Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2015.11.21 劇団四季「アラジン」:笑いと魔法にあふれた魅惑の世界へ

 

幼い頃、お留守番が大の苦手だった私を助けてくれたのは、ディズニー映画「アラジン」(のビデオテープ)でした。

というのも、母が私を家に残して買い物に出かける時、「アラジン」を流しておけばおとなしく留守番できていたから。
(あんまり記憶はないけど)

 

特にランプの魔人・ジーニーが自己紹介代わりに歌う♪Friend Like Me♪が大のお気に入りで、「アラジン」のビデオテープに関しては、そのシーンだけテープがびよんびよんに伸びきってしまいました(原因:過度な巻き戻し)

 

ミュージカル版「アラジン」は、先にブロードウェイで上演され、大評判になっていたことは知っていたものの、日本版を劇団四季で上演すると知った時、正直どうなんだろう?と思っていました。

 

どうなんだろう?と思った理由は主に2つ。

 

1つは劇団四季ってどこまで突き抜けてコメディができるんだろう?」という点。
「アドリブ禁止!」というのは知っていたので、それであれば台本の時点で、オリジナルを大事にしつつセリフを面白みのあるものにしないといけないだろうし、でも「笑えるという意味で面白い劇団四季」って想像つかないし…という懸念でした。

 

もう1つはジーニーを演じられる役者さんが、果たして日本に存在するのか?」という点。

ブロードウェイ版初演では、とても大柄な俳優さんが演じているのをYouTubeの宣伝動画で見ました。

歌はパワフルで抜群にうまく、さらに大きな身体を存分に動かしてダンスも完璧に踊り、セリフの間合いなんかもめちゃくちゃ面白いらしいとのことで、まさに「ジーニーを三次元に連れてきたらこうなるだろうな」というパーフェクトな演技だったようです。

 

「ランプの魔人」なんてぶっ飛んだキャラを、日本で演じられる役者さんがいるのかなぁ…それこそアニメ映画でジーニーの声を担当されてる山寺宏一さん呼んだ方が早そう、なんて結構真面目に思ってました。

 

 


で、当日観劇後。

 

 

 

 


コメディもできるのね劇団四季
ていうか日本にもジーニーいたわ。
ところで魔法のじゅうたんまじで飛んでたけどどうなってんの?????

 

 

 


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↑こちら人生初撮影のキャストボード。
みんなここで写真撮影してたのを見て、便乗して写真撮ってました。祝・ヲタへの第一歩。


とにもかくにも超・絶・素晴らしすぎました。もちろん私のミュージカルの原点は「美女と野獣」で変わりはないのですが、「アラジン」は四季作品の中では1番のお気に入りになり、2020年7月末時点で26回通っています。本当に何度見ても飽きないんだこれが。

 

この時から「役者さん」を少し意識して見始めました。

以下メインキャストの感想です。

 


【アラジン:厂原(がんばら)時也さん】


歌とか演技とかの話をする前に1つ、元も子もないことを言わせてください。

 


厂原さんのルックスが
私のストライクゾーン
直球ストレートど真ん中だということを。

 


もうはちゃめちゃにかっこいいんですよ。
目鼻立ちがはっきりしてて、目がくりっと大きくて、眉毛がきりっとしてて、にっこり笑うと白い歯が照明をうけて輝く。絵に描いたようなハンサムとはこの人のことを言うのか。真剣佑さんの弟・眞栄田郷敦さんに似てます。

 

体型はやや小柄なのですが、筋肉はバッキバキ。
愛嬌もありつつ男らしい色気もあって、少年らしいのにセクシー。そのアンバランスな感じがとっても魅力的なアラジンでした。

そりゃアグラバーの女性たちがアラジンの悪事に手を貸すわけだわ…。

 

歌は(私が厂原さんのルックスに見惚れていたせいで)あまり印象に残らなかったものの、ダンスがとても上手でキレがありました!

 

ミュージカル版「アラジン」では、アラジンが母親を亡くして2ヶ月、という設定があるのですが、そのせいか、厂原アラジンはやや影を帯びた印象もありました。基本的には近所でいたずらしてる悪ガキっぽいんですけど。

 

ちなみに観劇後にキャストボードを確認して、お名前を知ろうとしたところ、「…何て読むか分からん…うーん、はいばらさん…?」ってなりました(無知)
厂原って珍しい名字ですよね。

 


ジャスミン:三井莉穂さん】


三井さんはこのあと何回か拝見して、最終的にファンになります(予言)

 

とにかくスタイル抜群すぎて( ゚д゚)
何を食べたらあのスタイルになるんでしょう( ゚д゚)
うらやましいこと山のごとし( ゚д゚)

 

アニメ映画版のジャスミンよりも、きゃぴっとしていて、外の世界を何も知らない純粋なお嬢様という感じでした。

 


ジーニー:瀧山久志さん】


この方がいなかったらこの作品の魅力は半減していたに違いない(断言)

どこからどう見ても「ランプから1万年ぶりに出てきた魔人ジーニー」でした。

 

もはや佇まいからしジーニー。もしかしたら瀧山さんは人間じゃなくて本当に魔人なのかもしれない(真顔)

 

アニメ映画版のあの強烈なインパクトのキャラクターイメージを、全く崩さない歌声と演技とビジュアルでした。セリフの間合いがあまりにも面白くて、全然笑えるシーンじゃないところでも、ただジーニーが動くだけでお客さんが爆笑するという不思議な現象も起きてました。すごいな。

 

もう私の貧相な語彙力では、瀧山ジーニーの素晴らしさを十分にお伝えできないので、とりあえず一度は見ていただきたい(ですが、劇団四季はその週の月曜日にならないと、どなたがどの作品に出演するかが分からないんですよね…)

 


ちなみに観劇直後、あまりに感動した私は速攻で劇団四季のチケット販売ページを開き、血眼になりながら「アラジン」の空席がある日を探し、なんと10ヶ月後の公演を、家族分予約したのでした。

 


全部ジーニーの魔法のせいなんだからね!!