Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2024.10.11 billboard classics KAI SHOUMA Orchestra Concert 2024:豊かな音と歌声に包まれて

<セットリスト>

第一部

  1. スペイン奇想曲
  2. ディズニーメドレー

〜Be Our Guest(「美女と野獣」より)

〜A Whole New World(「アラジン」より)

〜 I See the Light(「塔の上のラプンツェル」より)

〜Friend Like Me(「アラジン」より)

  1. 僕の願い(「ノートルダムの鐘」より)
  2. 愛してる それだけ(ミュージカル「ルドルフ・ザ・ラストキス」より/ちゃぴさんソロ)
  3. I'm not my father's son(ミュージカル「キンキー・ブーツ」より/with小池徹平さん)
  4. サ・イラ・モナムール(ミュージカル「1789」より)
  5. 星見上げれば(ミュージカル「October Sky」より)

 

第二部

  1. El Tango de Roxanne(「Moulin Rouge! The Musical」より)
  2. 僕は怖い(ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」より)
  3. ヤツの中へ(ミュージカル「デス・ノート」より)
  4. 影を逃れて(ミュージカル「モーツァルト!」より)
  5. Come What May(「Moulin Rouge! The Musical」より)
  6. ひとかけらの勇気(ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」より)

 

ENC.

最後のダンス(ミュージカル「エリザベート」より)


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「飛ぶ鳥を落とす勢いのある男」(と私が勝手に呼んでいる)甲斐翔真さん初のオーケストラコンサートに行ってきました!

 

休憩20分を入れた2部構成で、2時間10分というほどよいボリューム。ホールの大きさなども含め、初のオーケストラコンサートとしてはちょうどよい規模感だった気がします。

 

第一部と第二部、それぞれもう一曲ずつくらい聴きたかったかなと思いつつ、「ちょっと足りない」くらいがいいのかも。

 

セットリストは、甲斐さんが歌いたい!という希望と、ファンの需要を限りなくマッチさせた、とても良きセットリストになってました。特に第二部の「闇堕ちオンパレード」には笑ったなぁ…w

 

しかも「皆さん、闇堕ち好きですもんね。こっちから見てるとオペラグラスがバッと上がるんでわかるんですよ」ってファンの癖(へき)を把握してて爆笑でした。闇堕ち大好きだよ!!!!!!

(でも甲斐さんはわりと陽なまま堕ちていくイメージだよ!!!!!)

 

トークは……………とにかく「僕の夢が叶ったんです!!!!!!」と、ずっとテンション上がりっぱなし。緊張も全然してなかったようで、ただひたすら「楽しい楽しい」で突き通していて、もう話すと内容がしっちゃかめっちゃかでしたw

 

私はファンなのでそういう感じでも全く問題なく、むしろかわいいなぁとも思ったんでふが、トークの尺が事前に決まっているとはいえ、オケの方たちの表情とか見てるとこの調子で大丈夫…?と思ったり思わなかったり。

(ちなみに指揮者の西谷さんはにこにこ笑顔で見守っていらっしゃいました)

 

話すことは事前に決めてモニターでカンペ出すとかして、あらかじめ話すことは決めたほうが良いのでは…。それすらすでにやってたら、あとは今後場数を踏むしかないだろうなぁ…。笑

 

各曲の感想をちょこっとずつメモ。

 

【第一部】

1. スペイン奇想曲

本来ならこの枠で自分が歌うこともできたはずですが、「オーケストラの素晴らしさを見てもらいたい!」という甲斐さんたっての希望で、1曲目からガチガチのオーケストラ演奏が聴けました。

 

確かに「普段ミュージカルは観るけど、オーケストラコンサートは行ったことがない」という方もいたと思うので、「知る機会を作ってもらえる」というのは素敵なことですよね。

 

しかもよく知られた曲ではなく、かなりマイナーな曲を選ぶのも甲斐さんらしいなと。

 

曲の中盤だったか、同じメロディを異なる楽曲が演奏して繋いでいく、みたいなパートがあって、そこが個人的にお気に入りでした。ちなみにタイトルに「スペイン」って入ってるのに、作曲家はロシア出身だそうです。笑

 

2. ディズニーメドレー

〜Be Our Guest

〜A Whole New World

〜 I See the Light

〜Friend Like Me

なぜか全然想定してなかったんですが(甲斐さん、ディズニーに興味なさそうな勝手なイメージが…w)ゴリゴリのディズニーメドレーをやってくれたので、心の中で万歳三唱してましたwデュエット曲は無理矢理1人2役で歌うという謎の構成でしたが…(ちゃぴさん呼んでくれても良かったのでは!?)意外と(?)甲斐ルミエールと甲斐ジーニーが良かったです。

 

ちなみに本人曰く「オーケストラコンサートといったらディズニー楽曲!」らしくて、絶対にやりたかったそうです。なんだその思い込みは…。笑

 

3. 僕の願い

甲斐カジモド!?!?!?!?

(四季版ではなく映画版でしたが)

 

元々ボイストレーニングの練習曲として使ってた楽曲のようで、「それを生オケでみなさんの前で披露できるなんて!」と感激してたのがかわいかったです。そして声質と楽曲がかなりぴたっときてたので、「ノートルダムの鐘」実写版があったらカジモドの吹き替えキャストやってほしいです!!!!!!

 

4. 愛してる それだけ

ちゃぴさんソロ曲。甲斐さんがルドルフを演じてた繋がりで選んだそうです。古川さんのコンサートゲストの時もそうでしたが、自分が歌いたい曲や演じたことのある役の曲ではなく、主催者(?)にまつわる楽曲を選んでくれるちゃぴさん、信頼しかない…!そしてこの日も顔が恐ろしく小さかった…!

