Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2021.10.29 海宝直人 CONCERT 2021 『Break a leg!』with オーケストラ・アンサンブル金沢:進化し続ける強さ

<セットリスト>

♪Overture

♪Something's Coming(ウエスト・サイド・ストーリー)

♪Colors of the Windポカホンタス

♪So Close(魔法にかけられて

♪いつか(ノートルダムの鐘)

♪アラジンメドレー(アラジン)

♪愛せぬならば(美女と野獣

♪Run Away with Me(The Unauthorized Autobiography of Samantha Brown)

♪Will the Sun Ever Shine Again(ホーム・オン・ザ・レンジ にぎやか農場を救え!)

♪Gethsemane(ジーザス・クライスト=スーパースター

♪男は(アリージャンス)

♪幕切れ(イリュージョニスト

♪Defying Gravity(ウィキッド

 

【アンコール】

♪Sheridan Square

 

本来なら2021年5月8日に開催予定だった海宝さんのソロコン。当時厳しめの緊急事態宣言が出たため、この時期にやっていた舞台は全部中止か延期になっておりました。海宝さんのソロコンは延期となり、半年遅れで無事に開催されました。

 

コンサートタイトルが2020年10月に開催されたものと同じだったので、当初は「観なくても良いかな~」と思ってましたが、個人的にかなり好きなセットリストだったので行ってきました。

 

やはり一部楽曲のみ差し替えで、ほぼ同じセットリストでしたが満足度は120%!さらにこの1年で配信トーク番組(Smile Session)の司会や、他役者さんのコンサートへのゲスト出演を通してMCが鍛えられたのか、とにかく「あれもこれも話したい!」というテンションの海宝さんが新鮮でした。

 

いつものソロコンでは「この楽曲はこういう作品のこういう場面で出てきて…」みたいなMCなのですが、今回はなんかずっとテニミュとラーメンの話してましたねw海宝さんがテニミュのオーディション受けてた話は、本当に衝撃的でした…(Smile Sessionの時、その話を聞いたかずっきーこと加藤和樹さんが「!?!?!?!?!?」って顔してて爆笑しましたw)

 

今回は右隣に座ってたおばさまがとにかくずーーーーーーっと寝てました。頭を前後に揺らしながらエンドレス爆睡。そして終演した瞬間にパチっと目を覚ましてそそくさと出てゆきました。何しに来たんだろうか。

 

ちなみにこの年は、観劇するたび周りの席の人が一人は爆睡してたんですけど(8割の確率で)、私が催眠術でもかけてたのかな…

 

爆睡おばさまが頭をゆらゆらさせていたため、気が散って全く集中できず。実はほとんど感想がありません。

 

いくつか挙げるとしたら…

 

・♪Gethsemane♪はそろそろマイクなしで歌っても良いのでは??というのも、もはやホールの音響が耐えきれてなくて、途中めちゃくちゃハウリングしてたように聴こえたので。

 

ちなみにPV撮影したとき、1日中何度も通して楽曲を再生してて、それに合わせて口パクしてれば良かったらしいんですが、それだと声の迫力と表情に差異が出ちゃうから嫌だなと思ったそうで、ずっと歌ってたら喉が鍛えられたとのこと。確かにその成果はあったと思います。ていうかあなた本当にどこまで行っちゃうんです…??

 

・嬉しかったのは、この年上演された作品から2曲歌われてたこと。「アリージャンス」から♪男は♪と、「イリュージョニスト」から♪幕切れ♪。

 

♪男は♪は確かYoutubeにフルでアップされてたんですが、♪幕切れ♪は一部分しかアップされてなかったので、フルで聴くのは1月以来でした。早くミュージカル版で観てみたい…。

 

しかしそろそろちょっと違った趣向の曲も聴きたくないですか…!?♪Gethsemane♪じゃなくて♪Heaven in their minds♪が聴きたいですし、リーヴァイ楽曲も聴きたいし、Jポップや洋楽ももっと聴きたい!

 

というわけで、リクエスト形式のコンサートやってくれたらなぁと勝手に思ってます…!

2021.10.26 ミュージカル「ニュージーズ」ソワレ公演:NEWSIES OF TOKYO!

