Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2020.02.11 「ねじまき鳥クロニクル」:私史上最難解な演目…

2020年観劇2本目は「ねじまき鳥クロニクル」でした。


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「唐版 風の又三郎」「キレイ〜神様と待ち合わせた女〜」もなかなか難解でしたが、これは本当に全く理解できませんでした…(呆然)

私の知識レベルが、この作品を楽しむまでのレベルじゃなかったんだろうなぁ。

 

成河さんと大貫さんが出演されるとのことで、気になって観に行くことにしたんですが、村上春樹読んだことないのに…難解なのは見る前から分かってたはずなのに…。正直やめとけば良かったな〜と思ってしまいました。

 

最初はせっかくだしちゃんと見なきゃ!って意気込んでましたが、最初から意味不明すぎて1幕の途中ですでに理解するのを諦めてしまいました(早)

例えるなら、とても素晴らしく美しいけれど、何が描かれているのかまるでわからん作品ばかり置いてある美術館に行くと、こんな気持ちになるのかしら…とか思ったり(どんな美術館だよ)

 

あと不思議の国に迷い込んだアリスはこんな気持ちだったのかな、とも思いました。主人公のトオルが、井戸の中の世界に入って奇妙な体験をするのも、ちょっとアリスっぽかったです(もっとグロテスクでしたが)

 

というわけで内容についてはあまり何も言えないのですが、強いて言うなら役者さんはとにかく皆さんすごかったです。ダンサーさんはもちろん、ダンサーではない俳優さんたちの身体能力にも驚きました。成河さんがあんなに動ける俳優さんだったなんて(…と思いましたが、そういえば「エリザベート」のルキーニの時もえらい身軽でしたね)

 

成河さんは、観客を狂気に誘い込むルキーニとは違い、むしろ狂気の世界に引き込まれていく役どころが新鮮でした。渡辺大知さんと2人で1人の役を演じる、というのも斬新。1人の役を交代で演じるWキャストはあるけど、同じ舞台で1つの役を2人で一緒に演じるってなかなか聞かないので。

 

大貫さんはまさかの悪役!ロミジュリでは一言も声を発さない役だったので、舞台上で声を聴くのは初めてでしたが、役柄のせいか、とても低くて艶っぽい声を出されるのだなぁと、ちょっと意外な気がしました。

とある残酷なシーンのペアダンス(…あれはダンス…??)は、場面が場面なだけに見ていてとても痛々しかったんですが、思わず惹きつけられてしまうような迫力があって、ぽかーんとしながら見入ってしまいました。ペアを組んでる女性の動きもすごかったです。

 

大河ドラマ麒麟が来る」でヒロインの駒ちゃんを演じている門脇麦ちゃん。今回舞台で見られるのをひそかに楽しみにしていましたが、とっても可愛らしかったのと、台詞がものすごく聞き取りやすかったです。じめじめとした暗い雰囲気の中、彼女が出てくると太陽の光が射したみたいにぱっと明るくなるのも良かったです。

 

多分ハマる人はすごくハマる作品なんだと思いますが、残念ながら私には合いませんでした。こういう作品を見てあれこれ薀蓄を語れる人間になってみたい…。

映画「ゲット・アウト」:持つべきものはスマホのフラッシュ機能とTSAの友達

ゲット・アウト

監督:ジョーダン・ピール

出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォードケイレブ・ランドリー・ジョーンズキャサリン・キーナースティーヴン・ルート、ベティー・ガブリエル、ラキース・スタンフィールド、リルレル・ハウリー、他

(あらすじ)

アフリカ系アメリカ人のクリス(ダニエル・カルーヤ)は、ある日白人のガールフレンド・ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家に招待される。

ローズの実家で歓迎を受けたクリスだったが、奇妙な出来事が続き、あるパーティーで決定的な事件が起こる…。

 

(感想)

*本記事の謎のサブタイトルですが、映画を見ると意味がわかる…はず!

