Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

大河ドラマ「どうする家康」:狸に化けた白うさぎ

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前年が「鎌倉殿の13人」じゃなかったらもっと面白く見られたかもしれない、というのが私の感想です。飛びぬけて面白いわけでもなく、だからといって特別つまらないわけでもなく、本当に「どっちつかず」な作品でした。1年間なんだかんだで見守りましたが、多分3年経ったら「え、どんなドラマだったっけ…」ってなると思います。

 

思い返してみると、キャラクターの描き方があんまり好きではなかったかなぁ。特に織田信長岡田准一さんの信長は、見た目はかっこいいんですが、なんだかただただ気持ち悪いだけで、ちょっと解釈違いかなと。

 

あと家康が最終的に腹を決める動機になるから…という理由もあるとは思いますが、「脚本家の人、単に有村架純さんのファンなのでは」と勘ぐってしまうほど、瀬名ちゃんの出番がやたら多かったような。かわいらしいからいいんですけどね…。

 

一方、北川景子さんの市/茶々の1人2役はすごく良かった!もちろんヘアメイクから衣装まで全く異なる印象のものを身につけている影響もありますが、凛と涼やかなたたずまいのお市様と、毒々しい華やかさのある茶々。同じ人が演じているとは思えないほど、真逆のオーラを放っていたのがすごかったです。キャラクターの描き方も、特に茶々に関してはかなり力を入れているんだなと感じました。茶々の初恋が家康で、彼に裏切られ両親を亡くしたことを恨んでいた、愛憎渦巻く背景にしていたのも、わりと好みの展開でした。あの世の茶々様がどう思ってるか知らんけど…。

 

今年の大河ドラマは視聴予定なし。来年にまた期待したいです!