「アナスタシア」2023年公演、最初で最後のR席回でした。
初演で、晴香ちゃんと海宝さんのアフタートーク回を取ったらその回が最前列サイドブロックで、結局観られなかったため泣く泣く払い戻したんですが、この回を発券したらなんと最前列センターブロックだったので泣きました(涙)あのときのチケットが戻ってきたんだなぁ…。
最前列は情報量がとてつもなく多くて、あっちも観てこっちも観てって欲張ってたら、幕間で首ががっちがちになり、終演後は頭痛に見舞われ、体力のなさを痛感しました…。
以下、感想の箇条書きメモです。長いです。
・今回の席、ディミトリとグレブを観るのに最適すぎました。特にグレブは、お芝居も歌唱もなぜか上手側に寄ってる気がするので、初日に観てキャラがつかめなかった堂珍グレブのお芝居が細かく見られて良かったです(後述)
その他♪Everything to Win♪の後半部分や、♪In a Crowd of thousands♪のラストなど、なにより2幕ラストのトランクキスが本当に目の前で、ディミトリ堪能席でもありました(後述)
・最前とはいえブリリアホール最前のような、「手の届きそうな距離に舞台」というわけではなく、人1人が余裕で通れるくらいの通路幅+オーケストラピットで指揮者さん1人分の身体が余裕で出せる分のスペースはあったので、適切な距離感があって普通の劇場の最前よりも観やすかったんじゃないかと思います。
オーケストラピットが足元にあるので、下から音が上がってくる感じで、人によってはオケに声がかき消されそうになってましたが、海宝さんはオケに勝ってました!!!!!
・役者さんのオフマイクのセリフや息づかいはもちろん、舞台上を走った時の風圧や衣ずれの音、ダンスシーンの足踏みから伝わる振動、指揮者さんが譜面をめくる音、舞台装置が回転するときの音などなど、最前ならではの音がたくさん聞けて、ものすごく臨場感がありました。
・この作品、2幕後半のアーニャと皇太后の再会シーンは回によっては泣けるんですが、それ以外のシーンで毎回うるっときちゃうのが、冒頭のリトルアナスタシアと皇太后のシーンから、セリフが一切ないロマノフ家の栄光と突然の滅亡を描くシークエンス。
今回間近で観たら、一人ひとりの表情がよりはっきり見えたので、やっぱりちょっとうるっときてしまいました…。
あと何度見ても感動するんですけど、背景のLEDパネルの映像の解像度まじですごくないっすか…リアルすぎて本当にビビる…。
・この日のリトルアナスタシアちゃん、終始下がり眉っぽい表情でめちゃくちゃかわいかったー!カテコで安心しきった時のお顔が、この日一番の笑顔でちょっと笑っちゃいましたw緊張してたんだろうなぁ。
・海宝直人+ディミトリ=沼。許されるなら1か月仕事休んで海宝ディミトリ回全通したかったです(無理)
かれこれ2016年の「アラジン」から直近の「ダ・ポンテ」まで、一体いくつの出演作品を観てきたかもう数えられないんですが(ちなみに推し始めてから6年くらい経ってることに気づいて腰抜けました。飽き性な私がここまで長く推せてるのは奇跡です)、海宝さんが演じてきた役の中でもディミトリは歴代2番目に好き(1位は未来永劫「ノートルダムの鐘」のカジモドです)
ディミトリは、海宝さんの魅力をあますところなく発揮できてる役ですし(※個人感)、年齢を重ねると今後こういう役ってだんだん演じなくなってくるだろうと思うので…(「ムーラン・ルージュ!」の芳雄さんの例があるので100%そうとは言えないですが)そういう意味でも今の海宝さんでこの役を観られてることのレア感(?)も相まって、さらに光ってるような気がしました。
・1幕のアーニャって結構厚着してるのに、それでも華奢に見える晴香ちゃんすごすぎん???(唐突な小並感)
・♪A Rumor in St.Petersburg♪の歌い終わり、一番前に並んでる女性アンサンブルさんの視線が完全にこっち向いてて、気まずくて一生懸命違う方向見てました(ごめんなさい!)
