11回目の「アラジン」。日付を間違えて予約してしまったため、チケットを戻そうと思ったのですが、カシーム役としてまだ見たことのなかった外部の乾さんが「アグラバーに戻ります」宣言をTwitterに投下され、さらに週間キャストで「アラジン」初演トリオ(島村さん、瀧山さん、岡本さん)が出演されると知り、結局自分で観に行くことにしました。
実は2017年末のクリスマス時期に行われたイベントにて、初演トリオがそろって登場されたのは見ていたのですが、役としては今回が初めて。ずっと見てみたい…と願い続けてようやくでした。
島村さん&瀧山さんとか、瀧山さん&岡本さんは見てたんですが、島村さん&岡本さんを見たことがなかったので、元祖アラジン&ジャスミンを見られるのが本当にうれしかったですし、そこに元祖ジーニーなんて最高か…!
「アラジン」でここまで泣いたの初めてかもしれない…ってくらい、初演トリオが素晴らしかった…神ってました…もうそろそろ「アグラバー 住民票 取得」とかでググりそうな自分が怖い←
特に♪ホールニューワールド♪のシーンで、涙が止まらず。花粉症だからかな~~と思ったけど多分関係ない。身分の差にとらわれず、心の底から2人だけの時間を自由に楽しんでいる島村アラジン&岡本ジャスミンを見て、2人の美しすぎるハーモニーを聴いたら心が洗われました…尊い(枯渇する語彙力)(毎回のことですけど!!!!)間違ってチケット取っちゃった過去の私に全力でハグしたい気分です←
初演トリオはとにかく歌唱力が抜群なので、その歌のシーンにしっかり入り込めますし、キャラクターの心情を推し量ることもできる、うまいだけじゃない歌唱でした。やっぱり初演キャストに選ばれるだけあって、他の人より抜きん出てるんだなぁ…と改めて感じた公演でもありました。
以下、キャスト別感想。
【アラジン:島村幸大さん】
・2週間前に観たときはやたらテンションが高く、軽めのキャラクターになっていたので正直びっくりでしたが、今回はリアクション大きめかつコメディチックなお芝居はそのまま、前回ほどのぶっ飛びテンションではありませんでした。個人的には今回くらいの演技がちょうど良いと思います。岡本ジャスミンとは前世夫婦だったよね、という空気感が出てました。
・表情でのリアクションはかなり大きくわかりやすくなっていて、ジャスミンに正体がバレそうになる場面、うっかり帽子を取ってジャスミンに謝ってしまう場面、プリンスアリーとしてジャファーと対面する場面で、特に表情筋が大活躍しておりました。笑
・あとジーニーと仲良し…を通り越していちゃいちゃしてましたね。笑
♪フレンド・ライク・ミー♪終わりに、瀧山ジーニーに島村アラジンがジャンプハグかましてました。きゃは><☆って表情の島村アラジンに、若干困惑気味の瀧山ジーニー。可愛い…(拝)
そして♪1人じゃないさ♪の島村アラジン。「約束したろ!」(のあとにウィンクばちこーん★)それに対して「やだ!いけめん!!」みたいに口覆ってきゃー♡ってなってる瀧山ジーニー。可愛い…(拝)
・この公演を観に行く少し前に、「関ジャム」という音楽番組で劇団四季が特集されていました。そこで「折れ法」という演技のメソッド?が紹介されていて、台本のセリフのここからここまでは○○な気持ち、ここからここまでは▽▽な気持ちで言う、といった手法を、それぞれ役者さんが研究して台本に書き込んでいるそうです。
で、そのことを知って島村アラジンを見ると、すごく納得できました。1つのセリフの前半と後半で明らかに声色を変えてたりするので、「これが折れ法か~!」と肌で感じることができました。だから同じ役を色んな役者さんが演じていても、それぞれ個性が出るんですね。
・今更ではありますが、♪行こうよ どこまでも♪で、♪船の旅はどう?♪と問いかけるジャスミンに対して、「僕が舵を取るんだ(から君は僕についてくればいいよ!)」ではなくて、「君が舵を取るんだ」ってなにもためらわずに言ってくれるアラジンだから、ジャスミンはアラジンに惚れたんだなぁ…(本当に今更)
・魔法の洞窟「誰だ~わが眠りを破るのは~」
島村アラジン「僕じゃないです」(一応オフマイク)
【ジャスミン:岡本瑞恵さん】
・サルタンに「結婚相手はわしが決める!」って言われて、「んもぅ!!!」ってぷりぷりしながらセリフ寄りのオフマイク言ってたり、サルタンが「わしももう長くはない」って言うと「そんなっ…!!」ってつぶやいてて、オフマイクでの感情表現が豊富でした。
・あと♪ホールニューワールド♪前。アラジンの「僕を信じて!」とジャスミンの「なぜだか分からないけど……信じるわ」のセリフの間、本当に数秒なんですが、(あの時の彼だ…!)って気づく表情をする岡本ジャスミンに脱帽しました。あの表情が今回1番印象的で忘れられなかったです。一言も話さずに伝わる細かいお芝居。すごい。
【ジーニー:瀧山久志さん】
・♪プリンスアリー♪での瀧山ジーニー。♪いつもーーーー♪で伸ばすところ、伸ばしたまんま音を上げるというアレンジを利かせていてびっくりでした。あのアレンジ初めて聴いた気がするけどよくやっているのでしょうか。
・アラジンに「僕を信じて!」と言われ、アラジンが突き出した拳をまじまじと見つめた後に「わかった♪」って答える瀧山ジーニーの、あの間と言い方とポーズが好きです(細かい)
・阿久津ジーニーは純粋にアラジンとの約束を信じてそうですが、瀧山ジーニーは歴代の「ご主人様」のいいところも悪いところもぜーーーーーーーんぶ見てきて、それゆえにアラジンのことも完全に信じきれてないから、「君を手放せない!」って言われた時は約束を破られた絶望というよりも、「ま、そうだよね」「結局こいつも歴代のご主人様たちと変わらないんだな」っていう諦めの感情が強い気がしました。
【ジャファー:勅使瓦武志さん】
・勅使瓦ジャファーはアニメ版に雰囲気が近くなった気がしました。牧野ジャファーはひたすら渋い大悪党ですが、本城ジャファー&勅使瓦ジャファーは小悪党な感じなんだよな…。ジャファーは3人とも大好きです。(一時期いらしたM川さんはあまり印象がない…)
【イアーゴ:町田兼一さん】
・町田イアーゴ、どう考えてもイアーゴとしてのスキルが上がりまくっている…。いちいちリアクションが面白くて、オマールとしての町田さんが思い出せなくなりつつあるので、そろそろオマールでも見たくなってきました。
【カシーム:乾直樹さん】
・初見の乾カシーム、見た目は少し線が細いくらいで他のカシームとはあまり変わらないかな?って思ったんですが(ワイルドさは萩原カシームっぽい)、第一声を聞いて「ぜ…ぜんぜんちがう…」ってなりました。声が若く感じて、アラジンと歳の近いカシームという印象です。外部の人だからか開口法が弱めで、よく言えばナチュラル、悪く言えばやや早口でした。
【その他】
・♪フレンド・ライク・ミー♪のジーニーオールディーズにて、山猫やってる人が相方ぶん殴っててめちゃくちゃ笑いました。ちなみに前回観劇時は山猫やってる人の顔を相方が「にゃー!」って引っ掻いてました。今回まさかのリベンジ編w今後注目したいコンビです。笑