Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

小説「グラスホッパー」:殺し屋たちの遊戯

 「グラスホッパー」:伊坂幸太郎

 

(あらすじ)

元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。

一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も 「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑の元に、物語が動き出す。

 

(感想)

 

伊坂幸太郎さんの作品に初めて触れたのが、確かこの「グラスホッパー」でした。かなり好きで4、5回読んでますが、続編の「マリアビードル」の方がさらに好きになったので、最近は読んでないな…。

 

描写が細かいので、脳内で映像をイメージしやすい文体だと思います。実際に映画化もされて、キャストは良かったけど小説の面白さは全然出せてなかったなぁと。

 

初めて読んだときには全然気づかなかったんですが、最後の一文にオチ(と思われる)が隠れてるんですよね。どうにもモヤモヤした終わり方なので、読後ネットで検索して納得しました(読解力のない読書好き)

 

しかしもしそのオチが作者の意図したものであるなら、あの壮大な展開は……とちょっと思ってしまいました。