 

この作品の監督であるジョーダン・ピールは、今作が初監督だったとのこと。ものすごく斬新な切り口の作品だったので、今後どんな作品を作り出すのか、楽しみな監督になりました。

 

とはいえ、個人的には手放しで絶賛するほど面白いという感じはしなかったです。ただ私のツボにはまらなかっただけかと思いますが…。


伏線の張り方はお見事だったのと、黒人男性が主人公、そして彼のガールフレンドは白人ということで、人種差別やステレオタイプをストーリーの中に潜ませる上手い脚本でした。クリスがローズの実家で体験する奇妙な出来事には、(納得できるかどうかは別として)しっかりとした真相が明かされて、一応すっきり(?)終わることが出来ます。


ちなみに予告編が結構ホラーっぽかったので、ホラー嫌いな私は見るのをちょっとためらったんですが、演出が不気味なだけで特に幽霊やら化け物は出てきませんでした。笑

 

2020.01.23 ミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」:SFファンタジーミュージカル!?

\お佳代ーーーーーーーーっ/
\悠あんちゃーーーーーんっ/


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というわけで(?)2020年初観劇は「シャボン玉とんだ 宇宙までとんだ」でした。

※ストーリーの盛大なネタバレを含んでいるので、知りたくない方はUターン推奨です!


内容や作品の歴史について一切知らず、とにかくキャストが豪華すぎるから1回くらい観ておきたい!という、やや不純な動機でした。

(チケットがなかなかの競争率だったようで、あとからそのことを知って若干申し訳なく思ったり…)


そういえば2019年初観劇も、なよっとした井上芳雄さん(グレコメのピエール)で幕を開けたなぁ。笑

約30年前に生まれたオリジナルミュージカル。
私が生まれるすこーし前の時代を舞台にしているため、レトロ感満載でしたが、個人的にはそれが逆に新鮮でした。


客席には恐らく初演から見てきたのであろうお客さんもたくさんいらしてて、劇場の空気も何だか落ち着いた雰囲気でした。それでいてカーテンコールはとても熱かったのが素晴らしいなぁと。たまたま落ち着いたお客さんが多かっただけなのかもしれませんが、私の観劇史上1番くらいに、客席のマナーが良かった気がしました。


物語は思いもよらぬぶっ飛び具合でした。まさか宇宙人が出てくるなんて思わなかったですし、ヒロインは正当防衛とはいえ殺人を犯してしまいますし、主人公は途中で亡くなってしまうし、わりと何でもアリな展開でした。でもSFファンタジーと思えば違和感はなく、ひねくれ者の私にしてはかーなーり素直に楽しめたと思います。純粋にお話が面白かった…!


正直前評判ほどは泣けませんでしたが、それは隣に座っていた男性が、嗚咽が漏れるほど号泣していて、逆に冷めてしまったからだと思います。笑

(隣の席の人が泣きすぎてると、サーッと気持ちが冷めるの、私だけですかね←)

 

以下、メモ書き程度のキャスト別感想です。


三浦悠介:井上芳雄さん】

・芳雄さんを舞台で見るのは、2019年の「エリザベート」以来でした。

(TVではあの後何回か見てましたが)

本当にあの「俺様」なトート閣下を、この人が演じてたの…??と疑いたくなるくらい、なよっとした猫背ぎみのおどおどした青年でした。40歳にしてあんなに爽やかな青年役が似合うのがすごすぎる…全力で歌ったらクリエの屋根すっ飛びそうでしたが。笑


・中盤で夢がかなって作曲家になり、公園で1人浮かれてるシーンが可愛かったです。両手を挙げて\やーっ/とかポーズ決めてましたw

 

・咲妃さん演じるお佳代ちゃんとの新婚ほやほやシーンは、見てるだけでこっちが赤面してにやにやしちゃうくらいリアルでした。笑

 

・個人的には1幕ラストが1番泣けました。お佳代を守ろうとする悠あんちゃんがかっこよすぎて…!