「ニュージーズ」2回目の観劇。

 

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観劇前にチケットを発券したら、【1階B列】って書いてあったので「ありゃ、かなり前方じゃないですか」と思い、行ってみたら実質最前列でした。

 

日生劇場はA列の前にXA列とかXB列があるから、B列は5列目くらいかしら〜と思ってたんですが、そういえばこの作品は本来オケピがある部分が出演者の出入り口になってる&A列は(恐らく感染症対策で)潰れてたんでした。

 

あまりにも近すぎたため、舞台を見上げる感じで首がめちゃくちゃ痛かったけど、前の席に誰もいなくて、舞台上の熱気がダイレクトに伝わってくるのはやっぱり良かったです。

 

しかも初見は2階のほぼ最後列から全体を観て、今回は間近で細かい部分を観ることができたので、全体通して最高の観劇体験でした。

 

そして私の2021年の座席運はやはり異常だったな(真顔)

 

観劇2回目の感想としては、やっぱり最後の展開がいまいち弱いのが気になりました。もう少しドラマチックな展開にしても良いと思うんだけどなぁ…。

 

例えばジャックとピューリッツァーが、セリフで話し合って解決するんじゃなくて、デュエットで解決するとか(♪闇が広がる♪とか♪破滅への道♪が始まりそうですがw)

 

楽曲は聴き馴染みのある2曲(♪Santa Fe♪と♪Something to Believe in♪)以外だと、ニュージーズが歌い踊るダンスナンバーが耳に残りました。

 

キャサリンやメッダのソロ楽曲は、聴いた直後はインパクトがあるんですが、観劇後1週間経つと「どんな曲だったっけ?」ってなりました(記憶力ゼロ)

 

以下、簡単なキャスト別感想です。

 

【ジャック:京本大我さん】

・2回観て2回とも全く問題なさそうだったので、シングルキャストでこのクオリティを保てるのはすごいんじゃないかと思いました。きっとグループとしての活動も合間にあっただろうし、人一倍忙しかったのでは…(そしてこのご時世だから余計気も遣ったでしょうし)

 

・個人的には「エリザベート」のルドルフよりも、ジャックの方が似合ってると思います。完全な陽キャというわけでも、陰に寄ってるわけでもなく、エネルギッシュな若者らしさと前向きな姿勢はありつつ、権力を持った大人たちと堂々と渡り合える賢さと、孤児として生まれたことへの寂しさも同時に表現できていました。多分今の年齢だからこそできるんだろうし、似合う役柄なんだろうなと感じました。

 

・背丈はあまり大きくない印象でしたが、ルドルフの時と比べると背中が一回り大きくなったように見えました。それは身体が、ということもありますが、【BW作品の日本初演】という大きな看板を背負って、座長としてみんなを引っ張るたのもしさを身につけたがゆえの「大きさ」というのもあるかなと思いました。

 

・とにかく声がよく通るので非常に舞台向きなのと、滑舌が良くて聴きやすいのにそこまでわざとらしく仰々しい口調にもならないので、ストレートプレイでも観てみたい役者さんです。ちょっと惜しいなと思ったのは、ジャックの生意気さを出そうとしたのか、語尾が江戸っ子みたいになってたこと。あんなに「べらんめえ調」で話さなくても良かったのに…。

 

・♪Santa Fe♪は海宝さんverで聴きなれてたので、正直あまり期待してなかったんですが、なかなか素晴らしかった…!声の太さや声量、声の圧という意味では完全に海宝さんに軍配が上がりますが(*個人感)、高いキーも難なく出るので、聴いてて危なっかしくない上に、歌声に感情をしっかり乗せられるので芝居歌としてもクオリティ高く感じました。

 

そういえば「エリザベート」の時も、♪闇が広がる♪の曲中で変わっていくルドルフの気持ちを、表情と歌声でしっかり表現してたなぁと思い出しました。

 

・個人的にはウィーンミュージカル(エリザやM!)よりも、BWやWEの作品で観てみたいですし、レミゼのアンジョルラスとか似合いそうじゃん?と勝手に思ってます。バリケードから落ちる姿がさぞ美しいアンジョルラスになりそう…(そこ?←)

 

【キャサリン:咲妃みゆさん】

・咲妃さんはどんな役でも本当に上手だな…!ビジュアル、歌、お芝居3拍子揃ってて素晴らしすぎます。宝塚時代もさぞかし素晴らしかったんだろうと思いますし、メインを引き立たせつつ自分のカラーもしっかり打ち出せる技術は、やはり宝塚にいたからこそなのかなと。一歩引いてるんだけど、縁の下の力持ちに徹してるわけではないのが好きです。

