Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2018.8.28 劇団四季「キャッツ」:気高い猫たちの世界へ

 

人生初の「キャッツ」。大井町に専用劇場ができたので行ってみました。

実はあんまり興味のある作品ではなかったのですが、ミュージカルファンを名乗るのであれば「たしなみ」として一度は観るべきなのかなと勝手に思い。あと回転席には興味があったので、先行販売でこの日の回(やや後方の席)と、もう少し先の回で回転席最前列を確保しておりました。

 


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あまりにもキャストが多すぎて全然把握できなかったので、初見で感じたことをとりとめなく書いていきます。

 

まずびっくりしたのが、客席内の装飾の凝りっぷり!!

ゴミで溢れかえる劇場はTVの特集で何度も見てたけど、実際に足を踏み入れると、想像以上に完成度の高い世界観に圧倒されました。普通は舞台と客席は完全に分断されているので、あちらの世界で起きる出来事をこちらの世界から眺める、という感じですが、この作品に限ってはその2つの世界の境界線がなく、観客も猫サイズの世界に放り込まれたような、奇妙な気分になりました。

 

そして開演後、次回来るときに自分が座る回転席がどのあたりか確認していると、早速何かがしゅたっ!!と横を通り過ぎる気配が。え、何だろ…と思っていると、その「何か」に思いっきり顔を覗き込まれました。怖いわ!!!!!!!!!

何が何やらなまま、徐々に猫たちがステージに集まってきました。


その後しばらくすると、猫たちが再び客席に降りてきて、何やらみんなで暗唱するシーンが始まりました。

前方からやたらスタイル抜群で美人な猫さんがやってきたな~…と見ていたら、ばちっと目が合ってしまい、こちらにささーっと近づいてきた美人猫さん。

そしてそのまま数秒、にらめっこ状態に。あまりにもとっさのことだったので、ものすごい気の抜けた顔で見つめ返してしまいました…。こんなことならにらめっこ特訓しておけば良かったよ(そういう問題じゃない)

 

ふむふむ、これがネーミングのロックオンってやつね、とキャッツ用語を理解。

 

全くのキャッツ初心者だったので猫の名前がわからなかったのですが、後にこの美人猫さんは、ジェリーロラムさんだと判明。演じられていたのは外部俳優の真瀬さんという方でした。あのがっつり猫メイクでも隠せない美しさ…。

 

正直1幕は「????????」と脳内がはてなマークでいっぱいになってしまい、楽しみ方が分からず困惑しました。物語が全然ないので、ただただ目の前で繰り広げられるパフォーマンスを見るだけになってしまい、今まで観た作品とはかなり毛色が違うなと。最後まで見たら一応何となく楽しかったです(ぼんやり)見え方がかなり違ってきそうなので、色んな座席で見てみたい作品ではあるなと思いました。

 

 

ちなみに通路側の席だったので、クライマックスで行われる猫たちとの握手を楽しみにしていたのですが、おそらく座席のポジション的にあまり良い場所ではなかったようで、誰とも握手できずに終わってしまい、ほろ苦い「キャッツ」デビューとなったのは今となってはいい思い出です。笑