この日はイープラス貸切公演でした!
前回観劇してからほぼ1週間空きましたが、その1週間でとんでもなくまた深まっていました。正直1幕の序盤から中盤(ウェーバー家登場シーン)までは、微妙に全体の歯車が噛み合ってなさそうだったんですが、♪残酷な人生♪くらいから古川ヴォルフのエンジンがかかり始め、カンパニーもそれにつられていった印象でした。
以下、印象的だったことのメモです。
・白石アマデのスタイル、子どものスタイルとは思えないほど手足がすらっと長くてかっこよかった…!他2人のアマデより背が高く見えたので、大千穐楽までに下手したらかなり背が伸びそうだったんですが、大丈夫だったんだろうか…。リアルに♪背が伸びて着れなくなった♪にならないといいなと思いながら観てました。笑
・古川ヴォルフ、特に1幕で動くシーンは、よく右手でパンツの裾をくいっと上げてたんですが、裾長くて動きづらいのかな…。あれはヴォルフとしての芝居というよりは、素の古川さんが出ていた気がしました。
・パパにコートを渡した後、一瞬ですがぷくっとほっぺたを膨らませてた古川ヴォルフ。かわいい。♪星から降る金♪のときもそうですが、ふてくされてるお芝居のときの古川さんの顔かわいい…!(あまりにも小並感)
・市村レオポルト、毎回すごい勢いで古川ヴォルフのおでこ叩いてるなぁ…。古川ヴォルフが「い゛った゛ぁぁぁぁぁ」って濁点つきで叫んでて笑いましたw
・インパクトが大きいので♪影を逃れて♪のことばっかり書いちゃってましたが、♪僕こそ音楽♪も本当に良い…!もう安心安定のクオリティですし、芝居歌として完璧に成立してました。
・♪何処だモーツァルト!♪の♪猊下のため~作りました〜♪を歌う古川ヴォルフの満面の笑みが、なぜかこの回で1番記憶に残ってます。笑
・ウェーバー家のシーン、今回真彩コンスから目が離せませんでした。明らかにあの一家では異色の存在なのは変わらないんですが、ヴォルフに一目惚れしてるお芝居がとにかくかわいかったです。コンスにとっての「救いの彼氏」がやってきてしまったんだな…。
ちなみにアロイズィアが歌を披露する場面の真彩コンス、あれ絶対「失敗すればいいのに」って顔ですよね…w歌い始めた瞬間がっかりしてて面白かったですw
・♪心を鉄に〜♪の♪偽善者たちは妬むだろう♪が♪偽善者どもは妬むだろう♪になってて、市村レオポルトの治安がちょっと悪くなってました。笑
・下手側前方席だったので♪残酷な人生♪で絶望する古川ヴォルフを、オペラグラスなしでめいっぱい堪能できましたありがとうございました(五体投地)
・居酒屋でヴォルフが陰ながらバカにされるシーン、「私の靴に口づけせよー!」で本当に口づけるのを見た古川ヴォルフがオエーって顔してましたw
・♪チョッピリオツム〜♪で古川ヴォルフと遠山シカネーダーが指ハート送りあってんのかわいすぎませんか!?あとこの回、遠山シカネーダーのウィンクが客席にばんばん飛んできて(勝手に)ドキドキしてました…!
・古川ヴォルフ、女の子といちゃこら→レオポルトが来る→慌ててシャツを肩に乗せる、までは良かったんですが、そのあとシャツを着るのを普通に忘れてたようで、男爵夫人が来た瞬間思い出したように慌てて着始めた結果、きちんとシャツが腕を通らなくて左肩と左腕がはだけっぱなしでした。そんなセクシーな格好で男爵夫人に会ってもいいんですか!?
・大塚ナンネールの声質がわりとシャープな響きなので、ヴォルフ&レオポルト&ナンネールで言い合うシーン(=三重唱)の緊迫感が増してました。
・今日も今日とて、コンスのスカートの中を地面に這いつくばってのぞき込む古川ヴォルフ。オフマイクで「……ッキー」って聞こえたんですが、ちょっ…今ラッキーって言ったよね?????