 

クラッチー:松岡広大さん】

・「スリル・ミー」でも、全身からほとばしるようなエネルギーを使ったお芝居が印象的だった松岡さん。若いのにその若さを感じさせない、いい意味での図太さがとても良い持ち味だなと今回も思いました。

 

クラッチーは右脚が生まれつき不自由な設定で、ずっと松葉杖を使って歩いてるんですが、松岡さんの右足がずーっとあらぬ方向を向いたまんまで…あれは一体どうなってたんだろうか…。その足のまま歩いたり踊ったりしてたのに、最後のカーテンコールでは普通に歩いてたので、ますます不思議でした。

 

クラッチーは基本的にお調子者ですが、1幕ラストで1人だけ取り残されて警察に捕まるシーンや、2幕の最初で感化院に入れられてジャックへの手紙を書くシーンなど、悲壮感を漂わせるお芝居がすごくうまかったです。初見では、1幕ラストの松岡クラッチーの悲鳴に思わず涙目になりました…。

 

クラッチーは2幕はほとんど感化院にいるため、最初と最後にしか出てこないのがもったいない…。

 

【デイビィ:加藤清史郎さん】

・ドラマ「ドラゴン桜」でも思いましたが、「あの子供店長がこんな立派な青年に…」ってなってしまう年代です(挙手)

 

・舞台で観るにはやや線が細すぎる気もしますが、歌えるしばきばき踊れるし、子役でとどまる気はさらさらない覚悟を見た気がします。

 

・声質が少し聴きづらいかなと思うのと、滑舌がちょこっと気になりましたが、きっとこれからどんどん成長されることでしょう!

 

【メッダ:霧矢大夢さん】

・出番はそれほど多くないんですが、ニュージーズの強い味方枠のお姉さま、というなかなか美味しいポジションの役柄でした。霧矢さんは「グレコメ」以来でしたが、あの時もかっこええお姉さまキャラだったよな~!憧れちゃいます(羨望の眼差し)

 

【ピューリッツァー:松平健さん】

・金と権力の亡者、みたいなピューリッツァーだけど、松平さんが演じてるとどこか可愛げもあるおじいさまという印象でした。

 

・歌は一番危なっかしい感じでしたが、それは♪マツケンサンバ♪で知ってたのでさほど気にならず。とにかく威厳たっぷりだったので、ぴったりの役柄だと思います。

 

・何が面白いって、観劇後にパンフを読んでたら、個別の一言コメント(あなたの「今年の大ニュースは?」みたいな質問に対する答え)で、「東京オリンピックの開会式・閉会式に♪マツケンサンバ♪が望まれていることを知って、嬉しかったけどそれよりもびっくりした」って書いてあって爆笑しましたwマツケンサンバやってほしかったよ~~~!!!!!!

 

というわけで、存分に楽しめました!そしてこれは確実に再演を繰り返していく作品になるだろうなとも感じました。

 

再演を重ねていくのが楽しみです!

2022年秋の観劇祭り

8月ももうすぐ終わりますね。一時期やたら暑かったのは一体何だったんだろう…(遠い目)

 

さて、観劇ヲタの皆さまにおかれましては、楽しみなような恐怖なような秋がやってきますね!シンプルに目玉作品が多すぎる2022年秋!!!!!!!もっとバラけて上演してくれません!?!?!?

 

以下、私の観劇予定です。

 

【9月】

Q 〜A Night at The Kabuki〜

血の婚礼

ヘアスプレー

ハリーポッターと呪いの子

 

【10月】

アルキメデスの大戦

エリザベート

ジャージー・ボーイズ

キンキーブーツ

美女と野獣

 

【11月】

エリザベート

ルードヴィヒ

管理人

 

エリザベート」「ジャージー・ボーイズ」「キンキーブーツ」「美女と野獣」以外はすべて初見作品。

(というか「美女と野獣」も今回から新演出なので、初見扱いになりますかね…?)

