制作陣からキャストまで一新された生執事。古川さんきっかけで知った作品ですが、今年はじめに電子版マンガが3日間全巻無料で読めたので、そこで一気に読みました(めちゃくちゃ面白かったので、電子版全巻買いました!!!!!!)
その後、寄宿学校編の上演が発表されて、純粋に「あの話を一体どうやってミュージカルに??」と気になり、初日公演の配信があることを知ったので見てみました。
事前に知って「え!?」って思ったのは、シエルを演じるのが成人男性の役者さんであること。ただしどうやら1番初めのコンサート版(?)では、シエルは大人の役者さんが演じていたらしいのと、そもそも今回は学園モノなので、シエルを子役にすると同級生たちは必然的に子役にならざるを得ないですし、先輩となる生徒たちもあまり大人でそろえちゃうと、バランスがおかしくなりそうなので、この配役は特に気にせずとも良さそうでした。
これまでの生執事は、いわゆるグランドミュージカルで活躍している役者さんたちもちらほらキャスティングされていたので、世界観は2.5次元だけど、どこかグランドミュージカルの要素も多かったような気がします。
(ただ私はずっと「これが2.5次元ミュージカルか~すごい世界だな~」って見てましたけど。笑)
実際に配信を見て、確かにこれまでの生執事とはちょっと毛色が違うな~と思いましたが、物語の再現度は変わらず高めで工夫もされていたし、これはこれでありなんじゃないかなと思いました。
そしておそらく、こっちが本来の「2.5次元ミュージカル」なんだろうなと。正直私は見ててちょっとこそばゆい気持ちになりました(みんな一生懸命だったけども!!)
うーん?と思ったのは、「あなたそんなキャラでしたっけ?」みたいな人も交えて、全員でアイドルみたいなダンスを踊ってるシーンがあったことと、セットが全然変わらなかったこと。セットは動かせないから動かないのかと思いきや、そんなことはなくて、終盤やっと動かしてました。笑
あと役者さんたちが全員マウスシールドをして、客席も前から3列目くらいまではフェイスシールドをしていて、グランドミュージカルにはない光景に呆気にとられました。絶対お芝居しづらいだろうし、何より全く意味がなさそうだったんですけど…。
キャスト感想。セバス&シエルのみです。
【セバスチャン・ミカエリス:立石俊樹さん】
・なんと東京消防庁で2年間消防士として勤務されていたという、かなり異色の役者さん。歌手になる夢を諦めきれず、この世界に入ったとのこと。ものすっごく整った美しいお顔ですが、どちらかというとやさしげな甘い雰囲気なので、セバスチャンの【悪魔】としての佇まいは少し物足りなかったです。とはいえ今回のエピソードは、終盤以外はそれほどセバスチャンが出張るところもなくて、そういう意味では存在感を出すのが難しかったのかもしれません。立石セバスで「地に燃えるリコリス」再演見てみたいです。
・歌もあんまりソロがなかったような…(今までがありすぎたのかな…?)♪パーフェクトブラック♪みたいな歌はちょっと耳に残りました。総じて安定していて聴きやすい歌声でしたが、ロングトーンで最初からものすごくビブラートがかかっているのが、やや気になりました。
【シエル・ファントムハイヴ:小西詠斗さん】
・とても成人男性には見えないくらい、シエルを演じるのに違和感のないビジュアルでした。ちらっとだけ見たアニメ版のシエルに似てたような…?
・お芝居、というか台詞回しは個人的にあまり好みではなく、かなり一本調子に聞こえました。ただ見た回が初日だったので、その後変化があったのか、ちょっと気になってます。
次やるとしたら「青の教団編」でしょうか。個人的には「緑の魔女編」が好きなんですが、あれは再現がすごく難しそうなので無理かなぁ…。