Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

小説「オリジン」:人はどこから来て、どこへゆくのか。

 


読書記録は映画鑑賞記録と同じく、最近読んだものからさかのぼって書いていきます✍

 

 

「オリジン」(上・中・下):ダン・ブラウン

(あらすじ)
「われわれはどこから来たのか、そしてどこへ行くのか」
人類史上最大とも言える謎を、優秀なコンピューター科学者であり未来学者でもあるエドモンド・カーシュが解き明かしたと発表した。
そのプレゼンテーションに招かれたのは、宗教象徴学者のロバート・ラングドン。カーシュはラングドンのかつての教え子であり、今でも交流を続けていた。
しかしプレゼンテーションが山場に差し掛かったその時、銃弾がカーシュの額を撃ち抜く。
イベントの場所を提供したグッゲンハイム美術館館長のアンブラ・ビダル、カーシュが発明した超高性能AIのウィンストンと共に、ラングドンはカーシュ暗殺の謎、そしてカーシュが解き明かした人類創世と未来の謎に迫る。

 

(感想)
久々にダン・ブラウンのラングドン教授シリーズを読みました!

高校生の時に「ダ・ヴィンチ・コード」の面白さに衝撃を受け、そこからほぼ全てのシリーズを読んでいます。

 

「オリジン」は「宗教 VS 科学」がテーマ。
ただし謎解き要素は少なめで、事件の黒幕も途中でなんとなーく分かってしまいました。

 

それでも面白さに変わりはなく、特に後半に進むにつれてどんどん物語にのめり込んでいくことができました。

 

(変わらない…と言えば、ラングドン教授が「頭脳明晰な美人」と逃避行をするプロットの変わらなさには思わず苦笑い。あれ何とかならんのかなぁ)


この物語最大のテーマでもある「われわれはどこから来たのか、われわれはどこへ行くのか」に対する答えも、ものすごく衝撃的な内容を期待していたのですが、比較的「へぇ…まぁそうだよね…」くらいにしか思えなかったです。

これは私がキリスト教徒ではないからかも…?
この世界には「神様が7日で人間を作った」と信じてる人がいるので、その方たちにとっては聞きたくない答えなんだろうな…。


最終的に「宗教も科学もどっちも必要じゃない?」って思いました。

目に見えるもの、目に見えないもの、どちらかを極端に&盲目的に信じるんじゃなくて、どちらもほどほどに信じていきたいものです。
ちょうどいいところを見つけるのは難しいけれど。