Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

ドラマ「岸辺露伴は動かない」シーズン2:アクティブに動き回る露伴先生

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今さら!?なドラマ感想その2。

待ちに待った「岸辺露伴は動かない」の続編が、2021年末に放映されました。物語のネタがある限り、年末恒例行事(?)にしてくれないかなぁ。

 

あいかわらず原作には一切触れてないのですが、それがゆえに物語の意味がわからない!ということは一切なく、あの不気味で奇妙な世界観に再びどっぷりハマることができました。

 

前回以上に「モヤモヤ」っとする結末のお話だったような気がします。さらに今回は六壁坂に潜む目に見えない「何か」を相手にするため、ホラーチックな描写もやや多め。夜に見るのが怖かったので、4・5話は録画してお昼に見ました(ビビリ)

 

ちなみに6話だけはどうしてもリアルタイムで見たくて、意を決して見たはいいものの、6話が一番不気味だったという…。笑

 

視聴者としての熱量は、正直1~3話の方が高かったですが、今回も面白かった!前回の好評っぷりを受けて予算が増えたのか、画面全体がリッチになっていたような。笑

 

以下、各話の感想を少しずつ記録しておきます。

ネタバレしてますので、未視聴の方はご注意くださいませ。

 

【ザ・ラン】

・今回もアバンタイトルまでに小芝居(?)がありましたが、1話で空き巣強盗に入ろうとした2人組と、今回露伴先生の自宅に訪問していた不動産屋2人組は、なんと同じ役者さん!Twitterで見てびっくりしました。全然気づかなかったよ…。こうなったら次回もぜひ…!

 

笠松将さん演じる、走ることに憑りつかれた橋本陽馬は、一見すると凡人には理解し難い気味の悪い人に映りますが、実は誰だって、その人にとって魅力的なモノにハマれば、それを極めるために常軌を逸した行動を取ることもあるはず。そういう意味では、私たちも(特にヲタクと自称している人たちは)常に彼と紙一重の場所に立っているような気がします。

 

笠松さんの肉体美に拍手…!そして一生さんがやたらめったら色っぽい回でもありました。あの格好じゃ運動できないと思いますけど。ね、露伴先生?(CV:泉さん)

 

【背中の正面】

・前回も1〜3話の中では2話の「くしゃがら」が私のお気に入り回でしたが、今回も4〜6話で選ぶなら、5話の「背中の正面」が好きです。

 

・とにかく絵面がシュールすぎるw当の本人たちは、生きるか死ぬかの攻防戦なので必死ですが、「市川猿之助さんを背負った高橋一生さんが街中を歩き回る」という、これからもこの先も2度と見ることがないような、貴重な(?)回でした。笑

 

露伴先生の想像上で、泉さんの背中にくっつく露伴先生。原作のビジュアルを踏襲したグリーンの髪色が素敵でした♡私も一生さんの背中にくっつk(以下略)

 

【六壁坂】

・血まみれ…!だけどモノクロだからそこまで生々しくない…!!演出の方、よく考えましたね…!!!

 

・モノクロにすることで、逆に昔のホラー映画っぽくなってて雰囲気が好きでした。罪を犯した楠宝子の人生が彩りを失ったことも、同時に表してるのかな…?と。

 

・「人に永遠に世話を焼かせる何か」って面白いなぁ…地味に嫌ですよね…。そして泉さん最強説。笑

 

 

今年の年末も、また露伴先生に会えることを楽しみにしています!

大河ドラマ「青天を衝け」:みんなの幸せが私の幸せ

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今さら!?なドラマ感想その1。

2021年の大河ドラマ「青天を衝け」、1年間リアルタイムで視聴いたしました。

 

幕末から明治時代にかけて、武力ではなくその頭脳と行動力で日本経済の基礎を築いた、渋沢栄一が主役の物語。

 

発表されたときは「随分地味な人を主役にするんだなぁ」と思っていましたが、渋沢栄一についてはたまたま名前やその功績を少しばかり知っていたことと、日本経済の基礎がどのように整っていったのか、純粋に興味があったので視聴意欲はかなり高めで見始めました。

 

終わってから振り返ると、栄一の幼少期~青年期に非常に力を入れて描いたからか、終盤は結構詰め込んでいた印象が強かったので、もう少し晩年の物語も見たかったな…と思いました。

 