 

どれもこれも楽しみな作品ばかりですが、やっぱり1番は「エリザベート」が楽しみすぎます…!\エリザベート!待っていた!!/(CV:トート閣下)

 

前回は3ヶ月の上演期間で10回、今回は約2ヶ月の上演期間で最大12回観劇予定です。うん、なんかおかしいな(???)

 

とにかく全作品、無事に初日から千穐楽まで完走できることを、心から祈っております。

 

私も仕事と趣味の両立頑張るぞーっ!!!

2021.10.24 ミュージカル「ニュージーズ」ソワレ公演:立ち上がろう 今日こそ

2020年に上演予定だったものの、全公演中止になってしまった「ニュージーズ」。


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主演の京本大我さんは、その後SixTONESとしてメジャーデビューされ、グループ活動がかなりお忙しそうだったので、リベンジ公演は気長に待つしかないな…と思ってました。まさかこれほど早々に上演できるとは。

 

アンサンブルさんたちは何人か入れ替わってしまったようですが、プリンシパルキャストはまるっとそのままだったので、よくこれだけのメンバーのスケジュールが抑えられたなとびっくりでした。

 

【ディズニー楽曲の神】である作曲家、アラン・メンケンが楽曲提供しており、いつぞやの海宝直人さんソロコンサートでは、海宝さんが「『ニュージーズ』はなんで日本でやらないんだろう?やってほしいのにな~」とおっしゃっていたので、、今回の上演が決まった時は「絶対に観よう!」と思ってました。

 

京本くん主演ということで、かなりチケット取るのが大変だったみたい(&転売が大変なことになっていたみたい)ですが、運良く2公演確保できました(万歳)

 

まずは全体的な感想を。

 

ストーリーと演出はあと一歩かな?という印象でしたが、キャスト1人1人の力と、ダンスが素晴らしい作品でした。

 

物語は比較的シビアで、新聞売りの少年グループ『ニュージーズ』が、新聞社の卸値値上げに反対してストライキを起こす、というのがおおまかなストーリーでした。

 

正直起承転結が激しくあるストーリーではないですし、結末もわりと地味なので、すっごく面白い!というところまではいかなかったかな…。説明台詞が多いので、耳から入ってくる情報量が意外と多かったです。

 

ただ「小さき者たちが力を合わせて、大きな権力に立ち向かう」という構図は、個人的に大・大・大好物なので、特に1幕でニュージーズが団結するシーンだったり、警察に取り押さえられてしまうシーンはグッと来ました。全体的に1幕の方が好きかも。

 

キャスト陣は、一部アンサンブルを除けば2020年に一通りお稽古されていたのと、「何としても上演したい」という強い気持ちを持ったカンパニーだったようなので(京本くんが代表して小池先生に上演を掛け合ってたとか)、そのパッションみたいなものが、2階席後方からでも感じ取れました。

 

歌もダンスもド素人な私が言うのも気が引けますが、1人1人の歌とダンスのクオリティが高くて、「歌はちょっといまいちだな」とか「踊りはいまいちだな」という役者さんがいませんでした。ほぼ10代〜20代の男子の集まりなので、(言い方は悪いかもしれないけど)学校の部活っぽい雰囲気で和気あいあいと、でもお互いに切磋琢磨しながら稽古できたんだろうなと、良いカンパニーであることがしっかり伝わってきました。

 

また素敵な作品が1つ、日本ミュージカル界に増えたなと思える、良作ミュージカルでした!

2021.10.20 ミュージカル「ナイツ・テイル -騎士物語-」ソワレ公演:ヒポリタ様についてゆきたい

「8月は観劇予定少ないし、ブログ更新がんばろ~」と思って今日の日付を見たら【8月21日】…。え、8月終わるやん…??????

 

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「ナイツ・テイル」2回目の観劇。

 

初見で「なんじゃこりゃあ…」となったぶん、2回目はハードルが下がって初見よりは圧倒的に楽しめました。良いのか悪いのか。

 

ただこの先、同じキャストで再演があったとしても今度は観ないと思いますし、キャストが変わっても推し役者さんが出ない限りは、もう二度と観ることはないだろうな…。

 

劇中のとある楽曲の歌詞に「俺の方が背が高い」みたいなニュアンスの部分があったんですが、あれは今後キャストが変わったらどうするんだろう…。アーサイト役を某事務所から選べば、大抵は背が小さいんだろうか(小声)

 

楽曲は初見よりも耳なじみが良く感じました。

 

