Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2025.2.5 ミュージカル「レ・ミゼラブル」ソワレ公演:現・帝国劇場で観る最後のレミゼ


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今期のレミゼmy楽&現・帝劇で観る最後のレミゼ&この回のプリンシパルキャストの帝劇楽(てんこ盛り)

 

実はそこまで感慨深さはなかったんですが(帝劇がいったん閉まるという実感があまりなくて…)でも2017年に初めて帝劇を訪れたときもレミゼを観ていて、作品の観劇として帝劇ラストをレミゼで締めくくれて良かったです。

 

この回はスペシャルウィークということで、入場時に特典としてランチトートとポストカードをいただき、カーテンコールではオケの演奏でレミゼカンパニーと一緒に♪民衆の歌♪を歌いました。客席にいるけど自分が帝劇で歌うってなかなか貴重な機会だと思うので、個人的にはランチトートよりも♪民衆の歌♪を歌える方が嬉しかったです。笑


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今回はプリンシパルキャスト全員、2回目、もしくはそれ以上の回数観ている方たちだったので、印象に残ったシーンやお芝居についてメモしておきます。

 

・飯田バルジャン、やっぱり高音域で声をばーんと出すパートの歌唱は苦手そうなんですが、今回は冒頭の囚人時代~仮出獄後の心の機微がとてもよく伝わってきました(※前回比)

 

仮出獄直後はとても希望に満ちた表情で、鎖に身体的に繋がれてない「自由」とはこんなにも素晴らしいのか…!と、これからの人生に光を見出しているのに、行く先々で「黄色い紙きれ一枚」が自分を変わらず鎖でつなぎ留めていることに気づいて、「憧れていたこいつが自由というものか」と絶望して自暴自棄になってしまう様子が、あの短い時間の中にぎゅっと凝縮されていたように感じました。

 

あと飯田バルジャンの芝居を観て、新たにこういう捉え方もできそうだなと思ったのは、バルジャンが最期にコゼットに真実を話すシーン。

 

「お前を愛した母が預けた子だ 私は父じゃない」というのは、バルジャンがコゼットを育て始めたときから、コゼットには知られまいと隠し通してきた真実で、コゼットに問いただされても嘘をついたりはしなかったけれど、真実をひた隠しにしてきていました。バルジャンにとっては、それが最後にして最大の重荷(ひょっとして「罪」とも捉えていたのかも)で、この世を去る直前にコゼットに真実を伝えられたことで、やっとその重荷をおろせたのかなぁと。天に召されゆく飯田バルジャンが、最期にホッとしたような表情を見せていたのがとても印象的だったのでそう感じました。

 

・石井ジャベールは、本編での歌とお芝居はもちろん素晴らしかったんですが、素の石井さんとしてお話されてたカーテンコールでの挨拶が一番印象的でした。ものすごーーーくポヤポヤとしていて、ありゃもしかしてわりと天然さんなのではないだろうか…。笑

 

・昆ファンテーヌは前回よりもずっとずっと良かったです…!木下ファンテーヌもそうでしたが、ファンテーヌ枠が開幕から帝劇楽にかけて1番変化したような気がしました。

(いくちゃんは1回しか観られてないからわからんけど…)

 

「誰一人秘密ないと あんたたちは神に誓える?」と工場の女たちに言い放つのが、正論なんだけど言い方よ…ってなってしまうような歌い方で印象的でした。あれは言われた側はむっとしちゃうよなぁ…。

 

あとファンテーヌの最期のシーン、コゼットの幻に向かって話しかける昆ファンテーヌの視線の先に私がいたので(?)余計つらかったです…&リトルコゼットになった気分が味わえたので良かったです(?)

 

・中桐マリウス、全体的には前回観劇時の方が好みでしたが、噂に聞いていた♪エポニーヌ 君のおかげだよ 僕をここに連れてきてくれた~♪でエポニーヌを抱っこしてくるっと回すのが観られたのは嬉しかったです!

 

清水エポニーヌが抱き上げられた瞬間、きゃっ!て小さく叫んでたのがめちゃくちゃかわいかったのと、あの動き(?)があると余計「マリウスはエポニーヌのことを恋愛対象として見ていない」というのがわかる気もしました。

 

あとコゼット宅に来た時、門の向こう側にいるコゼットに見とれて門を掴んでぽけーっとする中桐マリウスと、それを見た清水エポニーヌが中桐マリウスを全力で突き飛ばして柱に隠そうとしてて笑ったんですが、あの後バリケードで同じようにマリウスを突き飛ばして自分が弾丸を受ける清水エポニーヌを見て、何が何でもマリウスをひどい目に遭わせないようにする清水エポニーヌの姿が切なかったです…。

 

・水江コゼットはちょっと加藤コゼットっぽくなってたような?パパ(バルジャン)への反抗心が見え隠れするようになってた印象でした。

 

バルジャンの過去を問いただしても答えてもらえず、家の中に入るよう促されるものの、水江コゼットがギリギリまで家に入るのを粘ってたため、バルジャンが中に入ってドアを閉めようとするタイミングで、中桐マリウスが♪燃える~~~~♪って歌い始めたのでちょっと笑いましたw絶対バレるやん…w

 

ちなみにカーテンコールの挨拶では、「コゼット役を演じましたコゼ………あっっっ…水江萌々子です(照)」って焦ってて、かわいすぎて天を仰ぎました(ヲタク仕草)そういえばあれが水江さん人生初のカテコ挨拶だったのでは…!?

 

・岩橋アンジョは、個人的にちょっとキャラや個性をつかみにくいアンジョだったんですが(※個人感)、自分たちを誰も助けてくれないと悟った時の「心が折れてしまった」心情が歌ってる声からにじみ出てたのはすごく印象に残りました。

 

・テナルディエ夫妻は安定のクオリティ。特に六角テナは、最初に観たときはどちらかというとセリフ調に歌ってたけど、今回は歌になってました(説明が難しい…)

 

というわけで、現・帝劇ラストレミゼを、この組み合わせで観劇できて本当に良かったなと思える公演でした。

 

新・帝劇ができるまではレミゼは上演されないのでしょうか…。帝劇以外で上演するのも観てみたい気はしますが、あんまりしっくりこなさそうでもあります。

 

何はともあれ、今期レミゼも本当に素晴らしかったです!観られて良かった!次回の再演も楽しみにしております!