四季作品の千穐楽公演って当たるんだなぁ。
（当選メールが来たときの私）
四季の会に入って初めて「初日／千穐楽の抽選」に当たった気がします。そもそも今までその日を申し込んだことがなかったかも？ちなみに会員先行抽選はいつも大体当たる気がしてます。
（当たらなかったのは「美女と野獣」舞浜公演くらいか…）
開幕初日は真瀬・三井チームで固めてたので、てっきり千穐楽は中山・小林チームで締めるだろうと思ってたのですが、他作品の稽古の兼ね合いもあるのか（あとは登板数を平等にするため？）、シャッフルの組み合わせだったので、3回しか観ていないのにプリンシパルキャストが全制覇できました（ガッツポーズ）
そのうえ気になっていた中山グリンダ＆三井エルファバの組み合わせが観られるというスーパーミラクル！運が良すぎるぞ私！
作品的にめちゃくちゃハマったかと言われるとそれはなかったんですが、回を重ねるごとに「泣きポイント」が増えていく作品でした。
冒頭のグリンダの表情、ダンスホールでのグリンダとエルファバの和解、♪あなたを忘れない♪などなど。そのうち全編泣いてる人になりそうです（？）
中山グリンダと三井エルファバペアは、想像していたとおり、普通の女の子たちが哀しい運命に吞み込まれてしまうような悲哀を感じました。お互いそうしたくはないのに、そうせざるを得ない状況になってしまうのが…。
♪あなたを忘れない♪は、それぞれの道を生きる決意をしてるはずなのに、本当は離れたくないオーラがガンガン出てて悲しすぎました。
中山グリンダは、のどの調子が悪そうに思える部分もありましたが、やはりお芝居が個人的に好み。初見はグリンダに感情移入して、前回はエルファバに感情移入したので、今回はどうかなと思ってましたが、グリンダの方が共感できたかなぁ。
中山グリンダは「私っていい人だからー！」に全然嫌味を感じないんですよね。ただひたすらに自己肯定感がめちゃくちゃ高い人の印象です。♪ポピュラー♪での動きと声は、デビュー週より格段にぶっ飛んでましたし、学生時代と少し大人になった時とで声色をちょこっと変えてるのも細かいなぁと感じました。
何よりダンスホールでエルファバと一緒に踊った後、オフマイクで「ごめんね」って謝ってるのが見えて涙腺やられました。グリンダのあの行動は許されるものではないかもしれませんが、あのことがあったから2人は仲良くなれたわけなので…。
冒頭、オズの国の人たちが「魔女は死んだ」と喜ぶ頭上で、グリンダ1人がすごく複雑な表情でたたずんでるのも泣けてしまいます。複数回見るからこそわかるお芝居ですよね。
三井エルファバはやっぱり強がって見えるエルファバで、♪自由を求めて♪で大空高く舞い上がる決意を力強く歌い上げるけど、その後何もかもがうまくいかなくて、心が少しずつ折れていった先に♪闇に生きる♪がある、その流れがすごく明確でした。
エルサ役でも♪ありのままで♪よりも苦悩する♪モンスター♪の方が何となく全体的に「映える」印象があるので、三井さんはああいう楽曲が似合うんだろうなと思います。
オズ陛下はトリプルキャストなので、1人だけ観られなくても仕方ないかなと思ってた飯野オズできた。久々に舞台で観られて本当に良かった！なんと御年77歳とのこと。正直明戸オズよりも全然しっかりしてました（小声）何よりも好々爺のようで全く悪意がなさそう。多分マダム・モリブルにいいように操られてるんだろうなと思えるオズ陛下でした。
前回デビュー週で観たときは、正直圧倒的に1人だけ力不足な印象だった富永フィエロ。断然今回の方が良かったです。棒っぽく聴こえやすい声質なのかもしれませんが、今回はきちんと抑揚がついていました。洋楽っぽい歌い方も変わってなかったですが、歌いなれたのか声がきちんと出てました。最初からそのクオリティで出てほしかったな…（小声）
若奈ネッサは開幕後からすごく好評でしたが、個人的にネッサというキャラクターがあまり好きになれないので、若奈ネッサかわいいなぁ…の印象で止まってしまいました。本当にかわいすぎる…。
次の東京での再演はまた遠く先なのでしょうか…。なんでこんなに再演までの時間が空くのかは謎ですが、今回の盛況っぷりを劇団四季側も把握してるはずなので、もう少し頻繁にに上演してほしいです！
