Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2021.01.05 「INSPIRE 陰陽師」:その祈りは時を超えて

観に行ける日程を2つ申し込んだら、どちらも当たったのでなぜか2日連続で観に行きました。笑

 

いっそ開き直って楽しんだもんがちなのでは…!?と思い、心の器を太平洋並に大きくして観たら、「なんじゃこりゃ…」となりつつも、普通に楽しめました。ていうか、もはや1周回って面白いんじゃないかと思い始めた(悟りを開いた顔)

 

 

以下、簡単な感想メモ。ほとんど古川さんの感想です。

 

・感想と言いつつ感想じゃないんですけど、古川さんとWキャストだった村井さんが、12月31日だけ出演してたのって、結局何でだったんですかね…?1日だけなんてもったいないよな~…。村井兼家もとても気になります。

 

・初見で観た時に、「これどういうテンションで観たら正解かな~」と一晩考えて、私が出した結論。「映画『ジュラシックワールド』の2回目を、MX4Dで観たときのテンション」。このテンションで観たら大体正解でした(なんじゃそりゃ)MX4Dも、初見の作品で観ちゃうと特殊効果に気取られて内容が頭に入りませんが、2回目をMX4Dで観たら楽しめるので(映画ヲタにしか伝わらない←)

 

・冒頭の平安時代パート、殺陣シーンの後、古川兼家の髪の毛の右サイドがたゆんじゃっててお姫様になってました(やっぱヒロインなのか…)

 

・抱きかかえられて運ばれる古川さんに既視感(ルドルフ…!)

 

・古川さんが登場するたび、まず「顔がいいな…!」って思うのいい加減やめたいです(無理)初めて見た時は「すごい…こんなに生まれつき悪役みたいな顔の人、一体どこから連れてきたんだろう!?!?さすが日曜劇場、キャスティングがうまいな~~~わ~~~むかつく~~~~」とか思ってたのに!!!!!!!!!!(懐かしの下町ロケット

 

・現代パートの大沢さんにメガネかけてもらおう!って言った人と、兼樹の衣装をタートルネックとロングコート&白衣にしようって言った人(どちらも衣装さんでしょうね)、今年はちゃめちゃに運良くあってほしいです(祈)

 

タートルネック着てるのに首の面積余ってるの何事…?前世はキリンかな…?(タートルネックを着ると首がどん詰まりになる人より)

 

・晴明の守り神的存在の北斗くんと南斗くんはもうちょっと出張ってもよさげなキャラでした。スピンオフとか見たい(スピンオフ…?)

 

・蝉丸が晴明に歌う♪おかえりソング♪のタイトルは、どうやら毎日日替わりらしく、この回は「誰にでも胸の奥に必ずひそめているものがあると思います。聴いてください、♪僧帽筋と広背筋♪」でした。めちゃくちゃ笑ってしまった…悔しい…w

 

・古川兼樹先生は、まず自分がカウンセリング受けた方が良さそうなくらい繊細そうに見えました。ところで兼樹先生のクリニックどこにありますか←

 

・晴明に蛍を見せられて踊るシーン、初見だとめっちゃ唐突に見えて「あ、踊るのね!?」ってなったんですが、この回は正面から見ていたところ、晴明が指に止まった蛍を兼樹の中に入れる??みたいな動きしており、その瞬間に兼樹が兼家としての記憶を取り戻したかのような動きをしてました。「黒執事~地に燃えるリコリス2015~」の♪私はあなたの駒となり剣となる(リプライズ)♪の大サビで、悪魔としての自我を取り戻すみたいな古川セバスチャンの不気味な動きが大好きなんですが、そんな感じの動きでした(長)

 

・顔包み込む振りつけの時の、「古川さんの顔が小さいのか、はたまた手がでかいのか」問題(両手にすっぽり収まるお顔)

 

・兼家及び兼樹、人の話にやたら聞き返す「え?」が多すぎて気になるのと、古川さんの「え?」の言い方がやたらバリエーション豊富で面白かったです。言い方というか声の出し方…?「え?」「へ?」「ほえ?」「ふぇ?」みたいな。笑

 

 

・古川さん、もうちょっと殺陣は腰落とした方がかっこよく見える気がします(映画「るろうに剣心」の佐藤健の殺陣が好きすぎて厳しい目で見てしまった人←)

