Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2024.6.8 劇団四季「ゴースト&レディ」マチネ公演:大好評の作品ですが…

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「バケモノの子」以来の劇団四季発オリジナルミュージカル。同名マンガを舞台化して、大好評を博している「ゴースト&レディ」を、開幕から少し経った頃に観劇しました。

 

そもそも上演が発表されたときはそんなに興味を持てず。でも「バケモノの子」(未見)よりは興味が持てたので1回は観にいこうか…と思い、7月中旬にチケットを取ってました。

 

が、ゲネプロの動画を見て「もしかしたらわりと好きなタイプの作品かも…?」と感じたため、チケットを探し直してMy初日を前倒ししました。

 

自分のタイプの作品かも?と思ったポイントは2つありました。

 

①何もかも相反する者同士のバディストーリー

②ゴシック&ダークな世界観


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で、初見の感想としては…びっくりするくらい刺さらなかったーーーーー!!!!!

 

面白い作品だなとは思ったんですが、自分の感情を動かされる部分が全然なくて逆にびっくりしました。もう一回観たいか…と言われると非常に微妙で、このあと千穐楽の配信がありましたが、結局見ずに東京公演が終わりました。SNSでは観た人ほぼ全員絶賛してるんじゃなかろうか…と思うくらいの好評っぷりなので、多分私の感性がバグってるんだな(真顔)

 

個人的にいいなと思ったところ。

 

・世界観や演出は、予想通りわりと好きでした。特に演出はマンガを忠実に再現するためか、イリュージョンのような仕掛けを使ってるシーンもあり、まるでマジックショーを見てるかのようなワクワク感がありました。

 

劇中にある幽体離脱のシーン、仕掛けは本当にシンプルなものだと思うんですが、いきなりあれを見せられたら「え、本当に離脱した…!?」って錯覚するレベルで自然な演出でした。

 

フローが天に召された後、無数のランタンが劇場の天井いっぱいに浮かんでるのも、とても幻想的で美しくてインパクトがありました

 

終盤のゴースト同士(グレイとデオン)が戦うときのフライングは…すごいなとは思ったものの、ちょっと不自然さもあったかな…。

 

・舞台セットもなかなか凝ってました。劇場の舞台の上にさらに劇場があるって、すごく夢のあるセットだな(?)あと開演前に幕を写真で撮ったら、ものすごく不思議な質感に見えました(↓こちらです)


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・デオンのキャラ設定。まさか男装の麗人だったなんて…!推し役者さんの宮田デオンがとにかくかっこよくて、2幕は終始うはうはしてました(やめなさい)

 

逆にあまりハマれなかったところ。

 

・フローとグレイの関係の深め方。最後にグレイがフローをかばって消えてしまうシーンで全然グッとこなかったのは、関係性の描き方にそこまでの深みを感じなかったからだと思います。

 

これは私の感性の問題な気がしますが、もっともっと2人の関係性にフォーカスしても良かったのでは…。どちらかというとフローが看護の世界で奮闘するのを、グレイがずっと見守ってる、って感じだったので。

 

あと悪役はジョン・ホールとデオンで分けたからなのか、ヴィランとしてはデオンのインパクトが強くて、ジョン・ホールはなんだか心の狭いおっさんみたいな印象だったんだけどそれで良かったんだろうか…。

 

・音楽。なぜか1曲も印象に残らなかった…。もうこれは個人の好みだからなぁ…。ミュージカルは、内容がアレでも曲が良きゃなんとかなると思ってる乱暴なヲタクなので…。

 

・エイミーとボブって、この作品に必要だったかな…。ちゃっかり2人結婚しててなんで…ってなっちゃいました。

 

ちょっと期待してただけに、自分の好みに合わなくてしょんぼりしてしまった3時間でした。