*宝塚ファンの方は読まない方が精神衛生上良いと思います。
*悪く書いてはいませんが、宝塚をかなり冷静に観てきた人間の感想ですので、そのへんご了承ください。
2021年10月20日、生まれて初めて宝塚を観てきました。
以前も書いた通り、宝塚に興味が全くない…わけではないのですが、「頑張ってチケット取って観に行こう!」とまではならず、この年に上演されて「あ、観てみようかな~」と思った「アナスタシア」も「ロミオとジュリエット」も結局スルーしておりました。
直感で、私はおそらく宝塚にはハマらないだろうと思ってたので、「まぁ死ぬまでに一度くらい観ておけば良いかな…」と思っていたところ、高校時代の友人が「宝塚でやってるシティーハンターが観たい!」と声を上げてくれました。(ただ彼女も、宝塚に興味があるのではなく、この演目に楽曲提供しているアーティストさんのファンなので、その楽曲が聴きたいというなんともコアな理由でした。笑)
一般発売日にチケットの残席を確認すると、平日マチネであれば比較的どの日程も空いてたので、2階席中列サブセンターを購入しました。ちなみにチケットは1枚5,500円。実際に観劇してみて、あの距離で5,500円はかなり良心的だなと感じました。同時期に観た「ナイツ・テイル」はS席とA席しかなくて、宝塚と同じ距離感くらいの席で9,500円でしたし…(宝塚劇場は帝劇よりもキャパ大きく感じたので、比較対象にならない気もしましたが)
人生初宝塚の感想。
楽しかったんですが、案の定「ハマる」ことはこの先もないだろうなと思いました。
多分宝塚にハマる人って、大半の方が『男役のかっこよさ』にハマるんだと思いますが、やっぱり私にはど~~~~~~しても「女性が無理やり低い声を出して、『男らしい』とされる仕草や表情を、オーバーに出して歌ったり踊ったりお芝居してる」というフィルターが、最後まで取れることがありませんでした。何人か「失礼ですが、本当に女性ですか…?」と疑ってしまうような方もいらっしゃいましたが…(特に縣千さん)
あと男役・娘役それぞれ、みんな顔が同じに見えるのは化粧のせいなのか、私の興味が薄いからなのか…(多分どっちも)
お芝居とショーを2本立てでやるのも、普段3時間をまるっと使ったミュージカルを観てる身からすると「???」でした。
あとこれは音響の問題なのか、役者さんの問題なのかわからないんですが、セリフと歌詞が本当に聞き取りづらくて、そこも若干ストレスだったり。私が取った席が良くなかったのかな…。
というわけで、ことさら「シティーハンター」に関しては、上記理由から細かい部分まではよく把握できず、見目麗しいジェンヌさんたちがコミカルなお芝居に興じているのは面白いなぁ、という印象でした(めっちゃ冷めてる)
唯一顔と名前が一致していて、「この人かっこいいなぁ」と思ってた朝美絢さんは、生で観たら確かにかっこよかったんですが、それ以上に「男役としては随分小柄で華奢な方なんだなぁ」という印象の方が強かったです。2階席から観てたので余計そう感じたのかもしれません。
正直「シティーハンター」よりも、ショーの方が楽しめました。
観る前は正直「知らない曲を1時間近く聴かされるのか…しんどいな…」と思ってたんですが、1曲ずつが短めで、ほぼ間を空けずにメドレー形式になっていたり、楽曲の種類もさまざまだったので、全く飽きずに観ることができました。
ショーの中盤、ほぼ全員(?)がキラキラのレオタード姿で舞台上にV字を描くように並び、一糸乱れぬラインダンスを披露してたのが圧巻。足を上げる高さ、上げ下げするスピード、何もかもがプログラミングされたような緻密さで、彼女たちはここまで正確に踊るのに、一体どれだけの努力を重ねてきたんだろうと思うと、頭が下がる思いがしました。純粋に素晴らしかったですし、あのショーならまた観ても良いかなと感じました。♪ファイアー!フィーバー!♪ってメインテーマ(?)も、妙に耳に残るメロディーだったな…。笑
そういえば銀橋で歌い踊る朝美さんが、要所要所で客席(1階席)にばんばん視線送ったり、ウィンクしたりしてたので、「なるほど、きっとあれを直に受けたら惚れちゃうんだろうなぁ」と2階席からぼんやり眺めてました。笑
次はいつになるかわかりませんが、また何か機会があれば行ってみようかなとは思いました!(行けたら行く、みたいなテンション)