Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2025.7.26 海宝直人×オーケストラ「more」 舞台芸能活動30周年記念コンサート 市川公演:海宝家の"かめちゃん"に見守られながら

<セットリスト>

♪Overture

♪この世界のあちこちに(「この世界の片隅に」より)

♪『アラジン』メドレー(「アラジン」より)

♪So Close(「魔法にかけられて」より)

♪Wild Uncharted Waters(「リトル・マーメイド」より)

♪陽ざしの中へ(「ノートルダムの鐘」より)

♪世界が終わる夜のように(「ミス・サイゴン」より)※ゲストデュエット

♪Defying Gravity(「ウィキッド」より)

 

♪Opening Act Two

♪カフェ・ソング(「レ・ミゼラブル」より)

♪Still(「アナスタシア」より)

♪Everything to Win(「アナスタシア」より)

♪Popular(「ウィキッド」より)※ゲストソロ

♪All I Ask Of You(「オペラ座の怪人」より)

♪幕切れ(「イリュージョニスト」より)

♪舞台

 

【アンコール】

♪How Does the Moment Last Forever(「美女と野獣」より)


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海宝さんのオーケストラコンサート、東京に続いて海宝さんの地元・市川での公演も行ってきました!

 

オーケストラコンサートでは初めて取ったプレミアムシート。ありがたいことに前方どセンター席でした。過去に演じた役柄の感情が、身体の中で渦を巻いているんだろうなと感じる海宝さんの表情を、オペラグラスなしではっきり見ることができて、歌声とともに堪能できてとっても楽しかったです…!

 

印象的だったのは、「アナスタシア」からの2曲を続けて歌ったときの表情の切り替わり。グレブとして歌う♪Still♪では、任務に忠実に生きたい気持ちと、アーニャへの複雑な想いをごちゃ混ぜにしたような険しい表情で歌ってたのに、曲が終わって♪Everything to Win♪のイントロが流れた途端、表情が和らいでディミトリになってて…!あまり曲間がないのに、一気に役を入れ替えていたのが本当にお見事でした。

 

♪まだ見ぬ世界へ♪も久々に聴きましたがめちゃくちゃ良かったです。アリエルの歌声を思い返して浸る気持ちが強めな歌い出しから、♪もう一度君に!会いたーい!♪に至るまでの、海宝エリックの感情の波がダイレクトに伝わってきました。意志の強さが曲中で変化していくのが、手に取るようにわかる歌唱で素晴らしかったです。あと最後の♪会いたーい!♪の直前、指揮者の森さんが海宝さんの方をパッと振り向いてすごーーく楽しそうな表情してたのも印象的でした。


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↑謎の組み合わせ。

(今回のコンサートは伊藤園さんがスポンサーだったようです)

 

当時演じたときの感情が溢れるのか、海宝さんはコンサートでも歌唱中によく涙を流すなぁと。今回も♪カフェソング♪の最後のワンフレーズを歌い終わった瞬間、涙がひとすじ頬を伝っていったのがとても美しかったですし、歌い終わった後にタオルでちょっと雑にごしごしとぬぐうのもかわいくて。

 

♪Eveything to Win♪も曲終わりで泣いちゃってたので、歌い終わった後にタオルで顔をごしごし拭って、「…ね」って客席に向かって照れくさそうににこっとしてくれて、かわいさのあまり私は天を仰ぎました(典型的なヲタク仕草)

 

「かわいい」と言えば…何のトークのときだったか忘れたんですけど。海宝さん、客席に手を挙げさせる時に「はーい」って言いながら自分も「はーい」って手を挙げるのめちゃくちゃかわいすぎません!?一人で勝手にキュンキュン(死語)してました。

 

トークで印象的だった話をいくつかメモしておきます。

 

・ミュージカル「この世界の片隅に」の本読み稽古最終日。すずさんと周作のデュエットが聴きたいと作詞作曲担当のアンジェラ・アキさんに言われて歌った時に、稽古ピアノの方が詰まっちゃったことがあったらしく、アンジェラさんが「そうですよね!ミュージカル界のスターがいらっしゃるから緊張しますよね」と言ったら、稽古ピアノ担当の方が「違います違います!アンジェラさんだから緊張するんです!」って言ってて、気持ちはわかるけどそれはそれで傷つくよぅ…と思っていた海宝さん。笑

 

・ディズニーシーを訪れた時に、ダッフィーの仲間たちの中でひときわ異彩を放つ亀(=オル・メル)が気になり、お土産屋さんにオルメルのぬいぐるみがあったので買おうか迷っていたところ、外国人観光客二人組が棚にあるオル・メルぬいぐるみを全部購入してしまい、その時買えなかったそうです(驚)

 

後日再度訪れた時に再会して無事に購入し、「今日のコンサートを見守ってくれております」と、足元のモニターに置いてあるオル・メルぬいぐるみを見せてくれました。笑

 

