映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
監督:ジョー・ライト
出演:ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、ベン・メンデルソーン、スティーヴン・ディレイン、ロナルド・ピックアップ、チャーリー・パーマー・ロースウェル、ジョルダン・ウォーラー、ハナー・スティール、リチャード・ラムスデン、他
<あらすじ>
第二次世界大戦初期、ナチスドイツの勢力が拡大していたヨーロッパで、イギリスは連合軍がダンケルクの海岸で窮地に追い込まれていた。新たに就任したばかりの英国首相、ウィンストン・チャーチルは、ヒトラーとの和平交渉か、徹底抗戦か、究極の選択を迫られる。
<感想>
チャーチルの名はもちろん聞いたことがありましたし、映画「ダンケルク」でも名前を聞いていましたが、詳しいところはあまり知らなかったので、こんな孤立無援状態で戦ってた人だと知ってびっくりでした。
作品のトーンは一貫してシリアスでしたが、チャーチル自身やチャーチルの奥さまがユーモラスで、ところどころ笑えるシーンもあって見やすかったです。クライマックスの議会でのスピーチは、せっかく映画なのでもう少し盛り上がっても良かった気がしましたが…。
チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンがとにかく素晴らしかったです。特殊メイクで作り上げられており、ゲイリー・オールドマンの要素がほぼ消えておりました。
この作品でメイクアップを担当し、アカデミー賞を獲った辻さん。ゲイリーは辻さんに「君がこの作品を引き受けないなら、僕もオファーを断る」と言ったそうで、辻さんへの信頼の厚さを感じました。メイクとお芝居、2人の力が合わさって出来たチャーチルは、とても魅力的な人物になっていました。