・アーニャがユスポフ宮殿に入ってくる直前、大澄ヴラドは結構しっかりめに隠れてて、アーニャが「ディミトリさんに会いに来たんですけど~!」って言うと物陰から出て来るんですが、禅さんヴラドは全然隠れられてなくて、アーニャに見つかって「ディミトリさんに~」って話しかけられるんですよね。地味に違う部分ですが、2人のキャラクター性を考えると納得できる違いでした。
・アーニャと初対面の海宝ディミトリ、本当に嫌味なやつ…w「運河泳いで渡ればいいよ〜〜はっはっはっ」も腹立たしいですが、コップを渡すときもわざと仰々しくお辞儀するモーションつけて渡してくるので、私がアーニャだったらキレてます(煽り耐性ゼロ)
・♪In My Dreams♪の直前、アーニャが「記憶がなくて」みたいなことを言うと、ディミトリとヴラドがハッとお互いの顔を見合わせてることに初めて気づきました(遅)
・堂珍グレブ、間近で見たらグレーのカラコン着けてることに気づきました(遅)
ただでさえ元から海外出身の方ですか!?ってくらい端正なお顔なのに、グレーのカラコンがさらに映えてビジュアルが大優勝してました。
・♪Learn to Do It♪、最初から最後まで舞台上に\KAWAII/があふれていた…。このナンバーだけ一生観ていたい…。
アーニャとディミトリがダンスの練習をするパートは、私の席からだとはるーニャの表情がよく見えたんですが、ダンスしながら「しめしめ…」って顔して、思いっきりディミトリの向こう脛を蹴飛ばしてて笑いましたw
禅さんヴラドに「アーニャ‼今バコってやったでしょ⁉」って言われたはるーニャが「ん?」ってしらばっくれたら、禅さんヴラドが「ん?(晴香ちゃんの声真似)」って仕草付きで真似して「かわいい‼」って言ってて、相変わらずアーニャに激甘な禅さんヴラドでした。
あとアーニャとディミトリがダンスしながらヴラドに突撃する直前、海宝ディミトリがはるーニャに向かって「突撃しちゃおうぜ」みたいなニヤニヤ顔してたのも…w
聡明だけど、いい意味で年齢に似つかわしくないいたずらっ子な感じが、はるーニャと海宝ディミトリは似てる気がしました。
・初日で笑いが起こった記憶がないんですが、堂珍グレブも「ユーモアのセンス」で謎のちょこちょこっとしたステップを踏んでて、見た目とのギャップがありすぎて面白かったです。他グレブがわりとわかりやすい芝居をしてるので、堂珍グレブも変えてきたのかなと思ったんですが、どうなんでしょう…。
・「ガールフレンドじゃない」って言いながらアーニャの手をぎゅっと握って立ち去ろうとする海宝ディミトリ、惚れるしかない(真顔)
・棒切れを持って\キーーーーー/ってなってるはるーニャから、恐る恐る棒切れを取り上げる海宝ディミトリw
・最前で聴く&観る♪My Petersburg♪、私の葬式に流してくれませんか(重)
初日は気合い入りすぎてたのか、かなりがなってた印象もありましたが、それが少し抑えめになってさらに聴きやすくなってました。
「来いよ!アーニャ!」の言い方好きすぎるし(少年漫画っぽい)♪だけど今は観てほしい♪で、クライマックスの歌い上げに向けて、アーニャに語り掛けるような抑えた声になるのも好きすぎるし、最後の歌い上げは言わずもがな好きです(重)
・ディミトリに「目を閉じて」って言われたはるーニャ、今まで観た2回は片足に重心をかけて、腕を組んだまま片手だけぺっ!て出す感じでしたが、この回は両手をひょこっと差し出しててかわいかったです。
・海宝ディミトリの後ろ姿を眺めながら聴くはるーニャの♪Once Upon A December♪も乙なものですね。
(ちょうど目の前がディミトリの座りポジションでした)
(海宝ディミトリの後頭部かわいかったなぁ)(?)
・アーニャに「あなたって本当に頑固ね!私と同じくらい!」って言われた海宝ディミトリの反応、本当に面白すぎるんですけど、アーニャ2人ともよく笑わないな…w(目をクワッと開いて、これ見よがしに閉じる顔が…w)
・アーニャからダイアモンドを受け取った海宝ディミ、「もし俺がこれを(舞台上手に走り去ろうとする仕草)持ち逃げしたらどうする!?」って、わりと大げさに持ち逃げしようとしてました。
・「君が…女の子じゃなかったら俺は…」って言いながら、アーニャに向かってファイティングポーズを取る海宝ディミ。直後にふいにはるーニャを抱き上げてキャッキャしてるのかわいすぎる~~~~~~(舞台に向かって拝むヲタク)
・イポリトフ伯爵があまりにも下手側に立ってたので、あきらめてセンターに立ってるアーニャとディミトリを見てたんですが、海宝ディミトリめっちゃ涙目になってるやん!!!!!!!!!!ってガン見しちゃいました(やめなさい)
いくらペテルブルクにいい思い出があんまりなくたって、生まれ育った故郷を捨てるわけですし、感傷的になるのが普通か…。
・電車の中で警察が見回りに来るシーン、はるーニャは持ってる本で顔を隠し、海宝ディミトリはあくびしながら寝たふりしてたんですが、ここもアーニャとディミトリの組み合わせで変わったりするのかな?
