Der Lezte Tanz

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ドラマ「ロキ」(シーズン1・2):時は「神」なり

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MCUの人気ヒーローたちを差し置き、なぜか単独主演ドラマが制作され、あまつさえシーズン2まで作られたドラマ「ロキ」。映画「アベンジャーズ」ではあんなに器がちっさい邪神だったのに、まさかこんな展開を見せるとは…さすがに予想できませんでした。

 

*ネタバレなし感想です。

 

シーズン1、2と分かれていますが、恐らく最初から1シーズンでは収まらないと判断され、映画「アントマン&ワスプ」を挟む形でおよそ2年(かな?)をかけて2シーズン全12話で描かれていました。

 

物語のおおまかなあらすじとしては、映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」にて、アベンジャーズのメンバーがタイムトラベルをした際、うっかり騒ぎを起こしたことにより捕まるはずだったロキが逃げ出した…その世界線のロキが主役になっています。

 

この説明↑だけでも一瞬「ん?」となりますが、「ロキ」本編はこの「パラレルワールド」と「時間」の概念の理解がかなり難しく、最終回まで見て全部理解できたかというと…もしかしたら半分も理解できてないかも。笑

 

ただしちょっと難解な世界観でも、「この先どうなるんだろう」と思わせる話の展開だったり、これまでほとんど兄のソーやアズガルドの人たちとの絡みしかなかったロキが、TVA(時間変異取締局)でかけがえのない仲間を得る展開が、個人的には楽しめました。

 

ロキの描かれ方は、もしかしたら初期の(=ただの"いたずらの神"だった頃の)ロキが好きな人や、「悪役が『成長』するって正直どうなの?」と思う方には受け入れがたいかもしれません。ただ彼の内面がどう変わっていくのか、周りの人たちとどう関わっていくのか、12話かけてじっくりと描写されていたので、シーズン2の最終回は思わず涙してしまったくらい、ロキの『成長』に心を動かされました。

 

映画「戦火の馬」をきっかけにファンになったトム・ヒドルストン(通称トムヒ)。彼のお芝居の力なくしては、ロキというキャラクターがここまで愛されることはなかったと思います。今回のドラマでも、セリフ回しや表情などから、彼自身がロキの一番の理解者であり、ロキの魅力を誰よりも知り尽くしているんだと感じました。

 

それにしてもあの終わり方。ロキというキャラクターの行く先が一体どうなるのか、またもや予測不能になったような…。今後の展開も楽しみです!