(2幕冒頭にお佳代の秘密をみんなにバラしちゃうのは、正直ちょっと…でしたが)


・この日は貸切公演だったため、カーテンコール後に挨拶があったんですが、さすが井上さん。客席の感動の涙を吹き飛ばすような笑いを届けてくれました。笑

特に推し俳優さんではないですし、やはり歌声がほんのちょっと苦手なんですが、トークが本当に上手で、頭の回転も速くて、尊敬しちゃいます!

 

【折口佳代:咲妃みゆさん】

・折口佳代、通称お佳代を演じた咲妃みゆさん。乱暴な関西弁を話して、がに股で公園のベンチに座り、スリで生計を立てる…という、およそ咲妃さんのイメージとは真逆のキャラクターを見事に演じられてました。咲妃さんのお芝居を見るのは初めてでしたが、ものっすごく上手で圧倒されました!

 

・誰にも頼らず一匹狼で生きてきたお佳代が、悠介に出会って徐々に心を開いていく様子がすごくリアル。歌は言わずもがなお上手でした。

 

・おしとやかな歌やお芝居よりも激情型が似合いますね!今後色んな作品で活躍してほしいです!!

 

他にも濱田めぐみさん(衝撃のウメさん役)
吉野圭吾さん(脳裏にチラつく♪契約ゲロッパ♪)
上原理生さん(あんないい声の宇宙人おらん!笑)

錚々たるメンバーが濃ゆいキャラクターをいきいきと演じておりました。


今の日本ミュージカル界に、おそらく無くてはならない方々ばかりが出演されていて、どのシーンを見ても耳が幸せでした。改めて贅沢すぎるキャスティング…!

悲しいシーンも結構ありますが、最後は爽やかな気分になれる素敵なミュージカルでした。再演があったらまた見たいです!

2020.01.17 ミュージカル「黒執事~Tango on the Campania~」*配信レンタル:豪華客船で死の航海へ

 

3作目にして「これならDVD買っても良いな!?!?」ってなったくらいには面白かったですし、好きな作品でした。

(私が2.5次元に慣れてきた、というのもあるかと思いますが)

 

またもや配信レンタルを使って視聴しましたが、フルで2回、好きなシーンだけなら5回見たくらいには好きです。前2作と比較すると上演時間がやや短めでテンポが良かったのと、今作の物語が個人的に好みだったのが大きな理由だと思います。

 

あと2幕中盤の、セバスチャンのシネマティックレコードのシーンと、クライマックスのゾンビ掃討シーンがあまりにもツボすぎて、電車の中で興奮して鼻血出そうになりました(危)

セバスチャンのソロ曲も、今回の♪嗚呼♪が1番好きです!

 


以下思いつくままに感想メモ書き。

・アバーライン&ハンクスコンビ、作品を追うごとに好きになりました。もはや本業が芸人なのでは?と疑ってしまうレベルで面白い。笑

今回1番ツボだったのは、女の子をナンパしようとしたアバーラインが、謎ダンスを披露した挙げ句\シャルウィーダンス?/って謎ポーズを決めて、なぜかナンパ成功させるところでしたw


・今回の作品が個人的に好きになれたのは、「豪華客船の沈没!!!!ゾンビの大群!!!!死神 vs 死神 vs 死神 vs 悪魔!!!!」みたいな、どんちゃんお祭り騒ぎのお話だったからだと思います。前2作は「キーパーソンの暗い過去」が事件に絡んでたりするので、なんだか重たく感じてました…。


・いわゆる「普通のミュージカル」に近づいた感じもしました。

メインテーマとなる楽曲が1つあって、それを1幕冒頭、1幕ラスト、2幕冒頭、2幕ラストと、それぞれリプライズしながら歌い継いでるため、作品全体に統一感が出てました。


・セットはさすがに「豪華客船!」って感じはあまりしませんでしたが、映像を上手く使っていたのと、アンサンブルの方々の動きやダンスが異様に上手くて、特にビザールドールの動きがリアルでびっくりしました。目隠し(?)してるのに、何であんなに動けるんだろう…。


