Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2021.10.20 ミュージカル「ナイツ・テイル -騎士物語-」ソワレ公演:ヒポリタ様についてゆきたい

「8月は観劇予定少ないし、ブログ更新がんばろ~」と思って今日の日付を見たら【8月21日】…。え、8月終わるやん…??????

 

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「ナイツ・テイル」2回目の観劇。

 

初見で「なんじゃこりゃあ…」となったぶん、2回目はハードルが下がって初見よりは圧倒的に楽しめました。良いのか悪いのか。

 

ただこの先、同じキャストで再演があったとしても今度は観ないと思いますし、キャストが変わっても推し役者さんが出ない限りは、もう二度と観ることはないだろうな…。

 

劇中のとある楽曲の歌詞に「俺の方が背が高い」みたいなニュアンスの部分があったんですが、あれは今後キャストが変わったらどうするんだろう…。アーサイト役を某事務所から選べば、大抵は背が小さいんだろうか(小声)

 

楽曲は初見よりも耳なじみが良く感じました。

 

♪宿敵は~~~またとない~友~♪とか、

♪フラヴィーナ~~どこなの~~♪とか

♪ちょっとだけ~泣~いて~♪とか。

 

昨年コンサート版が上演されたのも納得の楽曲の数々でした。

 

以下、簡単にキャスト別感想。

 

【アーサイト:堂本光一さん】

・まさか芳雄さんとの身長差があそこまであるとは思わず、初見ではどうしてもそこが気になってしまいました。2回目はなるべく気にしないように意識しましたが、長い髪をハーフアップにしてるのと、そもそも顔がめちゃくちゃきれいな方なので、どうにも少年っぽく見えてしまいました。

 

・歌も、私が聴いた限りではジャ〇ーズ色があまり抜けてなかったかな…(※)芳雄さんと一緒に歌う場面では、正直分が悪いと思ったり。

※こう書くと言い訳のようですが、個人的にKinki Kidsでの堂本光一さん(と堂本剛さん)の歌唱は好きです。

 

・客席の笑いを取るのはさすがでした。間の取り方が絶妙だったり、言い方が面白かったり、ちょっとしたアドリブを入れてみたりと、再演だからかもしれませんが、長年こういう仕事をしてる人の余裕みたいなものを感じました。

 

【パラモン:井上芳雄さん】

・相変わらず\強/な歌声。アーサイトと同じく髪の毛をハーフアップにして、ばちっと舞台メイクきめてる芳雄さんを観たら、「エリザベート」観たくなってしまいました。

 

・どう考えてもマイクの出力音量下げられてませんでした…?ソロ歌唱の時の爆発的な声量が聴いてて気持ちよかったです。

 

・最終的に萌音ちゃん演じるフラヴィーナとカップルになるのは、さすがの芳雄さんでも厳しかった。どう見ても親子でした(真顔)

 

【エミーリア:音月桂さん】

・かつては宝塚男役だったという音月さん。男役時代が全く想像つかないほど可憐でした。栗山千明さんに似てません?

 

・ただしフラヴィーナ、というか上白石萌音ちゃんと幼い頃に一緒に過ごしてた設定は、2人の実際の年齢差を考えるとちょいと無謀では…?エミーリアとフラヴィーナのキャスティング、逆でも良かったんじゃないかなとも思ったんですが、正直萌音ちゃんは2人の騎士がその美貌に一目ぼれする、という雰囲気ではないしなぁ…(やや失礼)

 

・2人の騎士に言い寄られて「狂ってる」(真顔)って言い放ったり、「あんなバカに惚れた私~♪」みたいな歌詞があったりと、ヒロインだけどコミカル枠でもあるという、なかなかおいしい役なのではないでしょうか。

 

【牢番の娘:上白石萌音ちゃん】

・この作品を観劇して良かった・収穫だったと思ったのは、萌音ちゃんの舞台女優としてのうまさでした。正直彼女のお芝居は、ドラマや映画ではほとんど見たことがなくて、「うまい」とか「かわいい」とか言われてるけどよく知らずにいました。この作品で、予想以上に安定したパフォーマンスが観られて、純粋に「すごいな」と感じました。

 

・歌唱は、ごくたまに音程が不安定に感じる部分がありましたが、声量も申し分なく、歌えるキーも広そうでしたし、ぜひとも「レ・ミゼラブル」のエポニーヌで観てみたいなと思わせてくれる歌とお芝居でした。パラモンに見捨てられて狂って踊るシーンも、しっかり身体が動いてたので踊りもできるんですね…!

