Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

映画「君の名前で僕を呼んで」:五感に訴えてくる北イタリアの風景

君の名前で僕を呼んで

監督:ルカ・グァダニーノ

出演:ティモシー・シャラメアーミー・ハマーマイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール、他

 

(あらすじ)

1983年の夏、北イタリアのとある避暑地にやってきたエリオ(ティモシー・シャラメ)。ある日エリオの大学教授の父が、大学院生を避暑地に招く。彼の名はオリヴァー(アーミー・ハマー)。エリオはオリヴァーと時間を共にするうちに、彼への恋心が芽生え始めるが…。

 

(感想)

君の名前で僕を呼んで」というタイトルの意味がずっと分からず、どういうことだろうと思っていましたが、実際に映画を見てぼんやりと納得しました。でもあれは同性カップルだから出来ることだよね…ある意味特別なやり取りだよなと思いました。

 

北イタリアの田舎でひと夏を過ごす少年が、年上の映画スターみたいな青年に恋をするお話。とにかく風景と役者さんが美しかったです。

 

エリオを演じたティモシー・シャラメは、まるでギリシャ彫刻が動いてるみたいでどの瞬間を切り取っても「美」でした。オリヴァーに子犬みたいにじゃれつくところは可愛かったけど。

 

オリヴァーを演じたアーミー・ハマーは久々に大画面で拝見した気がしました。「コードネームU.N.C.L.E」以来かな?相変わらずきれいな顔立ちでした。

 

北イタリアの街並みもとっても素敵。画面から匂いや感触が伝わってくるような気がして、とてもリアルに感じられました。果実の匂いや、草木の多い場所で食べるご飯の匂い、暑い日に冷たい水に入る感覚などなど…ここまで感覚に訴えてくる映画は初めて見た気がします。

 

もう一回見たいな〜とはならないけど、久々に美しい映画を見たなぁとすがすがしい気分になれました。見るなら初夏にぜひ。エリオやオリヴァーと同じ気分を味わえる(はず)。