3回目のサイゴン。
初観劇時のキャスト+前回と同じく駒田エンジニアだったので、作品全体を俯瞰して観てみました。
とはいえ、作品としてはやはりさほど刺さらなくて…。あと印象的だったのは前回だったかな…。
以下、簡単な感想メモです。
・今回は全出演者の中で、西川トゥイがぶっちぎりでインパクトありました。「リトルプリンス」で星の王子様を演じていた土居さんと同じような、「歌ってるんだか芝居してるんだか(いい意味で)わからん!」というお芝居&歌。本当にすごかったです。
特に昆キムvs西川トゥイの、タムを巡るシーンがとにかく凄まじかった…。西川トゥイがメロディに細かく感情を乗っけてくるのに対して、昆キムも芝居を超えてタムを守ろうとする姿勢になっていて、舞台で起こってることが「芝居」を飛び越えて「リアル」に感じられました。今日はピストルに実弾入ってるのでは…?って一瞬思ったくらい(物騒)
・知念エレンはクリスへの愛が重ために感じたので、同じくクリスへの愛が重ためな高畑キムとの共演が観たかったです。すっごくドロドロになる気しかしない(震)
・これ前回の感想記事にも書いた気がしますが、クリスがク○って言う前に、キムの「先走っちゃう性格」はみんな責めないんですかね…?
サイゴン陥落のときは、クリスに「家で待ってて」って言われてるのに(そしてクリスはキムがいるはずの家に電話かけてるのに)キムは勝手に出ていっちゃうし、クリスがバンコクに来たときも、勝手にクリスが滞在してるホテルに行っちゃうし…。
そうしないと話が成立しないのはあるにせよ、クリスだけを責める風潮(???)があるのはよくわからなかったです。一連のキムの行動は、彼女があまりにも未熟、というのを表すには良いのかなぁ。
・タムがエンジニアに連れていかれたときの昆キムの泣き崩れ方を見て、あそこで自らの命を断つという決心にスイッチが入ったんだろうなと感じました。あそこでもし、キムに悲しみを堪える力があれば、あの結末になることはなかった気がします。
・タム役の上原琴葉ちゃん、前回は初日だったので見るからにガッチガチだったのが(伊礼エンジニアに抱えられる姿はまるでマネキンのようだった…笑)、今回は少し緊張が取れてリラックスした表情でお芝居できてる気がしました。
キムとお別れするシーン、「もうすぐパパに会える」ってキムに言われてにこっと微笑んだ表情が忘れられないですし、最後にキムに抱きしめられてるときは、彼女の背中を優しくトントンしてて、ちょっとグッときました。