 

・最後までどうしても気になったのは、おそらく骨格的にノースリーブを着るとやたらガタイが良く見えちゃうこと。ものすごく華奢というわけでもないし、手足が長くてすらっとした体型…というわけでもないので、衣装はもう少し考えてあげても良かったのでは…。

 

【ヒポリタ:島田歌穂さん】

・キャラクターとして一番好きだったのはヒポリタ様でした。敵将シーシアスに強制的に嫁がされて、故郷に置いてきた自分の妹たちのことを恋しく思いながらも、シーシアスの元で強く生きる姿がかっこよかったです。

 

・長いポニーテールが、毛先にかけて金に染まってるのも素敵。赤い衣装も島田さんに似合ってて良かったですし、歌唱はさすがの一言でした。

 

2021.10.20 宝塚雪組 ミュージカル「CITY HUNTER -盗まれたXYZ-」/ショーオルケスタ「Fire Fever!」マチネ公演:人生初宝塚

*宝塚ファンの方は読まない方が精神衛生上良いと思います。

*悪く書いてはいませんが、宝塚をかなり冷静に観てきた人間の感想ですので、そのへんご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年10月20日、生まれて初めて宝塚を観てきました。


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以前も書いた通り、宝塚に興味が全くない…わけではないのですが、「頑張ってチケット取って観に行こう!」とまではならず、この年に上演されて「あ、観てみようかな~」と思った「アナスタシア」も「ロミオとジュリエット」も結局スルーしておりました。

 

直感で、私はおそらく宝塚にはハマらないだろうと思ってたので、「まぁ死ぬまでに一度くらい観ておけば良いかな…」と思っていたところ、高校時代の友人が「宝塚でやってるシティーハンターが観たい!」と声を上げてくれました。(ただ彼女も、宝塚に興味があるのではなく、この演目に楽曲提供しているアーティストさんのファンなので、その楽曲が聴きたいというなんともコアな理由でした。笑)

 

一般発売日にチケットの残席を確認すると、平日マチネであれば比較的どの日程も空いてたので、2階席中列サブセンターを購入しました。ちなみにチケットは1枚5,500円。実際に観劇してみて、あの距離で5,500円はかなり良心的だなと感じました。同時期に観た「ナイツ・テイル」はS席とA席しかなくて、宝塚と同じ距離感くらいの席で9,500円でしたし…(宝塚劇場は帝劇よりもキャパ大きく感じたので、比較対象にならない気もしましたが)

 

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人生初宝塚の感想。

 

楽しかったんですが、案の定「ハマる」ことはこの先もないだろうなと思いました。

 

多分宝塚にハマる人って、大半の方が『男役のかっこよさ』にハマるんだと思いますが、やっぱり私にはど~~~~~~しても「女性が無理やり低い声を出して、『男らしい』とされる仕草や表情を、オーバーに出して歌ったり踊ったりお芝居してる」というフィルターが、最後まで取れることがありませんでした。何人か「失礼ですが、本当に女性ですか…?」と疑ってしまうような方もいらっしゃいましたが…(特に縣千さん)

 

あと男役・娘役それぞれ、みんな顔が同じに見えるのは化粧のせいなのか、私の興味が薄いからなのか…(多分どっちも)

 

お芝居とショーを2本立てでやるのも、普段3時間をまるっと使ったミュージカルを観てる身からすると「???」でした。

 

あとこれは音響の問題なのか、役者さんの問題なのかわからないんですが、セリフと歌詞が本当に聞き取りづらくて、そこも若干ストレスだったり。私が取った席が良くなかったのかな…。

 

というわけで、ことさら「シティーハンター」に関しては、上記理由から細かい部分まではよく把握できず、見目麗しいジェンヌさんたちがコミカルなお芝居に興じているのは面白いなぁ、という印象でした(めっちゃ冷めてる)

 

唯一顔と名前が一致していて、「この人かっこいいなぁ」と思ってた朝美絢さんは、生で観たら確かにかっこよかったんですが、それ以上に「男役としては随分小柄で華奢な方なんだなぁ」という印象の方が強かったです。2階席から観てたので余計そう感じたのかもしれません。