かつて近代日本を描いた大河ドラマ「いだてん」で久々に視聴を途中でやめてしまっていたため、「やっぱり大河ドラマは戦国時代や幕末の侍の話じゃないと、私は楽しめないのかなぁ」と思っていましたが、物語自体がめちゃくちゃ面白かったです。本当に毎週わくわくしながら見ていました。

 

「そんなバカな…!」というエピソードが、案外史実だったりして、栄一の人生はこのドラマで描かれている以上に波乱に満ちていたんだろうなと思います。

 

感銘を受けたのは、栄一が自分の財を成すためでなく、「みんなが笑って暮らせる世の中になるように」という軸で行動していたこと。あれだけの地頭の良さや、コミュニケーション能力を持ちながら、それを自分や自分の身内が幸せになることにのみ使うのではなく、どうやったら世の中をよくすることができるか、というモットーを原動力にしている姿が、自分に甘い私にはまぶしかったです…。

 

あまりにも偉大すぎるので、見習おう!とは毛頭思いませんが、もっと視野を広げて生きていきたいものだなぁ…と、つくづく感じさせられるドラマでした。

 

栄一を演じた吉沢亮さん。2020年秋にミュージカル「プロデューサーズ」で生のお芝居を拝見しており、意外にもコミカルなお芝居がハマっていましたが、栄一でも豊かな感情表現が素晴らしかったです。初回からしばらくはさすがにやや堅いかな?と感じましたが、中盤から「役を演じる」というより「その時代を栄一として生きる」お芝居にシフトしていったのが、テレビの画面越しからも伝わってきました。

 

他にも秀逸なキャラクターや役者さんがたくさんだったなぁ…。中でも草彅剛さん演じる徳川慶喜と、堤真一さん演じる平岡円志郎さんが好きでした。

 

惜しむらくは、毎回大河ドラマでひそかに楽しみにしているオープニング楽曲が、個人的にあまり好きになれなかったこと。先週から放映されている「鎌倉殿の13人」のオープニングはめちゃくちゃかっこよくて、一目惚れならぬ一聴き惚れしてしまいました。笑

ぼんやりと始まった2022年

新年始まってすでに4日が経過しているため、本来は書くべきではないと思いますが、

 

\あけましておめでとうございます/

(これを書かないと年明けた感じがしないので)

 

今年も昨年同様、「本当に新年か…?」というくらい、メリハリのない年越しでした。大掃除はしっかりやりましたし、年始は「スパイダーマン」シリーズ一気に7作見たので、わりと有意義な時間の使い方ができたと思いますが…。

(「スパイダーマン」シリーズの一気見については、近々記事に書こうと思ってます。見比べるとなかなか面白かった~!)

 

さて、昨年は年始に自分なりの目標を立てておりました。

 

der-letzte-tanz.hatenablog.com

 

① 時間を無駄遣いしない

② 英語基礎からやり直し&他言語をちょこっとずつ勉強する

③ 仕事でわくわくする

④ 上手に買いものする

 

このうち達成できたのは④だけかなぁ…。洋服や靴をメインに、買い物はうまくなったんじゃないかと思います。&ものすごい勢いで断捨離をしたので、手元には本当に使うもの&自分にとって大事なものしか残ってないです。

 

①に関しては、上半期は比較的できてたように思いますが、下半期は「やりたいこと」と「使える時間」のバランスがうまく取れず、疲れも溜まるとついついダラダラしがちでした。

 

②は他言語はずっとDuolingoで4か国語学習をちまちまと続けていましたが、英語に関しては全くの手つかず。

 

③はわくわくするどころか、現在進行形でとんでもないジェットコースター状態になっているので、落ち着いた状態でわくわくしたい(本音)正直今の仕事は今年・来年が勝負かしら…と思っております。しっかり状況を見極めて、いろいろ考えていきたいものです。

 

今年は昨年達成できなかった

 

① 時間を無駄遣いしない

② 英語基礎からやり直し勉強

 

こちらを集中的に取り組んでいきたいです。

特に①は、ぼーっとする時間をとにかく読書に費やしたい。常に文庫本を手元に置くようにしようと思います。

 

今年もよろしくお願いします!

 

2021年のいろいろまとめ。

気づけば明日で2021年が終わる…!!