 

5. I'm not my father's son

イントロが流れた瞬間「そうだ今日小池さんゲストじゃん!これ途中で参入してくるパターンなのでは!?」って思ってたら本当にその通りになって、ただでさえ甲斐さんの歌唱で涙目になってたのに小池さんが出てきて「あかん…!」ってなりました(涙)

 

2人のハーモニーを聴いて、小池さんが甲斐さんを見つめる視線に色々なものを感じ、我慢できずにぼろぼろ泣いてしまいました。きっと三浦春馬ローラ、城田優ローラの姿を重ねてたんだろうなぁ…。最後に2人が力強くハグしててさらに泣けました。

 

MCでも小池さんが

「翔真がリハでこの曲歌った瞬間に『あ、ダメだ』ってなった」

「一緒に歌えて幸せ」

とおっしゃっていて、「キンキーブーツ」を初演から支えてきた彼にとって、悲しい記憶はもちろん今もあると思いますが、きっと今は幸せだったと思える記憶の方が大きくなったんだと信じたい…。決して癒えることのない傷かもしれませんが、こうして4度目の再演決定までバトンを繋いでくれたことに、「キンキーブーツ」ファンとしては「ありがとう」と言いたいです。今回の歌唱でバトンが受け渡される瞬間を目撃できたことも嬉しかったです。

 

6. サ・イラ・モナムール

小池さんソロ曲。「1789」はまだ観たことがないのですが、2020年の帝劇コンで披露されたこの楽曲(by加藤和樹さん)があまりにも好きすぎて、イントロ聴いただけで「サ・イラ・モナムール…!!!!!」って判別できました(ガッツポーズ)

 

そしてやっぱり最高にかっこよすぎんかこの曲…!歌詞は…歌詞はわりとしょうもないけど…!(こら)

 

最初のサビ直前、1小節と2拍で6回足踏みするんですが、それをオケメンバー全員で足踏みしてて超絶かっこよかったです…!

 

7.星見上げれば

オクスカ、ご本人はとてもとてもとっても思い入れがあると思うんですが、すみません、私あまり当時の記憶がなくてですね…

(曲聴いて『あ、オクスカの曲だ』くらいはわかるんですけどね)

 

【第二部】

  1. El Tango de Roxanne

今まで美しい音色を奏でていたハープが、ずいぶんおどろおどろしいメロディを奏でているなぁ…と思ったら、とっても聞き覚えのあるセクシーなメロディのバイオリンソロが。え、まさかフルオーケストラでロクサーヌ!?

 

正直MR!の曲はポップス系の楽器(?)があってなんぼみたいなところがあるので、♪Come What May♪はまだしも、この楽曲は正直本編のアレンジのほうが好きでした。あとあんまりコンサートで歌う曲ではないかな…。笑

 

コンマスのバイオリニストの方が女性で、ソロを弾いてるときは彼女に真っ赤な照明が当たっていて、その前に甲斐さんが立ってたので、すれ違うサティーンとクリスチャンに見えたのは良かったです。

 

2. 僕は怖い

私「コンサートでこの曲歌う人、古川さんしかおらんと思ってたら…!」

(しかも古川さんは無観客ライブのときだったので)

 

3.ヤツの中へ

甲斐さん&小池さんでデュエット。今回聴いてて1番テンションが上がった楽曲でした。

 

デスノート」も作品自体は未見なのですが、この楽曲はミュージカルコンサートなどで何度か聞いたことがあり、毎回かっこいいなぁと思ってたのでフルオケで聴けて良かったです!

 

さすが2人とも(共演はしてないけど)本役をやってたこともあり、臨場感が素晴らしかったです。2人の熱量に押されるかのようなオーケストラの盛り上がり方も最高でした。デスノート」再演してくれー!

 

4. 影を逃れて

まさかの選曲!先日古川ヴォルフ回の「モーツァルト!」を観た甲斐さんが「かっこいいなぁ!歌いたいなぁ!」と思って、セットリストに入れたそうです。

 

当たり前ではありますが、ここ2ヶ月頻繁に古川ヴォルフの歌唱を聴いていたので、少し物足りなさを感じたり、終盤の半音上がるパートでは声出ずらそうだな…とかありましたが、本役やってないのにあそこまで歌い上げられる力量は素晴らしかったです。

 

あとフルオケで聴ける贅沢さ…!ただこの曲はコーラスも大事なので、やっぱり本編で聴くのが一番ですし、そういう意味では歌えなくはないけどオーケストラコンサート向きではない楽曲かもしれません。

 

5. Come What May

甲斐さん&ちゃぴさんでデュエット。ちゃぴサティーンって将来的にありなのでは…と、このデュエットを聴きながら思いました。やや儚さが足りないというか、わりと生命力あるサティーンになる気がしますが、海外のサティーンたちは、儚げでもないしみんな生命力バリバリありそうなので…。

 

6. ひとかけらの勇気

3人での歌唱。何でこの楽曲を選んだのかは謎だったんですが、女性を入れてもキーの高さ的に問題ないからかな…?

 

ENC. 最後のダンス

この曲を歌う甲斐さんは、横浜ビルボードライブ以来。まだトート閣下を演じたことはないのに、なぜかバチバチにハマってるのが本当に不思議です。

 

あとこの曲を歌う甲斐さんの声を聴いてると、育三郎さんに似てるなぁと思うんですよね。他の曲では全然思わないんだけどなぁ…。

 

照明がとっても素晴らしく、曲終盤にはおよそオケコンとは思えないくらい照明がギラギラしまくっててちょっと面白かったですw

 

それにしても♪最後に勝つのは この俺さー!♪で初のオケコン締める甲斐翔真、本当に面白い人です。笑

 

ぜひとも第二弾も開催してほしいです!