 

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正直「シティーハンター」よりも、ショーの方が楽しめました。

 

観る前は正直「知らない曲を1時間近く聴かされるのか…しんどいな…」と思ってたんですが、1曲ずつが短めで、ほぼ間を空けずにメドレー形式になっていたり、楽曲の種類もさまざまだったので、全く飽きずに観ることができました。

 

ショーの中盤、ほぼ全員(?)がキラキラのレオタード姿で舞台上にV字を描くように並び、一糸乱れぬラインダンスを披露してたのが圧巻。足を上げる高さ、上げ下げするスピード、何もかもがプログラミングされたような緻密さで、彼女たちはここまで正確に踊るのに、一体どれだけの努力を重ねてきたんだろうと思うと、頭が下がる思いがしました。純粋に素晴らしかったですし、あのショーならまた観ても良いかなと感じました。♪ファイアー!フィーバー!♪ってメインテーマ(?)も、妙に耳に残るメロディーだったな…。笑

 

そういえば銀橋で歌い踊る朝美さんが、要所要所で客席(1階席)にばんばん視線送ったり、ウィンクしたりしてたので、「なるほど、きっとあれを直に受けたら惚れちゃうんだろうなぁ」と2階席からぼんやり眺めてました。笑

 

次はいつになるかわかりませんが、また何か機会があれば行ってみようかなとは思いました!(行けたら行く、みたいなテンション)

2021.10.16 ミュージカル「ナイツ・テイル -騎士物語-」マチネ公演:想像の10倍くらいくだらn(略)

初演で気になってはいたものの、チケット取るのが大変そうだったのでスルーしていた「ナイツ・テイル」。


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再演はわりとあっさりチケットが確保できたので、2回観ることになりました。

 

結論から言うと、何が面白いのかさっぱりわからず終わりました(真顔)なんとか集中して観ていたものの、2幕の中盤、あまりに退屈すぎて少々夢の世界へ行ってしまいました…。

 

キャストの魅力でなんとか3時間観ていられましたが、ストーリーが信じられないほど「無」なので、何を楽しめば良いのか、私にはよくわからず…。元々シェイクスピアの戯曲らしいですが、なんでこの話をミュージカル化しようと思ったのか、制作陣を小一時間問い詰めたい気分←

 

そもそもアーサイトとパラモンが主役かと思いきや、シーシアスとヒポリタの話から始まるし、シーシアスがアーサイトとパラモンの故郷に攻め入る話なので、「これどっちが主役なの?」って始まり方でした。

 

あとシェイクスピア独特の、あのくどくどとした言い回しを、そのまんま現代日本語訳しました、みたいなセリフばかりで、一言で済みそうなセリフを3,4文くらいで伝えてたのにはちょっと辟易しました。ただナショナルシアターの「ハムレット」や「コリオレイナス」は好きですし、シェイクスピア戯曲を組み込んだ「天保十二年のシェイクスピア」は大好きなので、単に物語が好みに合わなかっただけな気もしますが…。

 

一番解せなかったのは、牢番の娘がパラモンを逃がすシーン。「囚人を逃がす」んだから、そこでひとつ盛り上がりができそうでしたが、気づいたらパラモンが手枷付けたまんまフラヴィーナと森の中走っていて…。牢からパラモンを出すシーンで、スリル満点の盛り上がりシーンが作れそうなのになぜ…。

 

キャストは魅力的ではあったし、全員上手かったんですが、そんな素晴らしいキャスト陣が集まっても、この作品の魅力には気づけませんでした。

 

アーサイトとパラモンの掛け合いは面白かったので、いっそ二人芝居とかの方が面白そうかも?