・惜しいなぁ…と思ったのはシエルのキャラクター。「サーカス編」からややブレてる気がしました。リジーちゃんにめちゃくちゃ優しいのは、もちろん婚約者だからっていうことが大きいですが…それにしても前作ラストはあんなに冷酷な感じだったのになぁ。

 

・リジーちゃん、1回目に見た時は、正直キャラクターや声があまり好きになれなかったんですが、2回目見た時に、自らの信念(=好きな人の前では可愛くいたい)を捨ててまでシエルを守ろうとする健気さが、とてもいとおしくなりました。シエルが自分よりも小さくて弱いから、自分は可愛いヒール靴じゃなくて戦うためのぺったんこ靴履いてるとか…(涙)

ビザールドールにやられちゃったのか!?と思わせておいて、実は剣で倒してたシーンが大好きです。

 

・真面目にフェニックスポーズ決める内川シエルと古川セバス面白すぎませんか…w


・1作目以来の登場のキャラクターが2人出てきましたが、どちらもキャラ濃すぎるので、片方でいいのに…と思いました。笑

グレルはソロ曲の歌詞が8割方アウトでしたし(笑)、途中ロナルドを巻き込んでタイタニックのポーズをしながら、かの有名なテーマ曲…らしきメロディ歌うし(←ここ爆笑しましたw)何気にマダムレッドのことを引きずってる様子だったのは意外でした。


・ドルイット子爵、気持ち悪すぎていっそ好きになってきたよ(?)

佐々木喜英さん、徹底したお芝居が素晴らしすぎます。笑)

ちなみにドルイット子爵が「ビザールドールを止める装置」を手に入れた後のソロ曲シーン(??)。なぜかその場にいるセバス、シエル、グレル、ロナルドも一緒に踊るのがかなり謎でしたが、およそビジュアルに似つかわしくない振り付けと音楽で踊るのが面白すぎましたw

古川セバスのキレッキレのにゃんにゃんダンスと、恐ろしいまでの無表情っぷりがアンバランスすぎるw

ちなみにグレルはめちゃくちゃノリノリ、シエルは頑張って踊ってます!感に溢れててかわいかったですし、地味に後ろにいた葬儀屋さんも楽しそう〜に踊っててほっこりしました。笑

 

・ロナルドが持ってるデスサイズはなぜ芝刈り機なんでしょうか。笑

実はすごい死神(?)だった葬儀屋さんのデスサイズはおっきな鎌でしたが、グレルやロナルドが「死神は骸骨みたいな顔で鎌持ってるなんてイメージ古いんだよ!」って言ってたのは伏線だったのか…!(…そういうわけではない…?笑)


・葬儀屋さん、まさかの黒幕!!でもすごくかっこよかったです!!葬儀屋を演じてる和泉さんは、マンガのキャラを1番うまく3次元に持ってきてるなと、3作見て思いました。

声の作り方とか、あの格好で(というか前髪で)アクションやったりするのがすごすぎます。ちなみにサーカス編の時に、アバーラインのネタに、演技じゃなくて素で本当に笑っちゃってたのがちょっと可愛かったですw


・ミッドフォード夫人、どこかで見たことある…って思ってたら、秋園美緒さんっ( ゚д゚)ロミジュリのロミオママとエリザのリヒテンシュタインじゃないですか!古川さんとよく共演されてるんですね!

 

・古川セバスの脚は、回し蹴りが大変映える脚ですね…。ビザールドール倒す時に、ジャンプして殴る姿勢もあまりにも美しく決まりすぎててもはやマンガでした(語彙力)


・♪嗚呼♪が本当にかっこよくて好きなんですが、これまたえらい難しい音の遷移をする曲でした。メロディ細かすぎませんか!?歌いこなしてた古川さん、本当にすごいです。


・ドルイット子爵から、いろいろ根掘り葉掘り聞かれたシエルが、とっさにセバスのことを「お父さん」呼ばわりして、きょとん顔で「…お父さん??」ってなるセバスが可愛すぎる…!古川さんのきょとん顔めっちゃ好きなんですよ!!!!!!!!!

