあるんですが、あまりにすごい顔をするのでまさかの客席爆笑という場面も。変顔しててもかわいい~~~!
あと目がずっとキラキラしていたのがとても印象的でした。あの瞳で見つめられたら、トリトン王(アリエルの父)も、セバスチャン(アリエルのお目付け役)もエリック王子もみーんな三平アリエルのこと甘やかしちゃうだろうな…笑
もともとダンスが得意で運動神経も抜群のようなので、ワイヤーで吊られながらの演技もお手のものといった感じでした。
三平さんは現時点で、おそらく1番多彩な役柄を見ている劇団四季の俳優さんです。どの役でも華があってつい目を向けちゃう、とても素敵な役者さんだなと思います。
エリック王子役は、この週エリック王子としてデビューしたばかりの玉木隆寛さん。
21歳……にはちょっと見えませんでしたが、スマートなかっこよさのある大人のエリック王子でした。鼻筋がすっと通った古風なかっこよさで、イケメンというよりはハンサム。声も王子様らしい甘い声というよりも、海の男といった芯の通った強めな声でした。
声が出ないまま人間になったアリエルを、自分の城に迎え入れて一緒に踊る♪一歩ずつ♪というナンバー、前回見た谷原アリエルと竹内エリックだと、アリエルがエリックを翻弄している雰囲気でしたが、三平アリエルと玉木エリックだと、エリックが一歩リードしている印象でした。組み合わせで全然雰囲気が変わるシーンなんですね。
私がトリトン王なら自分の娘(アリエル)を嫁がせてもいいなと思えるくらい(唐突なパパ目線)、とても頼りがいのありそうな玉木エリックでした。
終演後、友人はかなり満足そうだったので良かった!
やっぱり初めてミュージカルを観るなら、わかりやすいディズニー作品はうってつけなんだろうな~と改めて感じました。