2021年の観劇記録、もうちょい続きます。
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♪もはや引けないぞ~~~~~~~~~~~♪(オルガンの鍵盤を叩く私)
ということで、この年4回目の「オペラ座の怪人」でした。浜松町が庭になりつつあった2021年冬。清水ファントムの(声の)魅力には抗えなかったんよ…。
ところでこの日の朝、神田沙也加さんがミュージカル「マイ・フェア・レディ」地方公演で滞在中のホテルの窓から、なんと転落して亡くなられたという悲しすぎる訃報が届きました。三浦春馬さんに続き、ミュージカル界の逸材と呼ばれる人がまた1人失われてしまい、一体どうなってるんや…!?と正直思いました。
そんな衝撃的な出来事があった後だったので、とにかくみんな元気でいてくだされ…と、カーテンコールで舞台上に出る役者さんたちを見て思いました。
キャスト別感想。
予想はしてましたが、この回のファントム&クリスティーヌ&ラウルの組み合わせが一番好きかもしれません。歌声で殴り合いしてるみたいで最高でした(誤解を招く表現)
・喉つぶしそうな声の出し方をたまにしてるので心配です(切実)喉つよつよマンなのは知ってるけど!!!!!!めっちゃがなって叫んだりしてるので!!!!!!
・相変わらずブチ切れまくってましたが、今回はクライマックスの地下室シーン中盤から完全に諦めてたのと(原因:海沼クリスと加藤ラウルの圧)、諦めたからこその「どうにでもなれ」という感情が爆発してて悲しかったです。これまでは全編通してひたすら怒ってる印象でしたが、この回は悲しみや諦めの気持ちも感じられて、かわいそうな人なんだな…と思えました。
・「感情>>>歌の正確さ」という印象も変わらず。力むとどうしても高音がぶれて聴こえて、音は合ってるけどピッチが合ってないように聴こえました。感情ダダ漏れなの、個人的には大好きですけど…!
・そういう意味では「ノートルダムの鐘」初演から比べると、芝居歌に磨きがかかったなぁと感じます(上から目線コメント)感情が歌声に乗って聴こえるので、表情が仮面に隠れててもちゃんとファントムの気持ちがわかるんですよ…(しみじみ)
・ところで結構疑問に思っていること。清水さんや他の外国ご出身の役者さんたちは、芝居をするときにわいてくる感情や考えは「日本語」で浮かぶんでしょうか…?それともやっぱり母国語なんでしょうか?仮に自分が「アメリカに行って英語で芝居する」ってなったらどんな思考回路になるんだろうなぁ。やっぱり現地の言葉で演じるから、そちらの言葉で感情がわいたりするのかな。
・私が永遠に謎だと思ってる、ファントムの髪の毛撫でつけポーズ、右手と左手でややタイミングずらして撫でつけてて新鮮でした(しかし本当に何なんだろうあれ)
・初めて観た時よりは、ブレス音が控え目になってた気がします(というか、デビュー直後がすごかっただけかも)
・倒れたクリスに自分のマントをかけるとき、少しの間だけいとおしそうにクリスの顔を見つめる清水ファントムめっちゃ良き~~~~~!
・仮面をクリスティーヌに取られた瞬間、何が起きたか理解できてなくて一瞬固まる清水ファントムめっちゃ良き~~~〜〜!
・この回のクライマックスシーン、本当に良かったな…(反芻)泣きながらキレまくる清水ファントムと、パニックになりながらも必死にどうにかしようとする海沼クリス、命を捨ててまで彼女の命と想いを守ろうとする加藤ラウル。完全に三つ巴の戦いでした。
♪エンジェルオブミュージック 昔は心ささげた♪とクリスが歌うパートの後と、クリスがファントムにキスした後は、客席が誰一人として身じろぎしておらず、緊張感がすさまじかったです(1階席の1番後ろの席だったので、客席の雰囲気がよくわかりました)
【クリスティーヌ・ダーエ:海沼千明さん】
・海沼クリス、あまりにも良すぎる件。歌声完璧、身のこなしも完璧、芝居も(色気にはやや欠けるけれど)細かい。総合点が高すぎます。クリスティーヌ役としての(私の中での)完成形だと思いました。アナ雪アンサンブルに戻すべきじゃない(やめなさい)
・今回の公演から演出がやや変わってるようで、クリスティーヌがぽやぽや乙女でなくなってるのはそれが要因のようです。だからクリスティーヌ役3人とも共通して「気が強そうだな」という印象だったわけだ…。そして個人的にはそちらの方が好みなので、演出変えてくれてありがとう感謝永遠に(拝)
・♪Think of Me♪があまりにも絶品すぎて!!!!!!最後の♪愛~~~~♪にいたるまでのカデンツァが美しすぎてびびりました。
・♪MotN♪で人形を見せられた時の倒れ方まで美しいんだぜどういうことだよ(?)
・カーテンコールは回数を重ねるごとに軽やかに前方に出てくるのがかわいすぎます。海沼クリスは全体的にぴょんぴょこしてるイメージ。
【ラウル・シャニュイ子爵:加藤迪さん】
・加藤ラウルは、なぜか清水ファントムに声がそっくりに聞こえることもあって、「ファントムの"if"の姿」に思えました。ハンサムという点を除けば、中身はわりとファントムと似通ってるんじゃない…?と感じます。クリスに対する感情が、光田ラウルだと恋に見えるんですが、加藤ラウルだとそう見えないんですよね…なんでだろう(※あくまでも個人の感想です)
・しかしカーテンコールでは誰よりも爽やかな子爵様なのであった(完)
【その他】
・木村マダム、絶対ファントムと過去になんかあったでしょ(真顔)もしかして一方的に好きとかだったでしょ(真顔)ってくらい、ファントム寄りな印象でした。彼女自身、人間味が薄そうなんだよな…。ちなみにまだマダム・ジリーを演じ始めて1年らしいんですが、てっきりもう何年も演じられているベテランさんかと思ってました。