Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2018.1.5 劇団四季「アラジン」:新年早々アグラバーへ

 

2018年の観劇レポに突入〜!!

 

 

一年の計は元旦にあり」ということで(???)2018年は正月早々「アラジン」を、家族総出で観てまいりました。

 

というのも、2017年夏に抽選で応募していたチケットが、公演日1か月前に予告もなく届くという嬉しすぎるハプニングが発生したのです。母曰く、応募後に何の音沙汰もなく、てっきりハズレたものと思ってたらしい。枚数が枚数なので引き落とし額大きくなるし、せめて抽選通ったよ!!って連絡くらいくれても良いのでは…。

 

というわけで、9回目のアグラバー訪問。

 


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2018年もアグラバーは楽しくて熱かったぞー!!年明け早々、役者さんのパワーが凄まじくて、いつも以上に迫力を感じました。この日は私の体調がイマイチだったので(もちろん風邪とかインフルではないです!)、いつもより記憶が飛んでおります。キャスト別感想も簡単に。

 

【アラジン:笠松哲朗さん】

・オフマイク達人(命名:私)こと笠松アラジン。今回も「もはやそれセリフでは??」ってくらい普通のボリュームで色々しゃべっていました。笑

 

笠松アラジン、演技が本当に素晴らしい。とても細かくてリアルで感情移入しやすいです。たとえばカシームとケンカするシーン。カシームに背を向けた後、怒ってる一方で「言っちゃった…」みたいな若干の後悔も見えるところが好きです。そわそわと落ち着かないそぶりを見せていて、彼の本心ではないことがよく伝わってきます。あとジーニーとお別れするシーンで本気泣きしてるのが良きかな。

 

・瀧山ジーニーとの相性もすごく良いです。絆を深める過程の見せ方も、2人のお芝居がしっかり組み立てられていて、今のところこの2人の組み合わせが一番好きです。

 

・三平ジャスミンとの組み合わせも、実年齢が近そうなのでしっくりきます。ツンツン王女様な三井ジャスミンとのコンビがすごく気になる…完全に尻に敷かれるパターンだろうな…笑

 

 

ジャスミン:三平果歩さん】

ジャスミン4人の中で一番「プリンセス」っぽさがある三平ジャスミンジャスミンっぽいというよりプリンセスっぽい。もう少し「外に出たい意志」が色濃く出ると、ジャスミンぽくなりそうだな~とぼんやり思ってました。

 

・ご本人が意図してあまり気の強さを出さないようにしてるのか、ジャスミンとしては比較的やさしめな印象です。あとちょっと感情の流れがわかりづらい部分があるかな…と。

 

・何回か観劇して思いましたが、ジャスミン役って観ているこちらが思っている以上に難しそうです。ただただ自分のわがままを通すだけじゃ頭良さそうには見えないですし(アリエルはそれでいいと思いますが)、かと言ってそこを控えめにしちゃうとお飾りのプリンセスになっちゃうし…。バランスを考えて演技するのがとても大変なキャラクターなのかなと思いました。

 

 

ジーニー:瀧山久志さん】

・毎度毎度完璧すぎるので、もはや取り立てて書くことが無くなってきてしまった瀧山ジーニー。むしろジーニー役にハマりすぎていて、これから他にどんな役を演じていくのだろうと思い始めました。「キャッツ」にも出演されたんでしたっけ…。ソンダンで見た限りではファントムもないのかな~と勝手に思っていますし、個人的にはいつまでもジーニーでいてほしいです。映画とかもそうですが、ハマり役を持つことは、その後を考えると役者さん的には一概に良いとも言えないのかもしれません。

 

・瀧山ジーニーがすごいのは、その日のお客さんのテンション、一緒に演じてる役者さんの雰囲気とか調子を見つつ、自分の演技をしているところ。間の取り方が毎回絶妙です。ちなみに阿久津ジーニーはどちらかというと自分のテンションに客席を巻き込んでいくタイプ、道口ジーニーは「ついてこれる人は来て~」って感じの我が道を行くタイプだと思っています。萩原ジーニーはがどんなか気になるー!

 

 

【ジャファー:勅使瓦武志さん】

・まさかの大晦日デビューを果たした勅使瓦ジャファー。「本当にデビュー直後なんですか…?」ってくらい、アグラバーに溶け込んでました。さすがベテラン役者さん。とはいえまだ基本に忠実に、という感じでご本人の色が出てくるのはもう少し経ってからになりそうでした。

 

・牧野ジャファーと本城ジャファー、それぞれのいいところを足して2で割ったようなキャラクターでした。歌声は牧野さん寄り、やや小物感溢れるところは本城さんっぽいです。

 

 

【イアーゴ:野口雅史さん】

・非常に上から目線の感想で申し訳ないのですが、前回見たときから一番成長を感じました…!ここまで歌うまいイアーゴ初めて見たような…。

 

・コミカルさが格段にアップしていて、ジーニーと同じくらい、出てくるだけで笑いを取ってました。ジャスミンの泣きまねや、「爪が割れたぁぁぁぁぁ」のシーンは(いい意味で)ひどくて笑えるし、小物感が増して面白くなってました。

 

 

【カシーム:萩原隆匡さん】

ジーニーとしての経験が生きているのか、西尾カシームや松島カシームと笑いの取り方がちょっと違うのが面白いです。あとやっぱりかっこいいー!

 

・白瀬バブカックとの『鳥の羽は食えるか食えないか論争』でずっと「食えないだろー!」「いや食える!!」ってやってんの、ホント面白過ぎるのでやめないでほしい。笑

 

 

【サルタン:吉谷昭雄さん】

・「今度こそちゃんとしつけをせねば!!」にこれほど説得力のないサルタンを初めて見ました。笑

 

・三平ジャスミンが娘じゃなくて孫に見えるレベルの「おじいちゃん」っぷり。アラジンとジャスミンの結婚を認めるシーンで、最後にアラジンを残して舞台袖にはけるときに、ニコニコぴょんぴょこしながら「ジャスミン!!ジャスミン!!!」て三平ジャスミンを手招きしてて、あまりのかわいさにびっくりでした。他のサルタン役者さんもあんなことやってたっけ??