ということで、大慌てでまとめをつくりました。

 

2021年の観劇作品・映画&ドラマ・読書の記録です。

 

~観劇まとめ~
【ミュージカル・演劇】
・INSPIRE 陰陽師(2回)
・パレード
イリュージョニスト
マリー・アントワネット
・アリージャンス(2回)
・スリル・ミー(2回)
モーツァルト!(8回)
・ロミオ&ジュリエット(3回)
レ・ミゼラブル(4回)
・フェイクスピア(2回)
マタ・ハリ
・The Last 5 Years
アナと雪の女王(4回)
王家の紋章(4回)
・ウェンディ&ピーターパン
・リトル・ショップ・オブ・ホラーズ
ジャック・ザ・リッパー(2回)
・October Sky
・ナイツ・テイル(2回)
CITY HUNTER/Fire Fever!
・ニュージーズ(2回)
オペラ座の怪人(5回)
・彼女を笑う人がいても
・ストーリー・オブ・マイ・ライフ
・SLAPSTICKS
 
【コンサート・朗読劇】
・The Bridge 〜歌の架け橋〜
・海宝直人CONCERT 2021 「Break a leg!」with オーケストラ・アンサンブル金沢
・アンドリュー・ロイド=ウェバーコンサート〜アンマスクド〜
 
【配信】
・The Bridge 〜歌の架け橋〜
・古川雄大 Fan Event 2021
・ミュージカル「黒執事 〜寄宿学校の秘密」
井上芳雄 By MYSELF スペシャルライブ
・ミュージカル「モーツァルト!」大阪公演
 
ちなみにこちらが昨年末のまとめ記事です↓
 
比較してみると、昨年は配信で楽しんだものが圧倒的に多かったですが、今年はしっかり生の舞台を楽しめました。ミュージカル作品だけで25作品・53公演。もっとたくさんご覧になってる方は大勢いるかと思いますが、この回数は歴代最多でした。反省はしてますが後悔はしてない(きっぱり)でも来年はちょっとでも減らしたいです。
 
今年はいろいろと思い出深い年になりました。
 
・人生初の観劇遠征
(しかも緊急事態宣言下での遠征)
 
・人生初の宝塚観劇
(すごかったけど全くハマりませんでした)
 
・やたら当たる前方席チケット
(舞台から数えた方が早いじゃん…みたいな事例が多発)
 
劇団四季の推し役者さんが、ある日突然超大役に抜擢される
(おかげで全く眼中になかった「オペラ座の怪人」に5回足を運びました)
 
年間マイベスト作品は………悩ましいですが、やっぱり「フェイクスピア」かな。
初めての野田地図作品でしたが、作品自体も素晴らしかったですし、一生さんのお芝居も素晴らしかったですし、あれほど余韻が残った作品は他にありませんでした。先日有料配信されることが発表されたので、今からまたあの世界に飛び込む準備をしております。
 
最多回数観劇した「モーツァルト!」も、もちろん心に刻まれた作品になりました。古川さんが演じるヴォルフガング、本当に素敵でした。ありがたいことにBlu-rayが発売されたので、ちょくちょく再生しては思い出に浸っております。
 
完全なるダークホース枠だったのは「ジャック・ザ・リッパー」。
楽曲が好みだったのと、息つく暇もないスリリングな展開、Wキャストの組み合わせでガラッと変わる雰囲気や、物語終盤のとある演出が個人的に大好きでした。
 
ワースト…とまでは言わないまでも、正直「なんじゃこりゃ」だったのは「ナイツ・テイル」でした。役者陣は全員良かったんですけど…お話が…ねぇ………。
 
~映画&ドラマまとめ~
【映画】
・ムーラン(2020年実写版)
・ソウルフルワールド
・記憶にございません!
・松竹ブロードウェイシネマ キンキーブーツ
・アフタースクール
るろうに剣心 the Final
るろうに剣心 the Beginning
・イン・ザ・ハイツ
・ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結
・ラーヤと龍の王国
・シャン・チー/テン・リングスの伝説
・クルエラ
ジョン・ウィック:チャプター2
・007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
・護られなかった者たちへ
ジョン・ウィック:パラベラム
・エターナルズ
・ディア・エヴァン・ハンセン
・ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
 
配信で見たものを合わせても、昨年よりさらに減少して21本でした。観劇に注力するとどうしても映画館からは足が遠のきますし、家で映画見よう!という気持ちもなかなか起こらない…。
 