その後シエルの両肩を掴んで「お、おとうさん!?」ってオフマイクで言ってて面白かったですw

 

・セバスチャンのシネマティックレコードシーン、大変素晴らしかったので5回見ました。笑

悪魔モードな古川セバスチャン、本当に不気味で気味悪くて好きです。


・シエル「今日からお前はセバスチャンだ!」
セバス「かしこまりました…前任の執事の名前ですか?」
シエル「いや………犬の名前だ」
セバス ( ゚д゚ )!?!? 

私(顔がw)


・契約したからって最初からシエルに忠実なわけではなかったんですね…!!初期は完全に「ただ執事に化けた悪魔」だったセバスのシーンも良かったです。

とにかく全てが雑、シエルの面倒見る気ゼロ、シエルに命令されたことを渋々こなす、文句を言われたら殺意に満ちた顔で仕方なく承諾する…などなど。古川さんの顔芸が炸裂していました(※褒めてます…!)


・食事に文句をつけられたセバス
「カシコマリヤッシャー」(訳:かしこまりました)
客席にいるお客さんも笑ってましたねw


・シエルとセバスが共に成長していく過程のシーンも、映像を駆使して工夫した見せ方になっていて思わず見入ってしまいました。映像と動きのタイミングを合わせるのがすごく難しそう…。


・伯爵としての認定式(?)でシエルを温かく見守るセバス…かと思いきや、「地位も名誉も財産も、可愛い婚約者もあなたのもの。もうこれで充分では?」って言いながら、後ろからめっちゃシエル(の魂)を喰らおうとしてる古川セバスの顔が怖すぎて変な夢見そうでした(震)

シエルに「僕に勝利を!」と命令され、差し出された手にセバスが口づけるんですが、シエルが去ってからもしばらくそのままの格好で、じっくり味わってる感が気持ち悪かった〜〜〜(最高です…!)


・海中にいるビザールドール掃討シーンもめちゃくちゃ好き…。さっきから好きしか言ってないけど…。あのシーンのために円盤買いました(半分本当です)

シエルを必死に守りつつ、人間の愚かさをあざ笑うような古川セバスの歌い方が最高。セバスがジャケット脱いでシエルに掛けてるから、白シャツ&コルセット姿なのも最高。ビザールドールの群舞が不気味でかっこよくて最高。最高しかないシーンでした。


・掃討っていうので魔力とかで殲滅させるのかと思いきや、パドルで一体ずつ殴って海に落とすという、何ともアナログな倒し方なのはちょっと笑いましたw

同じ舟に乗ってるシエルのこともパドルの柄で殴りそうでヒヤヒヤしたり…セバスってなんでもできる割に、肝心なところは意外と物理で解決しますよね?????

 

・というわけで、3作目にしてかなり楽しめました。他の2.5次元ミュージカルも、機会があれば、まずは映像で観てみたいな〜と思いました!

エッセイ集「杏のふむふむ」:かわいいが詰まった文章

「杏のふむふむ」:杏

 

(概要)

女優・杏が、これまでの人生を、人との出会いをテーマに振り返って描いたエッセイ集。

 

(感想)

 

堺雅人さんのエッセイ集が面白かったので、他にも役者さんのエッセイで面白そうなのないかな~と思って購入した、杏さんのエッセイ集。

 

杏さんは確か読書好きだったかと思うのですが、文章がすごく上手で読みやすかったです。内容も非常に面白く、共感できる部分がたくさんありました(「手書きが好き」なお話とか)

 

 なんと挿絵のイラストもご自身で描かれたとのこと。ゆるっとした感じのイラストで癒されました♡

 

今回のエッセイ集は自らの過去の出来事についてまとめられていたので、もし次回があるとしたら、堺さんのように、日々自分が考えてること、感じてること、不思議に思ってることを綴ってみてほしいな~と。絶対面白いと思うし、興味津々です。

 

ところで「黒柳徹子さんと昔から知り合いで…」と書いてあり、「さ、さすが渡辺謙さんのご息女…」と思いました。笑