 

・景子さん役の方は、かなりガチなアクション俳優さんとのこと。なるほど、それであのスーツ姿でがんがん殺陣できてたわけですね…。

 

・兼樹3回くらい斬られてたけどめちゃめちゃ元気でしたね(禁断のツッコミ)

 

・終演後の私「やっぱ大体は兼家のせいだった」(真顔)

 

 

・そういえばものすご~~~~~~くいまさらな感想ですが、大沢さんと古川さんってかつて「ファントム」で共演されましたね!?あの2人+海宝さんで稽古してたのか…と思うとすごいな…。そして今もって古川さんと海宝さんがWキャストでシャンドン伯爵やってたの、全然想像できません。

 

というわけで、なんだかんだ楽しかったのと、年明け早々好きな役者さんが舞台で活躍している姿を観られるのは、状況もあいまってめちゃくちゃありがたいなぁと実感した作品でした。ヘンテコな作品でしたが、気軽に楽しめたし良かったです!(結局)

映画「キングスマン ゴールデン・サークル」:カントリーロォォォォォド♪

キングスマン ゴールデン・サークル」

監督:マシュー・ヴォーン

出演:タロン・エガートンコリン・ファースジュリアン・ムーアマーク・ストロングハル・ベリーエルトン・ジョンチャニング・テイタムジェフ・ブリッジス、他

 

<あらすじ>

 スパイ機関「キングスマン」の拠点が、謎の敵「ゴールデンサークル」によって壊滅状態に。キングスマンの生き残りは、エグジータロン・エガートン)とマーリン(マーク・ストロング)のみになってしまう。2人は、アメリカに拠点を置くスパイ機関「ステイツマン」に助けを求めに行くが、生粋の英国人である「キングスマン」とは全く馬が合わない。文化の違いを乗り越えて、2つの機関は協力してゴールデンサークルを倒すことになるが…。

 

<感想>

2018年、映画館で見た最初の作品でした。


前作はそれなりに面白く見られた「キングスマン」でしたが、SNS上、特にTwitterでは賛辞の嵐が吹き荒れており、まさに「キングスマン」フィーバーが起こっていました。個人的には「確かに面白かったけど、そこまで大騒ぎするほどかな…」と、いまいちブームには乗れずにいました。今作は続編のため、前作のノリをしっかり把握できていたので、こちらの方が面白く感じました。


1作目で「えぇ…」と若干引いた「教会での虐殺シーン」や、「頭ぼかーん!シーン」に比べたら、今作は描写がややマイルドになってました。人間をミンチにして食べるのは…………見ていていい気分ではありませんでしたが、何か他の映画にもあった気がするので、あまり驚きはなかったです(ミンチ機に人が頭から刺さってるフォルムは、映画版「ファーゴ」を思い出しました)


物語は面白かったものの、1点ややモヤッとしたのが「麻薬やドラッグをやった人たちを救う」という部分。確かに、殺人や強盗に比べたら大罪ではないから命くらいは救わなきゃ…っていうのはわかるんですが、一方で麻薬中毒者に恋人を殺されたウイスキーさんの言い分も分かるわけで…何だかなぁ…と。


話はどーしようもないのに、コリン・ファースにマーク・ストロングタロン・エガートンがいるおかげで、かなり見応えのある映画になっています。チャニング・テイタムはいい奴に見せかけてまた黒幕か…?と思いましたが(別作品でそんなことがあったので。笑)、敵のドラッグにやられてほぼ寝てただけという…わぁ……もったいない…。笑


ちなみに私は、今作はつよし(マーク・ストロング)がどストライクでした。スーツ着たマーリンかっこよすぎて拝みたい(念)あとつよしが歌う♪カントリーロード♪最高に渋くてしびれました。アラーム音にしたい。

映画「スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」:これがSF超大作の力…!

スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」

監督:ジョージ・ルーカス

出演:マーク・ハミルハリソン・フォードキャリー・フィッシャーアンソニー・ダニエルズビリー・ディー・ウィリアムズ、イアン・マクダーミド、他

 

<あらすじ>

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。

 

ジェダイの騎士として大きく成長を遂げたルーク(マーク・ハミル)は、さらなる力を手にするため、師匠であるジェダイマスター・ヨーダを訪ねるが、ヨーダは死の床に臥せっており、余命いくばくもない状態だった。

ヨーダはルークに、自分から教えることはもう何もないと言い、この世を去る。直後、オビ・ワン=ケノービの霊体がルークの前に現れ、ある衝撃の事実をルークに告げる。

果たしてルークは、ダースベイダー、そしてすべての黒幕である皇帝・ダースシディアスを倒すことができるのか…。

 

<感想>

スターウォーズ」シリーズ、旧3部作完走しました!想像以上の面白さでびっくり。そりゃ全世界の様々な世代の人たちが熱狂するわけですね…。


敵が案外弱かったのにはやや拍子抜けしてしまいました。ダースシディアスの死に方よ…。帝国軍大したことなかったな…←


イウォークたちがルークたちをとっ捕まえて、C3POを神として崇めて、ハンを丸焼きにして食べようとするシーン、完全に「パイレーツ・オブ・カリビアン」の2作目だったんですが、あれって「スターウォーズ」オマージュだったんですね!?ちなみに「パイレーツ~」シリーズは、プロットの組み立て方だったり、メイン3人の関係性が似てたり、サブキャラのはずがめちゃくちゃ人気出てしまったりと(ハン・ソロジャック・スパロウ)、かなり似た要素を持っているそう。売れる黄金パターンみたいなものなのでしょうね。

2021.01.04 「INSPIRE 陰陽師」:2021年観劇初め

2020年11月3日

イリュージョニスト」2021年1月上演決定。

私:お~結局やるのか~。そしたら2021年1番最初に観る推しさんは、海宝さんとちゃぴさんになるな~!!チケット取れるといいな~!!

 

2020年11月5日

「INSPIRE 陰陽師」2020年末~上演決定。

私:古川さん!?!?!?!?!?!?

 

 

…というわけで、2021年観劇初めの作品は、まさかの「INSPIRE 陰陽師」でした。

 

なんというか、きっと色々あったのだろう(と、上演期間とか時期とか主催者とか考えると、ちょっぴり邪推してしまいます)


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「なんでこのメンバーでこの内容?」みたいな雰囲気でしたし、公式サイトのあらすじを読んでも頭の中に「?」いっぱいでしたし、「舞台セットがすごい!」みたいな前情報しか聞いてなくて、これは一筋縄ではいかない作品になりそう…と思いつつ観劇しました。

 

案の定でした(察してください)

 

蝉丸「1曲歌います!!」

私(虚無顔)

 

晴明「ぴえん越えてぱおん」

私(虚無顔)(でもちょっと笑い堪えた)

 

90分間、私はいったい何を見ていたんだろう…というのが率直な感想です。終始ぽかーんとしてたら終わってました…。

 

以下、全体的な感想と印象的だった部分のメモ。

*物語のネタバレをがっつりしているため、読みたくない人はUターン推奨です!

 

 

・宣伝されていた通り、舞台機構はなかなか豪華でした。舞台の背面に大きなLEDパネルが設置され、舞台の天井にも円形のLEDパネルがはめ込まれていました。

 

客席のセンターブロック最後方は機材でつぶれており、客席横には何台ものスピーカーが設置されていました。レーザービームはいったい何本飛ばすんだ!?ってくらいビカビカ光っており、「Perfumeのライブかな?」ってくらいド派手。五感で楽しむ舞台でした。

 

・物語については、正直100個くらいつっこみたいんですけど、まずこれヒロイン必要でしたかね…?

 

冒頭、平安時代のお話のときに、兼家が刺されて晴明が助けに行って、それを橋の上から月姫(ヒロイン)が見てて…って、この時点で「刺されて死ぬのが兼家」っていうのがまず「?」でした。

 

さらに「?」だったのが、命尽きる寸前の兼家が名前を呼ぶのが、月姫じゃなくて晴明で、しかも「そなたの本心を知りたかった」的なことを言い出したため、「えっと、そんな感じの話なんですか???」と。

 

最後までいまいち内容が頭に入らなかったんですが、クライマックスのあの流れだと「兼家に名前を呼んでもらえなかった月姫の怨念が原因で、現代でも月による日食が終わらなかった」っぽいです。全部兼家のせいじゃん(真顔)

 

あとヒロインは完全に兼家だったので、月姫ってなんだったんだろう…ていうか、終始全然振り向いてもらえない月姫かわいそうじゃない??

