Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2024.9.3 ミュージカル「モーツァルト!」ソワレ公演:ロイヤルな観劇回

今期6回目のM!観劇。

観劇詰め込みすぎて、この時期の仕事の記憶がありません(真顔)

 

正直前回のFC貸切公演よりも、全体的に感情がばしばし伝わってきた回でした。個人的には今回の方が好きだったなぁ。

 

1階最後列だったので1階席全体の様子もよく見えたんですが、とてつもない集中力を感じました。ローチケ半館貸切公演だったらしいので、ミュージカル好きが集まってたのかな?この回は男性のお客さんも多めでした。

 

そしてロビーや劇場内には、どう考えても観劇に来たんじゃなさそうな黒スーツの男性がちらほらいて、なんだか物々しい雰囲気だな…と思っていたところ、カーテンコール途中で出ていく御一行を発見。なんと高円宮妃殿下が観劇されていたそうです。

(すぐ横の通路からご退出されてたのでお姿をがっつり拝見したのですが、全然気づかなかったダメ国民です…)


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以下、感想メモです。

 

・2021年公演から数えて、個人的に初の男の子アマデの回でした。アマデは性別関係なくキャスティングされる役なので、男の子だから、女の子だからというのはないだろうと思ってたんですが、やっぱりあの年代って女の子は大人っぽく見える気がしました。

 

今回のアマデは3人とも小4(9歳or10歳)でしたが、ひまりちゃんが圧倒的に大人に見えて、葉奈ちゃんは年齢相応な感じ、駿成くんはやや幼く感じました。

 

ちなみに白石アマデはスタイルが良いところ、若杉アマデは目ヂカラが強いところ、星アマデはマイペースなところが、それぞれ古川ヴォルフに通じそうな特徴に感じました。

 

星アマデ、全編通して表情はあまり変わらず、淡々としたアマデに感じました。羽ペンを走らせる動作がとても独特で、さらさらとペンを走らせるというよりも、書く→ちょっと止める→書く→ちょっと止めるという彼独自のリズムがあって、無我夢中に曲を書くのではなく自分のペースで地道に作っていく印象でした。

 

かなりのほほんとしたオーラを感じたので、♪影を逃れて♪のお芝居はどんな感じになるんだろうと思ってたんですが、羽ペンのインクが切れて書けなくなっても、最初は何が起こったのかわかってなくて「あれぇ?」という表情でのんびりペン先を眺めてあまり慌てた様子はありませんでした。

 

で、何度か書いても書けないことに気づき、どんどん焦りが顔に浮かんで、ヴォルフに羽ペンを取られた瞬間、とっさにヴォルフの腕をつかんでペンを突き立てる感じでした。

 

2幕も淡々としてるのは変わらなかったんですが、その「変わらなさ」が不気味で、ヴォルフの首を絞めるシーンの、蔑むような瞳がめちゃくちゃ怖かったです。そしてカーテンコールは150%の笑顔で可愛すぎました。ギャップ…!

 

・市村レオポルトがヴォルフに「お前の顔など死ぬまで見たくはない!」と思わず言ってしまった後、ヴォルフが去っていった方をハッとした様子で見つめ、♪私ほどお前を〜♪と後悔の念を歌声に乗せていて、その歌声と姿に思わずもらい泣きしました。

 

あとこの日初めて気づいたんですが、レオポルトが♪私の心 引き裂いたのだ!♪と歌った瞬間、アマデがレオポルトの方にすごい勢いで向き直ってました。

 

・真彩コンス:♪風に〜ツバを吐き〜いたずら好きで〜♪

(剣に刺されずに持ったまま抵抗する古川ヴォルフ)

真彩コンス:♪おどけて〜ばk………さ、刺せない!

かわいすぎる(白目)

 

・2021年公演での涼風男爵夫人の♪星から降る金♪の歌い方が好きだったんですが、この回はあのときに近い感じで歌われてて懐かしさのあまり泣きました。王様のセリフの歌詞のときに、ちゃんと(?)王様っぽく歌うのが、おとぎ話を語り聞かせる感じで情景が見えるんですよね…SUKI…(突然の告白)

 

・♪愛していればわかりあえる♪の歌い終わりの古川ヴォルフと真彩コンス、熱烈にキスしたかと思ったらおでこコツン→おてこぐりぐりしてからハグしてて、胸キュン(古)のあまり叫び出しそうなのを堪えるのがしんどかったです(?)

 

・古川ヴォルフをオペラグラスでガン見してたため、あんまりちゃんと覚えてないんですが、市村レオポルトがレクイエムの依頼でセリフを創作してました。「前渡し金です」をすっ飛ばし、その後(よく聞き取れなかったんですが)3週間後に取りに来るって言ってたような?お金を投げてから「残りは後で」と言い残していて、だいぶラフな依頼でちょっと笑いました(笑うな)

 

・ヴォルフとコンスの決別シーン、見るたびに古川ヴォルフが冷たくなってゆく…。この回なんて真彩コンスがセリフを言い終わる前に、かぶせて「とにかく!!!!!!!」って怒鳴り始めてOh...ってなりました…(欧米か)♪愛していればわかりあえる♪の前は、「トーアバルトが私を殴って家から追い出した!」ってコンスが言ったら、彼女に傷やあざができてないか優しく確認してたのに…落差………。

 

・中西アルコ伯爵、お芝居見てるだけで楽しすぎます!毎回何かしら変えてくるので、舞台は生モノなんだなぁと感じられました。

 

・いつぞやの公演でもやってましたが、♪僕はウィーンに残る♪の古川ヴォルフ、♪誰の助けも借りないぞ!♪で、自分の周りをぐるぐる回る猊下の家来の1人をロックオンして、その人の背中ばしばし叩きながら一緒に回るのやめてw

 

・♪ダンスはやめられない♪直前、ヴォルフがいなくなったためその場を去ろうとしたアマデが、コンスタンツェの「コンチェルト書けた?」を聞いて、立ち止まって彼女の方を振り向くんです。どういうことなんだろうか…ってずっと考えてます。

 

・セシリアたちにお金をせびられたとき、コンスが「彼に近寄らないで!」ってヴォルフをかばうんですが、この回の古川ヴォルフはずっと両耳をふさいでうつむいてたため、コンスが近づいてきて彼を庇おうとすると一瞬避けたんですよね‥。で、ちょっと顔を上げてコンスに気づいてハグしてました。すべてに怯えてるんだとひと目でわかるお芝居のすごさよ…。

 

・ヴォルフの狂乱シーン、いつもヴォルフばっかり見ちゃうので真彩コンスもチラチラ見てたんですが、泣き笑いのような笑顔でヴォルフをハグしようと両手を広げてて、その健気さに泣きました。

 

この回、もっといろんな感想が浮かんでたんですが、メモできずに時が過ぎてしまいました…。やっぱり観劇を詰め込みすぎると、1つ1つが大事に観られていない気がしてあまりよろしくない気がしてます。

(とはいえ、古川ヴォルフは何回でも観たいから詰め込むしかないというジレンマ…!)