Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2024.5.25 劇団四季「オペラ座の怪人」マチネ公演:はじめまして!岩城ファントム

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今期3回目の「オペラ座の怪人」、2021年の秋劇場からずっと清水ファントムしか観てなかったので、岩城ファントムも観たいなと思ってたらちょうど登板週に当たりました(ガッツポーズ)


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座席は3階席の最後列センターブロック通路側。一番後ろ&通路側なので、のーんびり楽しめました。

 

なぜか中学生くらいの子たちが結構たくさんいて(私服だったけど学校団体だったのかな…?)、1つ前の列にもその子たちがズラッと並んでおりましたが、とってもマナーが良かったです。幕間は作品の感想や気づきを、みんなでわいわい話し合ってていいなぁと思いました。あの年齢でミュージカルに出会ってたら良かったのになぁと思うこと、たまにあるんですよね…。

 

未見だった岩城ファントムに注目して観た回だったので、藤原クリス&岸ラウルの細かい感想は省きますが、一見するとちょっと歳の差があるように見えるこのペア(というか、実際かなりの歳の差なのでは)、お芝居の相性が良いなと感じました

 

あとオーケストラとカンパニーの息が合ってきた気が…!開幕週に観たときは全体的にスローな感じでしたが、今回はその違和感がなく、しっかり役者さんの息に合ってたように聞こえました。


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キャスト別感想は岩城ファントムのみ。

 

オペラ座の怪人:岩城雄太さん】

・私の中のデフォルトが清水ファントムなので、終始「!?」ってなりながら観劇してました。

 

演じる人によって同じキャラクターでもやや変化する、というのは、それなりに観劇してきてもう百も承知なのですが「このキャラの、こういう側面を出したお芝居もありなんだなぁ」と、改めて「お芝居」の奥深さを感じました。

 

・岩城ファントムの印象:クリスティーガチ恋同担拒否オタク

(各方面から怒られそう)

 

別にこれ、面白がってこう書いてるわけではなく、岩城ファントムから受ける全体の印象を私が持つ語彙で表現するとこうなりました。

 

なんというか…クリスティーヌに恋をしてるのはもちろんなんですが、『男女間の恋愛感情』というよりは、オタクがアイドルを崇拝するような、自分の理想を汚されたくない・神聖であってほしい、という気持ちが強いような印象を受けました。

 

というのも、ちょいちょい「オタク仕草」みたいなのが見え隠れしてたんですよね。例えば1幕、自分のマントを気絶したクリスティーヌにかけてあげた岩城ファントムが、彼女の顔を見下ろしながら「お、推しが目の前に…!」みたいに、両手を口元に当てて感無量の表情してたんてす。それ、オタクがやるやつなんよ(ヲタクより)

 

2幕でも、再びクリスを地下室に連れてきて花嫁のベールをかぶせた岩城ファントムが、「ウワッ……ぼくの推しかわいすぎん?」みたいに、また両手を口元に当てて感無量の表情してたので、さすがにちょっと笑っちゃいました(身に覚えがありすぎるヲタク)

 

・ラウルに対しても、「自分の好きな人を横取りしようとする男」というよりは「自分の美しい偶像を汚す俗世にまみれた男」みたいに嫌悪して、クリスティーヌから引き離そうとする印象でした。嫉妬…と言われればまぁそうなんですが、いわゆる三角関係のそれとはちょっと感覚が違ったような…。

 

・歌声は思った以上に軽い声質で、あまり声での制圧力は感じませんでした。一歩間違えたらコメディになりかねないような声で表現されていて、不気味さがありました。

 

・笑い方が独特で、全部の笑い始めになぜか「ヌ」が入るので\ヌワッッハッハッハッ/みたいな感じに聞こえました。全体的にクセ強ファントム…?

 

・2幕の地下室シーン、首に縄をかけたポーズをしながら歌う岩城ファントム、質が悪すぎる…!そういう煽り方もあるんですね勉強になります(?)

 

・クリスにキスされた後の時差びっくり、岩城ファントムもやってたからあれはやっぱり時差びっくりなんだな(??)

 

・2幕のラスト、ベールを抱きしめながらずっと「アイラブユー」って呟いてたんですが、あそこのお芝居は各ファントムに任されてるんですか!?「クリスティーヌ」って呟くのがデフォルトだと思ってました…!

 

・かなり面白い役作りではありましたが、個人的に好みかと言われると…………でした(察してください)

 

・岩城ファントムを観て、「あ、あれは清水ファントムならではの芝居だったんだな」と気づいたところメモ。

① 1幕でクリスティーヌに仮面をはがされるシーン、♪醜くゆがんだ私の顔~♪で、なぜか右手だけ使ってほふく前進する。

(岩城ファントムは両足使ってたので、クリスティーヌに近寄るスピード早かったです)

 

② 2幕の♪わが身を閉ざすのはなぜなのか♪でクリスティーヌの手首を掴んで♪すべての苦しみは醜い顔にある~♪で、クリスティーヌの手を自分の頬に触れさせる

(岩城ファントムは、クリスティーヌの手首をつかむのはやってたけど、そのあと特になにもせず掴んだままでした)

 

③ 2幕の地下室シーンでめちゃくちゃ挙動不審

(岩城ファントムもまぁ挙動不審ではあったんですが、やたら動きが多いのは清水ファントムに軍配が上がりそうでした)

 

いや~「オペラ座の怪人」っておもしろいですね!!!!!!!!!!!!!!!(ヲタクの叫び)