このドラマの発表がいつ頃あったか、記憶が定かではないんですが、「堺雅人さんに阿部寛さんに二階堂ふみさんに松坂桃李さんに役所広司さんって何事!?!?!?」と、キャスト陣の豪華さにめまいがしそうになったのが「VIVANT」との出会いだったような。
監督が福澤さんということで、いつものあの「日曜劇場」のような作品(土下座とかやりすぎ演技とか)になるんだろうと思っていましたが、番宣もほとんどなく、あらすじが全くわからないまま迎えた初回。とにかく「これNETFLIX案件では…?」なシーンの連続に度肝を抜かれました。
だだっ広い砂漠にぽつんと佇む堺雅人さんとか、現地の人かと思ったら阿部寛さんだったとか、やたらモンゴル語が流ちょうな二階堂ふみさんとか…。1話のラストでは、阿部さん演じる野崎が巨大な装甲車(?)でパトカーを次々なぎ倒しながら爆走しており、「これは…このドラマがコケたら赤坂のあのTBSビルがなくなるんだろうな…」と、TBSの懐事情を心配しておりました。
とにかくキャストはてんこ盛り、物語もてんこ盛り、演出もてんこ盛りで、胃もたれしそうなドラマでしたが、6~7話くらいまではかなり楽しんで見ておりました。
終盤、堺さん演じる乃木がテントに潜入してからは、世間の盛り上がりと反比例して個人的には「うーん」な展開に。ベキ(役所広司さん)の過去を描いたシーンはわりと好きだったんですが(林遣都さん、あっぱれでした!)、肝心なテント内部でのお話が急に「半沢直樹」風になってしまい、やや残念だったかなと。
とはいえ、このスケールの作品はなかなか地上波ではお目にかかれないでしょうし、そういった部分も含め、「純粋に楽しめるエンターテインメント」としてはかなり評価できるのでは、と思いました。
堺雅人さんは元々結構好きな役者さんでしたが、二重人格の演じ分けがさすがすぎてさらに好きになりました…!いつか彼の舞台を観に行くことが私の夢です…!!