(この数週間後に第一子誕生の報告があったので、ご本人が気に入ったのもありそうですが、お子さんのために購入したという理由もあるのかもしれませんね)

 

・ミュージカル「ノートルダムの鐘」のお話。

かつてサンフランシスコのサクラメントで、ご自身が出演したバージョンとは別の方が演出する「ノートルダムの鐘」を見た海宝さん。

 

そのプロダクションでは耳の聞こえない役者さんがカジモドを演じているため、歌詞を手話で表現していて、実際に声を出して歌うのは彼の周りにいるガーゴイル役をされてる方。手話で伝わってくるものが大きくて印象的だったそうです。

 

実は私もこのプロダクションの動画をYouTubeで見たことがあったので、「あ、あれのことか!」と思いながらお話聞いてました。生観劇できてるのうらやましすぎます…!

 

で、この流れでオーチャードホールでもお話してた「ノートルダムの鐘」上演当時の思い出話の中で、カジモドのメイクについてのお話がありました。

 

カジモドは舞台上で顔に黒い顔料を塗ってメイクを完成させるんですが、あの顔料の調合がめちゃくちゃ大変だったそう。顔の上で伸びやすく、でも汗や涙では落ちない程度の密着度が欲しくて、色んな調合を試してながら顔に塗ってたらお肌が荒れたと。笑

 

ちなみにこのお話をしてるときに、顔にその顔料を塗る美しい手の動きを実演してくれたんですが、上演当時そのまんまの動きで感動しました。海宝さんの中にはまだカジモドがいるんだなぁ(しみじみ)

 

・ある日の"ever"にて。2幕のミュージカルメドレーの1曲目♪ペテルブルクの噂♪の♪夜明けは近い そう言うけど〜♪で、本公演にあった手の振り付けをなぜかやってしまい、もちろんハンドマイクだったために完全に声が消失してしまった回が存在したようですw

(村井さん「30年もやっててこれ」)

(海宝さん「我々はワイヤレスマイクに慣れてるので」)

 

そういえばオーケストラがオーチャードホールのときとは演奏者が違ってるからか、なんとなく音色の印象が違ってるような気がしました。

 

具体的にどう違ったのか、音楽的知識が乏しいのでうまく言語化できないんですが、今回の市川公演のオケの方が個人的に好みでした。

 

あと1部のラストで♪Defying Gravity♪を歌い上げた海宝さんを、背後から「すご…!?」って顔して見つめていたバイオリンのお姉さま方がとても良かったですwあれは間近で聴いてたらぶっ飛ぶだろうな…。

 

この日のゲストは清水美依紗さん。今年の「レ・ミゼラブル」以来で、星風さんと同じく、素の清水さんを生で拝見するのはこの日が初めてでした。

 

そしてなんと!映画版「ウィキッド」から♪Popular♪を歌ってくれて大感動…!しかもこの日が生歌唱の初お披露目だったらしく、「ご自身のソロコンとかで先に歌わなくていいんですか!?」と思いつつ、とっても貴重なパフォーマンスを目の前で見ることができて嬉しかったです。

 

曲の途中で叫んだりするのも忠実に再現してくれて、ものすごく緊張されてるみたいだったけど、それ以上にすごく楽しそうだったので、見ていてにこにこが止まりませんでした!

 

あと表情の作り方を寄せているのもあるかもしれませんが、この曲を歌ってる時の清水さん、アリアナ・グランデそっくりでした…!

(歌唱後に海宝さんが「本物だー!」って言いながら出てきたのも面白かったです。笑)

 

映画「ウィキッド」の吹き替えの裏話的なトークも少ししてくれました。ミュージカルの吹き替え版を製作するときは、歌唱シーンの演出担当と、セリフシーンの演出担当の方が違うらしく、セリフはとにかく「英語版にひっぱられないように!」と注意されるそうです。

 

清水さんは最初、アリアナの言い回しを意識しすぎて「英語に引っ張られすぎてる!」って指摘されたり、海宝さんも「原語のセリフに合わせて、声を低くしたり声を作ったりしないようにして」と言われたとのこと。

 

そして海宝さん&清水さんのデュエット曲は「ミス・サイゴン」から♪世界が終わる夜のように♪と、「オペラ座の怪人」から♪All I Ask of You♪でした。

 

♪世界が終わる夜のように♪は、清水さんをキム役で見てみたいという海宝さんの個人的な希望から実現したデュエットでしたが、個人的には♪All I Ask of You♪がそれ以上に良かったです。清水さん、高校では声楽を勉強されてたらしく、普段のイメージとは違うクラシカルな楽曲もばっちり歌いこなせていて、クリスティーヌも想像以上に似合ってて素敵でした。あと海宝さんは早急にラウルやってください(むちゃぶり)