 

2021.10.9 ミュージカル「October Sky -遠い空の向こうに-」マチネ公演:少年よ大志を抱け

下書きにどんどん溜まっていく観劇記録…。さすがにちょっとたまりすぎてるので、比較的観劇の少ない8月いっぱいまでは、最低週1ペースでアップしていこうと思います(あくまでも予定)(9月からはまた怒涛のごとく観劇予定が入っているので)

 

本当は映画感想記事も上げたいんだけどな…。

 

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ミュージカル「October Sky」は、「ロミオ&ジュリエット」でロミオ役を好演されていた甲斐翔真さん主演ということで興味を持ちました。

 

物語自体に興味を持ったわけではなかった、というのが大きいかと思いますが、それにしてもいまいちハマれない作品でした…。

 

アメリカの閉鎖的な田舎に住む高校生が、大きな夢を抱いて奮闘する」というストーリー自体はわかりやすく楽しめたのですが、肝心のストーリーテリングがあまりうまくなかったような気がします。1幕も2幕も、ところどころうとうとしてしまうようなシーンがあり、楽曲もそれほど心惹かれるものがなく、良くも悪くもこじんまりとまとまった作品に感じました。

 

それなりの回数を観劇していれば、毎回好みに合う作品ばかりでは必ずしもありませんが、率直に言ってここまで退屈に感じた作品は久々でした。どう楽しむのかいまいちよくわからなかった「NINE」でも、まず寝ることはなかったからなぁ…。

 

主人公・ホーマーを演じた甲斐さんは、劇中のホーマーとリンクするがごとく孤軍奮闘しており、個人的には彼が唯一の見どころだったかなと感じました。甲斐さん目当てだったので、そういう意味では満足な作品ではあったかも?

 

序盤にソロで歌う楽曲の高音パートはやや危なっかしかったけれど、それ以外の歌唱シーンは問題なく歌い上げておりました。お芝居は、表情は相変わらずちょっと変化に乏しいかな…?と思いましたが、セリフ回しは以前よりうまくなっていて、声に感情が乗っていました。

 

この作品の観劇翌日に「007」シリーズの新作を見たら、情緒が全部そちらに持っていかれてしまったので、この作品の感想はこのくらいしか書けていません…。シアターコクーンの2階席最後列は、前の席に座高高めの男性が座ると、舞台のど真ん中がほぼさえぎられてしまうことを最後にお伝えしておきます。笑

2022年上半期観劇記録

2021年後半の観劇記事もまだまだ残っていますが、今年も半分が過ぎましたので、上半期の観劇まとめを残しておきます!

 

ちなみに2021年上半期まとめはこちら↓

der-letzte-tanz.hatenablog.com

 

【1月】

MURDER for TWO

リトルプリンス

 

【2月】

シラノ・ド・ベルジュラック:4回

SLAPSTICKS

 

【3月】

千と千尋の神隠し

夜来香ラプソディ

 

【4月】

next to normal:3回

 

【5月】

四月は君の嘘:3回

ノートルダムの鐘

 

【6月】

バイオーム:2回

ノートルダムの鐘

 

〜コンサート〜

古川雄大 The Greatest Concert vol.1

〜collections of musical〜:4回

 

〜ライブ〜

古川雄大 LIVE TOUR 2022 〜ibe〜:2回

 

とにかく2022年上半期は【古川雄大祭り】でした。笑

 

半年で12回、生のパフォーマンスを観ることができました。珍しくミュージカルが1つもなかったけど、ミュージカルコンサートはあったからな…。下半期は「エリザベート」があるので、またたくさんお会いできたら嬉しいです…!

 

上半期のマイベスト作品は………うーん、選ぶのが難しい…。どれも甲乙つけがたいのですが、観劇してからしばらく経っても脳内で音楽が鳴り響き、3回観たけどどうしてももう一度観たくて配信を購入した「四月は君の嘘」でしょうか。1回目は全然ピンとこなかったのに、2回目・3回目でハマりました。

 

シラノ・ド・ベルジュラック」は、演出は一部微妙に思う部分もありましたが、古川さんの魅力がいかんなく発揮されていて、個人的には好きでした。あと物語自体が好き。

 

千と千尋の神隠し」も本当に素晴らしかった…!映画は2回見たくらいですし、特にジブリファンでもないのですが、とにかくあの再現度がすこすぎました。

 

下半期はすでに11作品観ることが確定しており、回数は全く未知です(震)2回以上観るのは「エリザベート」のみですが、帝劇・名古屋で一体何回観ることになるのやら(他人事)(ちなみに今日すでに7公演分の引き落とし通知が来ました……………)

 

ちなみに下半期の観劇は、高橋一生さんのひとり芝居「2020」からスタート。一昨年は「天保十二年のシェイクスピア」、昨年は「フェイクスピア」と、毎年素晴らしいお芝居を見せてくださってる一生さん。どんな演目になっているのか、今からわくわくどきどきです!