この中でマイベストを決めるとしたら、圧倒的に「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」です。映画として出来が良かったかと言われるとノーコメントですが、終わった後のいわゆる「ロス」な気持ちを延々1か月くらい引きずってしまった作品でした。私はこんなにもダニエル・クレイグジェームズ・ボンドを愛していたのか…。
 
来年はとりあえず年明け早々公開される「スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム」が楽しみすぎます。
 
【ドラマ】
岸辺露伴は動かない(1話~6話)
・カンパニー 逆転のスワン
・ワンダヴィジョン
・天国と地獄〜サイコな二人〜
ドラゴン桜(2021年版)
・女の戦争 バチェラー殺人事件
・おかえりモネ
・青天を衝け
(・カムカムエヴリバディ)←視聴中
 
ドラマは昨年と同じくらい見た…かな?
 
個人的に刺さった作品は
 
「ワンダヴィジョン」
「天国と地獄〜サイコな二人〜」
 
でした。後日感想記事を書きますが、「青天を衝け」はめちゃくちゃ面白かった。ですが、思い返してみると終始爽やかだったので、もう少しドロッとした部分も見たかったかも(「麒麟がくる」はそのへんが好きだったので)
 
~読書まとめ~
・ホワイトラビット(伊坂幸太郎
・怖い絵(中野京子
・透明な螺旋(東野圭吾
 
なんと3冊しか読んでいないという、むしろ快挙です(謎)来年は月1冊は必ず読みたい。
 
そんなこんなで(?)明日はブログ書く時間は確保できそうにないので、これが今年最後の記事となります。
 
来年も楽しいことがたくさんありますように!!
 

映画「イン・ザ・ハイツ」:忘れがたき祖国(ふるさと)

映画「イン・ザ・ハイツ」

 

監督:ジョン・チュウ

出演:アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンス、レスリー・グレイス、メリッサ・バレラ、オルガ・メレディス、ダフネ・ルービン=ヴェガ、グレゴリー・ディアス四世、ステファニー・ベアトリス、ダーシャ・ポランコ、リン=マヌエル・ミランダ、他

 

<あらすじ>

ワシントン・ハイツ――そこはNYの片隅にある取り残された街。祖国を遠く離れた住民たちで賑わう大通りはいつも、歌とダンスであふれている!暑さが激しい真夏に起こった大停電。その夜、仕事や進学、恋にもがきながら、夢に踏み出そうとする4人の若者の運命が、大きく動き出す――。

https://filmarks.com/movies/82627

 

<感想>

ニューヨークに住む移民たちを描いたミュージカル「イン・ザ・ハイツ」。今年の3月には日本版も久々に再演がありました。観てないけど。

 

intheheights.jp

 

夏真っ盛りに公開するのが大正解な映画でした。全編にわたって陽気かつ情熱的なラテンのリズム&メロディと、ぱきっとした色が溢れる映像が満載。劇中に「ピラグア」という氷菓子が出てきましたが、まさにアイスクリームやかき氷を食べながら見たくなるような作品でした。

 

全体的に嫌いでも苦手でもないのですが、いまいちハマれませんでした。

 

大きな原因として考えられるのが、ラップが多かったこと(そもそも論)

ラップにはなぜか苦手意識があり、さらに映画で英語音声で見るとなると、字幕も多めになって情報量がすごく多い気がして疲れちゃいました…。

 

あと「これだ!」と思える曲もなかったんだよなぁ…。それこそピラグアを売っているおじさんが♪ピラグア~ピラグア~~♪って歌ってるメロディくらいしか記憶に残っていないという…。(ちなみにピラグアおじさんを演じているのは、このミュージカルの原案を書いたリン=マヌエル・ミランダだったりする)

 

ミュージカルであれば、その作品を代表するようなビッグタイトルが1曲くらいあると思うのですが、残念ながらどの曲もあまりぴんときませんでした。

 

そして案外テーマが重たいので、ひたすら陽気に明るく歌い踊る彼らが、その背中に何を背負っているのかを考えてしまうと、私は純粋に彼らの姿を「輝いてて素敵!」とは思えなかったり。

 

ただ活気あふれる歌とダンス、画面からはみ出しそうなくらいのパワーを感じる作品ではありました!(うまくまとまらない!)