・♪並の男じゃない♪前後の古川ヴォルフと真彩コンスが!!!!!あまりにもかわいくて!!!!!!!2021年公演の木下コンスはぐいぐい来るヴォルフにちょっと戸惑いつつ、ひそかに喜びを噛みしめる感じでしたが(これはこれでとってもかわいらしかったです!)、真彩コンスは全身で「彼が私を見てくれた!!!!!!!」って喜びに満ちていて、それを全然隠そうとしないのが素直で素敵でした。
「うちに来る?」に対する古川ヴォルフの「あぁ!」の謎ポーズを、真彩コンスがニコニコしながら真似してて、2人で声出して笑いあってる光景があまりにも尊い…(舞台を拝み始める私)
・♪他の人と全然違う〜♪でバレエを舞ったかと思ったら、そのまま舞台袖にはけようとする古川ヴォルフに、真彩コンスが「待って待って待って」って慌てて止めててかわいかったです。
その後、古川ヴォルフがちょこちょこ走りで真彩コンスの前に戻ってきて「気をつけ!」の姿勢をピッと取ったら、真彩コンスも気をつけ!の姿勢を真似してて、もうあんまりにもかわいすぎて座席ででろんでろんに溶けました…。真彩コンスは相手のお芝居に対するレスポンスがものすんごく早いですよね。すごすぎる。
・初日から3回観てずっと不思議だったこと。
♪僕はウィーンに残る♪の♪お前はウィーンで野垂れ死ぬぞ 演奏させぬよう手を打った♪というパート、山口コロレドの歌声がほとんど聴こえなかったんです。最初は歌詞を忘れたのか、メロディラインを忘れたかしたのかと思ってたんですが、さすがに毎回なので「なんで?????」ってなりました。2021年公演では普通に歌ってましたし、他の楽曲と比較して特別キーが高いわけでもないので、余計謎でした。
・♪僕はウィーンに残る♪で、お互いの顔をギリギリまで近づけてガン飛ばし合う古川ヴォルフと中西アルコ、もはやヤンキー映画の風情が漂ってました。
・今期も古川ヴォルフの♪自由だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!♪を目の前で浴びることができましたありがとうございます!!!!!!!(五体投地)
・♪影を逃れて♪、またとんでもないアレンジを入れてきて呆然としたまま1幕が終わりました(1週間ぶり3度目)
♪いつかあいつ〜に殺されてしまうだろ↑↑↑↑↑↑↑↑↑♪で極限まで声を伸ばし、そのあとにまるでJCSのジーザスのようなスーパーハイトーンを決めてて、♪ゲッセマネ♪始まったんか!?ってなりました。
その後のフェイクもより複雑にたくさん入れててただただびっくりするばかり(成長のないヲタク)いや、本当にすごくないですか…?ハイトーンの声量に関しては正直まだまだ伸びしろあるんですが、これ毎公演挑戦し続けたらとんでもない完成度になりそうです。
(と、期待していたのですが、残念ながらこの超絶アレンジが聴けたのはこの1回のみでした。やはり難しい&エネルギー消費が大きすぎたのかな…?)
・2幕はとにかく後半、セシリアたちがヴォルフ&コンスのもとに乗り込んできたシーンの古川ヴォルフの狂乱する芝居が凄まじかった…。
セシリアの声が聞こえた瞬間、顔がこわばって目がどこを見るともなく虚ろになり、右手の親指の爪を無心にかじり続け、右目だけをしぱしぱさせるようなおかしなまばたき(チック症?)をして、ときおり吐きそうな表情をして、興奮すると腕をぴんと伸ばして変な方向に向けてて、とにかく「ギリギリのメンタルにいる人の仕草」があんまりにもリアルすぎて怖かったです。
発狂するシーンも、歌詞のフレーズごとに笑ったり泣いたり怒ったり急に真顔になったりで、その瞬間に出てくる感情をぶちまけてるようだったので、観ている側がある種の恐怖を感じるシーンになってました。ケタケタ笑ったかと思ったらベッドでぴょんぴょんはね始めるし、こぶしでベッド叩き始めるし、♪お前は悪魔だ 知ってるぞ♪でコンスタンツェを乱暴に押しのけるし。
・アマデがヴォルフの首を絞める場面、アマデに合わせた古川ヴォルフの動き方がうまくて、小さいはずのアマデがヴォルフを一瞬グッと持ち上げたように見えました。
・コンスと決別するシーン、「帰ってくれ」って言ってからかなり長い時間、古川ヴォルフと真彩コンスが見つめ合ってたんですが、コンスとしては(その前にヴォルフ発狂→大人しくなる、を目の当たりにしたので)今回もまた気が変になってるだけで、きっとまた元の彼に戻ってくれるはず、と信じて見つめてそうなのが切なかったです。コンスが出ていった後、古川ヴォルフは初めて自分が彼女に何を言ってしまったかに気づいて(表情だけでわかるのすごい…)、涼しい顔で作曲するアマデを忌々しげに見つめてました。もしかしたら物言わぬアマデがヴォルフの身体を借りて発した言葉なのかなぁ。
・イープラス貸切公演だったので、最後に古川さんがソロで登場してご挨拶。「毎公演へとへとになる」っておっしゃってましたが、観てる方もへろへろになってます(?)「今後もチケットのお買い求めはイープラスで…!」と古川さんがポーズすると、客席で何人かポーズをマネした人がいたらしく、「あ、皆さんも一緒にやります?」と古川さん。なぜか会場全体で古川さんと一緒に「イープラス!」とポーズを決めましたwいい思い出になりました!笑