Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2021.10.16 ミュージカル「ナイツ・テイル -騎士物語-」マチネ公演:想像の10倍くらいくだらn(略)

初演で気になってはいたものの、チケット取るのが大変そうだったのでスルーしていた「ナイツ・テイル」。


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再演はわりとあっさりチケットが確保できたので、2回観ることになりました。

 

結論から言うと、何が面白いのかさっぱりわからず終わりました(真顔)なんとか集中して観ていたものの、2幕の中盤、あまりに退屈すぎて少々夢の世界へ行ってしまいました…。

 

キャストの魅力でなんとか3時間観ていられましたが、ストーリーが信じられないほど「無」なので、何を楽しめば良いのか、私にはよくわからず…。元々シェイクスピアの戯曲らしいですが、なんでこの話をミュージカル化しようと思ったのか、制作陣を小一時間問い詰めたい気分←

 

そもそもアーサイトとパラモンが主役かと思いきや、シーシアスとヒポリタの話から始まるし、シーシアスがアーサイトとパラモンの故郷に攻め入る話なので、「これどっちが主役なの?」って始まり方でした。

 

あとシェイクスピア独特の、あのくどくどとした言い回しを、そのまんま現代日本語訳しました、みたいなセリフばかりで、一言で済みそうなセリフを3,4文くらいで伝えてたのにはちょっと辟易しました。ただナショナルシアターの「ハムレット」や「コリオレイナス」は好きですし、シェイクスピア戯曲を組み込んだ「天保十二年のシェイクスピア」は大好きなので、単に物語が好みに合わなかっただけな気もしますが…。

 

一番解せなかったのは、牢番の娘がパラモンを逃がすシーン。「囚人を逃がす」んだから、そこでひとつ盛り上がりができそうでしたが、気づいたらパラモンが手枷付けたまんまフラヴィーナと森の中走っていて…。牢からパラモンを出すシーンで、スリル満点の盛り上がりシーンが作れそうなのになぜ…。

 

キャストは魅力的ではあったし、全員上手かったんですが、そんな素晴らしいキャスト陣が集まっても、この作品の魅力には気づけませんでした。

 

アーサイトとパラモンの掛け合いは面白かったので、いっそ二人芝居とかの方が面白そうかも?