♪宿敵は~~~またとない~友~♪とか、

♪フラヴィーナ~~どこなの~~♪とか

♪ちょっとだけ~泣~いて~♪とか。

 

昨年コンサート版が上演されたのも納得の楽曲の数々でした。

 

以下、簡単にキャスト別感想。

 

【アーサイト:堂本光一さん】

・まさか芳雄さんとの身長差があそこまであるとは思わず、初見ではどうしてもそこが気になってしまいました。2回目はなるべく気にしないように意識しましたが、長い髪をハーフアップにしてるのと、そもそも顔がめちゃくちゃきれいな方なので、どうにも少年っぽく見えてしまいました。

 

・歌も、私が聴いた限りではジャ〇ーズ色があまり抜けてなかったかな…(※)芳雄さんと一緒に歌う場面では、正直分が悪いと思ったり。

※こう書くと言い訳のようですが、個人的にKinki Kidsでの堂本光一さん(と堂本剛さん)の歌唱は好きです。

 

・客席の笑いを取るのはさすがでした。間の取り方が絶妙だったり、言い方が面白かったり、ちょっとしたアドリブを入れてみたりと、再演だからかもしれませんが、長年こういう仕事をしてる人の余裕みたいなものを感じました。

 

【パラモン:井上芳雄さん】

・相変わらず\強/な歌声。アーサイトと同じく髪の毛をハーフアップにして、ばちっと舞台メイクきめてる芳雄さんを観たら、「エリザベート」観たくなってしまいました。

 

・どう考えてもマイクの出力音量下げられてませんでした…?ソロ歌唱の時の爆発的な声量が聴いてて気持ちよかったです。

 

・最終的に萌音ちゃん演じるフラヴィーナとカップルになるのは、さすがの芳雄さんでも厳しかった。どう見ても親子でした(真顔)

 

【エミーリア:音月桂さん】

・かつては宝塚男役だったという音月さん。男役時代が全く想像つかないほど可憐でした。栗山千明さんに似てません?

 

・ただしフラヴィーナ、というか上白石萌音ちゃんと幼い頃に一緒に過ごしてた設定は、2人の実際の年齢差を考えるとちょいと無謀では…?エミーリアとフラヴィーナのキャスティング、逆でも良かったんじゃないかなとも思ったんですが、正直萌音ちゃんは2人の騎士がその美貌に一目ぼれする、という雰囲気ではないしなぁ…(やや失礼)

 

・2人の騎士に言い寄られて「狂ってる」(真顔)って言い放ったり、「あんなバカに惚れた私~♪」みたいな歌詞があったりと、ヒロインだけどコミカル枠でもあるという、なかなかおいしい役なのではないでしょうか。

 

【牢番の娘:上白石萌音ちゃん】

・この作品を観劇して良かった・収穫だったと思ったのは、萌音ちゃんの舞台女優としてのうまさでした。正直彼女のお芝居は、ドラマや映画ではほとんど見たことがなくて、「うまい」とか「かわいい」とか言われてるけどよく知らずにいました。この作品で、予想以上に安定したパフォーマンスが観られて、純粋に「すごいな」と感じました。

 

・歌唱は、ごくたまに音程が不安定に感じる部分がありましたが、声量も申し分なく、歌えるキーも広そうでしたし、ぜひとも「レ・ミゼラブル」のエポニーヌで観てみたいなと思わせてくれる歌とお芝居でした。パラモンに見捨てられて狂って踊るシーンも、しっかり身体が動いてたので踊りもできるんですね…!

 

・最後までどうしても気になったのは、おそらく骨格的にノースリーブを着るとやたらガタイが良く見えちゃうこと。ものすごく華奢というわけでもないし、手足が長くてすらっとした体型…というわけでもないので、衣装はもう少し考えてあげても良かったのでは…。

 

【ヒポリタ:島田歌穂さん】

・キャラクターとして一番好きだったのはヒポリタ様でした。敵将シーシアスに強制的に嫁がされて、故郷に置いてきた自分の妹たちのことを恋しく思いながらも、シーシアスの元で強く生きる姿がかっこよかったです。

 

・長いポニーテールが、毛先にかけて金に染まってるのも素敵。赤い衣装も島田さんに似合ってて良かったですし、歌唱はさすがの一言でした。