「エリザベート」から打って変わって、日本初演・生田絵梨花ちゃん主演の「MEAN GIRLS」を観ました！
はるか昔、アメリカに留学してた時に現地で友達になった子に「アメリカの女子はみんなこの映画を見て育ってるから！」という謎の理由で、半強制的に見せられたのがこのミュージカルの元になっている映画でした。笑
特に面白かった記憶もなかったんですが、単純に「あの映画がミュージカルになるのか。いくちゃん主演なら観てもいいかなぁ」というのがきっかけでチケットを確保。とはいえ、学生時代に映画を見たときもさしてハマらなかったのに、年齢も重ねたことですし、物語に関してはあの時以上に楽しめないだろうなぁ…と、ハードルは低くして挑みました。
物語は「アメリカのティーンエイジャー女子あるある」なストーリー。校内のスクールカーストトップ層から蹴落としたり、逆にトップにのし上がったりと、「やられたらやり返す」精神のたくましい（？）女子高生たちが、学校という狭い世界で死闘を繰り広げます。
ミュージカル版には、映画が制作された当時にはなかった「SNS」を取り入れていたため、よりえげつない描写が多かったような気がします。人気者が失態を犯した現場を、野次馬が写真や動画に撮ってSNSで拡散、それがきっかけで人気者を寄ってたかって貶めるシーンも…。いくちゃん主演のためか、客席にも男性が多かったですが、正直これ観て彼らは楽しいんかな？というのは素朴な疑問。まぁ彼らは推しが観られたらそれでいいのかもしれませんが。
楽曲は♪Revenge Party♪が一番印象的でした。ケイディ、ジャニス、ダミアンのトリオがきゃっきゃしてて楽しそうでほっこりするシーンでした。
（ただし歌いながら計画してる内容は全く笑えないw）
石田ニコルさんが演じるレジーナのソロ曲も相当インパクトが強くて、一番耳に残る楽曲だったかも？そして石田さんの徹底した「女王様オーラ」が最高でした。カーテンコールでもずっと高飛車スタンスを崩さず、役作りが徹底してて素敵！
個人的収穫は、ずっと苦手意識のあった田村芽実ちゃんのジャニス。「ヘアスプレー」のアンバーが苦手だったんですが、断っっっっ然こっちの役の方が素敵！きゃぴきゃぴぶりっ子な歌い方よりも、ジャニスのかっこいい歌い方がハマってました。できる役のふり幅が大きく、歌い方も役柄に合わせて対応できるのはめちゃくちゃ強いと思います。
カレン役の松田るかさんは初めて観る役者さんでしたが、とにかくめちゃくちゃかわいらしかったです！あの能天気なキャラクターがすごくハマっていて、それこそめちゃくちゃぶりっ子キャラで観てみたいです。
いくちゃんケイディはわりと健闘してたかな？と思いましたが、やっぱり「四月は君の嘘」のかをり役がハマってたよな～～～～。ケイディが嫌な感じの女の子になった時も、「きれいになった」というよりも「さらにかわいくなった」という感じなので、「レジーナみたいになっちゃったね」という劇中のセリフがあんまりハマらないというか…。そのセリフの意図としては「性格が」という意味で使われているのはわかるんですが、レジーナよりもかわいげあるじゃん…って思っちゃいました。