 

・開演10分で斬られて死んじゃう兼家、もとい古川さん。ファン歴が浅いので、まだそれほどたくさん古川さんの出演作を見たわけではないですが、比較的自分が死んじゃったり、相手と死に別れたりする役が多いですよね…さすが(?)悲劇の王子様…ドラマだとなぜか陽キャばかり演じているのに…。

 

・古川さん、平安装束も意外とお似合いで、西洋貴族だけじゃなくて和風貴族もいけそうでした。源氏物語とか、めちゃくちゃ様になりそう。

 

・この舞台で何が良かったって、ロングコートをはためかせながらコンテンポラリーを舞う古川さんが見られたことと、白衣着てる古川さんが見られたことと、殺陣やってる古川さんが見られたことです!!!!!!

 

・現代パートの蝉丸がギターを弾きながら「♪おかえり~晴明さま♪~」とか歌い出したときは、一瞬もう帰っちゃおうかなと思いました。山本耕史さんに罪はないです(断言)

 

安倍晴明、というか大沢たかおさんがいきなり「ぴおん越えてぱおん」とか言い出したので、リアルな方の安倍晴明があの世で怒ってるんじゃないかな…と、笑いながら思ってしまいました。

 

こんな摩訶不思議な作品、2度とないだろうな…。

小説「レ・ミゼラブル」(上・下):人生で初めてさじを投げかけた小説

 「レ・ミゼラブル」:ヴィクトル・ユゴー

 

(あらすじ・上巻)

貧しいジャン・バルジャンは、パンを盗んだ罪で監獄に送り込まれて十数年ものあいだ苦しみ、さらに出所後も差別に悩まされる。

しかし、ある司教に出会ったことで変わった彼は、まったく違う人生を歩きはじめる。そして、不幸な美女・ファンテーヌと出会い、彼を救おうとするが、執拗に追い回すジャベール警部が行く手に立ちふさがる。

 

(あらすじ・下巻)

あわただしい時代の中で、貧しくても上昇志向で頑張っていた青年・マリウスは、ある美少女に恋をした。謎の男性といつも一緒のコゼットだ。彼女への想いをつのらせる彼だったが、革命騒ぎのまっただなかに巻き込まれ、絶体絶命となる。その時、コゼットと一緒にいた男、ジャン・バルジャンに再会する。

 

(感想)

現在上演中のミュージカル「レ・ミゼラブル」。その原作本を2019年公演期間中に読んだのですが…。

 

長すぎません???????????

 

長かった…。読書は好きな方なのですが、あまりの長さに、下巻の後半は心が折れそうになりつつ、虚無の顔で読んでおりました。

 

下巻の革命の場面で、アンジョルラスが死ぬほど長い演説を始めるのですが、そのページに差し掛かった瞬間、小説ごと放り投げそうになりました←

 

お話自体はミュージカル版や映画版と全く同じでも、登場人物から受ける印象が全く違っていて、そういった意味ではとても楽しめました(長かったけど)

 

バルジャンやジャベールに関しては、あまり受ける印象は変わらず。ただしバルジャンがコゼットのことを、「娘」としてだけでなく「1人の女性」としても愛していた、といった心情的な描写がほんのりあり、そこはドン引きしました。

 

ジャベールはいまいち葛藤とかを感じられないまま、あっさり死んでしまった印象です。

 

マリウスは、小説ではさらにとんちんかん、かつむかつく男になっていたので、あのままミュージカル版や映画版に登場しなくて良かった…。笑

 

エポニーヌも、小説だといろいろな意味で目も当てられないレベルでひどいので、ミュージカル版・映画版ではあれでもまだ救いがある方なんだなと。ちなみに小説版アンジョルラスは影が薄かった…。

 

これは間違いなく、ミュージカル版・映画版をおすすめしたいです。小説は、詳細部分まで知りたいとか、よっぽどドハマりした人なら楽しめるはずです。

 

ところで私が読んだのは、一応簡略版だったそうで、「完全版」というのが存在するそう。私は間違いなく読みません!!!!!!!!(断言)