・堂珍グレブ、♪Still♪の歌詞として出てくる心情と、表情や仕草が裏腹だったのが印象的でした。歌い方に少しだけクセがありますが、さすが歌うまさんですね…。
あとパンフレット見てびっくりしたんですが、海宝さんとまるまる10歳くらい違うっぽい…!?え、アラフィフ!??!(全然そう見えない…)
・ヴラドに「おまえは失恋するんだなぁ、ディミトリ」って言われて「相変わらずあんたの言うことはわけわからん」って強がった後の海宝ディミの顔見ました?????(誰)完全に図星突かれた顔してて良すぎたんですけど?????
・はるーニャの♪Journey to the Past♪、音源ください(念)
・ちなみに一幕は指揮者の方もちょいちょい見てたんですが、♪My Petersburg♪のあとはすごい勢いで汗拭ってて、♪Stay, I Pray You♪は一緒に口パクで歌っててほっこりしました。
・♪Paris Holds the Key♪の、腕をぱたぱたするヴラドダンス(?)を海宝ディミトリが茶化して真似してるのを見て笑うはるーニャ。平和な世界。
この曲の後半は、目の前が海宝ディミトリの立ち位置だったので、がしがし踊る海宝さんを目に焼きつけました。マイクを通さない生声が聴こえて、めっちゃ楽しそうな様子だったのでマスクの下でにこにこしてしまいました。
・そういえばディミトリが妙にバスタブに固執してるエピソードって、映画でもありましたっけ…?笑
・今回はネヴァクラブの名前を忘れなかった禅さんヴラドw
・作品ポスターにもなっているアーニャのポーズを、♪Paris Holds the Key♪のリプライズを歌ったアーニャが橋の前(LEDパネル)で一瞬だけやるんですが、そういえばあのポスターで着てる衣装って劇中1回も出てこなかったような…?皇太后と再会するシーンで似た衣装は着てますが、あれは背中に模様がついてたような…。
・麻実マリア皇太后、間近で見てもオーラが皇族。背筋がしゃきっとしてて本当にかっこよかったです。
・マルシアリリー、♪Land of Yesterday♪は前回よりも声が出てた気がします。
・ベッドの上に乗って登場したはるーニャを観た私「晴香ちゃん、ごはん食べてる?????????」
いやあまりにも華奢すぎてお母さんは心配です(保護者目線ヲタク)
・初日はディミトリがタンクトップにパジャマという謎の出で立ちで登場することをすっかり失念しており、一瞬「え゛っ?」ってなっちゃったんだけどさすがに耐性つきました(?)
・♪In a Crowd of Thousands♪もめーーーーちゃくちゃ良かったです。アーニャ歌唱パートのわりと序盤から密着してて見てるほうがどきどき。前回は海宝ディミがはるーニャにくっついてましたが、今回は♪揺れるパレード♪ではるーニャから腕くっつけてました。尊い(拝)
2人の声がユニゾンで重なるところ、個人的にすんごく好き~~~~!!、!!海宝さん、次のアルバムのデュエット曲は晴香ちゃん呼びましょ~~~~!!!!!
・♪In a Crowd of Thousands♪歌い終わりの海宝ディミトリ、アーニャにキスしそうになり、寸前で何かに気づいた顔をして、ちょっとだけ微笑みながら「皇女様…」ってひざまずくんですが、ひざまずいた後のうつむいた表情ががっつり私の席から見えてしまい…!自分の気持ちを必死に抑えた苦しげな表情をしていて…!!「よ、良すぎる~~~~~~~~~~~」ってその場に崩れ落ちそうになりました(迷惑客)
2023年は「海宝さんの芝居、ええな…」を実感する年だったなぁ…。
・青ドレスのはるーニャ、あまりにも神々しくて目がぁ…目がