Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2022.10.20 ミュージカル「キンキーブーツ」マチネ公演:また会えてよかった!


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「キンキーブーツ」3年ぶりの再演。

 

エリザベート」と上演時期がかぶってなければ、3回は観たかったのですが…。

 

正直、今回の再演は思うところが色々あったんですが(再演まで早くない?っていうのと、再演するのであれば、全キャスト変えてほしかったというのは今も変わらないです)いざ観てしまえばそんなこと全部吹っ飛びました。やっぱり作品自体が最高。2019年公演と同じく、♪靴ならプライス&サン♪って聞こえてきただけで涙出ました(早)

 

「キンキーブーツ」って、歌詞もセリフも元の英語のセリフを活かそうとしてなのか、日本語にしてはちょっと不自然な言い回しだったり、英語が混ざり過ぎて聞き取りづらく感じてたんですが、今回は全くそんなことなかったです。座席位置が関係してるのかな…?(2階席後方どセンター)

 

2022年公演は1回のみの観劇だったので、記憶が定かではないですが、セリフが部分的に変わってたようにも聞こえたので、歌詞やセリフの日本語訳がブラッシュアップされた印象もありました。そもそも私自身、この作品自体を観るのが4度目なので、そういうことも影響してるとは思いますが…。

 

ローラを演じる役者さんが変わるだけで、作品から受け取るメッセージは変わらずとも、なんとなく各シーンの印象が変わるのが面白かったです。韓国版みたいにローラだけトリプルキャストとかやりません???


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以下、キャスト別感想です。

 

【チャーリー:小池徹平さん】

・初演では三浦ローラの存在感に負けてた小池チャーリーですが、2019年公演からは「キンキーブーツはチャーリーの話であること」が明確に分かるくらい、全ての要素でパワーアップしてたのが印象的でした。

 

今回は劇中のチャーリーと同じく、ローラ(城田さん)とプライス&サンの人たち(初演から出てる方々)の架け橋になったんだろうなと感じました。きっと見えないところで色々悩まれたんだろうなと思うと、チャーリーが苦悩するシーンと小池さん自身の姿が重なって勝手にぐっと来てしまいました(涙)

 

再演に出るかどうか、というよりそもそも再演をやるべきなのかどうか、かなり迷われたようですが、またチャーリーを演じてくれて本当に良かったです。

 

・それはそうと、初演のときからビジュアルが1ミクロンも変わらないの怖すぎん??

 

基本的に可愛らしいのに、ラストのローレンへの熱烈すぎるキスとか、ごくたまに超絶男らしくなるのがズルすぎます。あんなん好きになるに決まってる…!

 

・歌は今回が1番良かったです。SNSでの感想をちらちらと確認していましたが、特に調子が良い日に当たったのかも?チャーリーのソロ曲の歌唱パートはかなり高音域が多いですが、伸び伸びと無理なく歌えてました。

 

【ローラ:城田優さん】

・すでに何回か舞台で拝見したことはあったので、なんとなくこんな感じのローラかな?って想像はしてましたが、想像以上にダイナミックで、2階席から観てもちょっとギョッとしてしまうくらい迫力がありました。ヒールを履くと2メートルを超えるそうで、チャーリーやローレンとの身長差がエグかったです。ローラとチャーリーがハグすると、ちょうどローラの胸元にチャーリーの顔がうずまるという絶妙な差…w

 

・サイモンとして傷ついてる、という印象はあんまりなくて、誰にでも愛を持って接するあたたかいローラでした。それも「自分を受け入れてもらうためにそういうことをしてる」のではなく、彼自身の生まれ持った性格がそんな感じという印象です。ドンとのシーンで特に感じたかも。前向きポジティブオーラが強めなローラでした。

 

・比較はしないように…とは思ったのですが。お芝居は似て非なるものなので置いておいて、個人的に歌は城田ローラが好み、仕草や踊りは三浦ローラが好みです。

 

城田ローラは、低音も高音もバキバキに出してくるので、歌詞が聞き取りやすく英語の発音ももちろん上手で、アレンジを効かせるのもかっこよかったです。バラード系の楽曲も素敵でした。

 

一方で仕草や踊り、身のこなしは圧倒的に三浦ローラが強いです。色気もパワフルさも、同時に表現できるのが本当に素晴らしかったです。


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やっぱり「キンキーブーツ」は最高だ!(結論)