Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2021.01.04 「INSPIRE 陰陽師」:2021年観劇初め

2020年11月3日

イリュージョニスト」2021年1月上演決定。

私:お~結局やるのか~。そしたら2021年1番最初に観る推しさんは、海宝さんとちゃぴさんになるな~!!チケット取れるといいな~!!

 

2020年11月5日

「INSPIRE 陰陽師」2020年末~上演決定。

私:古川さん!?!?!?!?!?!?

 

 

…というわけで、2021年観劇初めの作品は、まさかの「INSPIRE 陰陽師」でした。

 

なんというか、きっと色々あったのだろう(と、上演期間とか時期とか主催者とか考えると、ちょっぴり邪推してしまいます)


f:id:der_letzte_tanz:20210407005449j:image

 

「なんでこのメンバーでこの内容?」みたいな雰囲気でしたし、公式サイトのあらすじを読んでも頭の中に「?」いっぱいでしたし、「舞台セットがすごい!」みたいな前情報しか聞いてなくて、これは一筋縄ではいかない作品になりそう…と思いつつ観劇しました。

 

案の定でした(察してください)

 

蝉丸「1曲歌います!!」

私(虚無顔)

 

晴明「ぴえん越えてぱおん」

私(虚無顔)(でもちょっと笑い堪えた)

 

90分間、私はいったい何を見ていたんだろう…というのが率直な感想です。終始ぽかーんとしてたら終わってました…。

 

以下、全体的な感想と印象的だった部分のメモ。

*物語のネタバレをがっつりしているため、読みたくない人はUターン推奨です!

 

 

・宣伝されていた通り、舞台機構はなかなか豪華でした。舞台の背面に大きなLEDパネルが設置され、舞台の天井にも円形のLEDパネルがはめ込まれていました。

 

客席のセンターブロック最後方は機材でつぶれており、客席横には何台ものスピーカーが設置されていました。レーザービームはいったい何本飛ばすんだ!?ってくらいビカビカ光っており、「Perfumeのライブかな?」ってくらいド派手。五感で楽しむ舞台でした。

 

・物語については、正直100個くらいつっこみたいんですけど、まずこれヒロイン必要でしたかね…?

 

冒頭、平安時代のお話のときに、兼家が刺されて晴明が助けに行って、それを橋の上から月姫(ヒロイン)が見てて…って、この時点で「刺されて死ぬのが兼家」っていうのがまず「?」でした。

 

さらに「?」だったのが、命尽きる寸前の兼家が名前を呼ぶのが、月姫じゃなくて晴明で、しかも「そなたの本心を知りたかった」的なことを言い出したため、「えっと、そんな感じの話なんですか???」と。

 

最後までいまいち内容が頭に入らなかったんですが、クライマックスのあの流れだと「兼家に名前を呼んでもらえなかった月姫の怨念が原因で、現代でも月による日食が終わらなかった」っぽいです。全部兼家のせいじゃん(真顔)

 

あとヒロインは完全に兼家だったので、月姫ってなんだったんだろう…ていうか、終始全然振り向いてもらえない月姫かわいそうじゃない??

 

・開演10分で斬られて死んじゃう兼家、もとい古川さん。ファン歴が浅いので、まだそれほどたくさん古川さんの出演作を見たわけではないですが、比較的自分が死んじゃったり、相手と死に別れたりする役が多いですよね…さすが(?)悲劇の王子様…ドラマだとなぜか陽キャばかり演じているのに…。

 

・古川さん、平安装束も意外とお似合いで、西洋貴族だけじゃなくて和風貴族もいけそうでした。源氏物語とか、めちゃくちゃ様になりそう。

 

・この舞台で何が良かったって、ロングコートをはためかせながらコンテンポラリーを舞う古川さんが見られたことと、白衣着てる古川さんが見られたことと、殺陣やってる古川さんが見られたことです!!!!!!

 

・現代パートの蝉丸がギターを弾きながら「♪おかえり~晴明さま♪~」とか歌い出したときは、一瞬もう帰っちゃおうかなと思いました。山本耕史さんに罪はないです(断言)

 

安倍晴明、というか大沢たかおさんがいきなり「ぴおん越えてぱおん」とか言い出したので、リアルな方の安倍晴明があの世で怒ってるんじゃないかな…と、笑いながら思ってしまいました。

 

こんな摩訶不思議な作品、2度とないだろうな…。