Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

映画「ディセンダント」:キュートなディズニーヴィランズJr.たち

映画「ディセンダント」

監督:ケニー・オルテガ

出演:ダヴ・キャメロン、ソフィア・カーソン、キャメロン・ボイス、ブーブー・スチュワート、クリスティン・チェノウェス、他

 

<あらすじ>

魔女・マレフィセントを母親に持つマル(ダヴ・キャメロン)は、ヴィランズが住むロスト島で育ったが、ある日英雄たちが住むオラドン合衆国にある高校に通うこととなる。仲間のイヴィ(ソフィア・カーソン)、カルロス(キャメロン・ボイス)、ジェイ(ブーブー・スチュワート)を引き連れ、オラドン高校に入学したマルは、母親の言いつけで「フェアリーゴッドマザーの魔法の杖」を盗もうとするが…。

 

<感想>

子供向けミュージカル映画、という認識だったため、内容的にそれほど期待してなかったんですが、意外とストーリーが面白かったです。むしろ楽曲にはそれほどハマれず…。

以下、おそらく誰もがツッコみどころとして挙げると思う点。

英雄たちが住む王国・オラドンは、「美女と野獣」のベルと野獣が結婚して築いた王国で、そこに歴代プリンセスたちが築いた家族や、プリンセスの仲間の家族、つまり「善人たち」が住んでいます。

 

一方、離れ小島・ロスト島にはヴィランズとその家族が隔離されています………あれ、プリンセスたちが家族を作っている=ハッピーエンドになっている=ヴィランズは倒されているのでは(野暮なツッコみであることは重々承知です←)パラレルワールド的な感じなんですかね…。


あと親になったヴィランズたちが、すっかり所帯じみたおばちゃん&おっちゃんになっていたのもちょっとがっかり。ディズニーヴィランズといえば、カリスマ性があってかっこいいイメージなのが、すっかり崩れておりました。

 

ちなみにマレフィセント役を演じているのは、かつてブロードウェイの「ウィキッドで、初代グリンダ(善い魔女)を演じていたクリスティン・チェノウェス。ミュージカルファンとしてはここで笑えましたw


もう1点ツッコみどころとして挙げるなら、「善人」ばかりが住んでいるはずのオラドン王国の人たちの性格が、なかなか微妙だったこと。

 

主人公がヴィランズの子供たちなので、彼らに感情移入させなきゃっていうのは分かるんですが、オーロラ姫の娘の性格やばいし、フェアリーゴッドマザーの娘もアレだし、シンデレラの息子もアレだし、オーロラ姫の母親も「あんたの親があたしの娘に呪いかけやがった!!」と、マルちゃんに八つ当たりするし、ラドン国民の方がよっぽどヴィランズっぽかったです。笑

ヴィランズっ子4人組が、とにかくみんな可愛くて!!!!!!!「私たち根っから腐ってるから〜♪」と歌いつつ、悪さのレベルが中学生くらいなのでホント可愛いです。「親がヴィランズだからって、自分たちも同じ道を進むの?」と、思い悩む姿も良かったです。


マル役のダヴちゃんは、小さいお顔にきれいな瞳に小さくて高い鼻にぽってりした唇、って書くと明らかにお姫様顔なんですが、どう見てもプリンセスよりヴィランが似合うお顔立ちなのが素敵でした。呆れて黒目をくるって回したり、口の端っこをくいってあげて笑ったり、ちょっとした表情にとても小悪魔を感じました。大体紫色の髪の毛が似合うってどういうことやねん(真顔)


イヴィ役のソフィアちゃん、カルロス役のキャメロンくん、ジェイ役のブーブーくんもかわいらしかったです♪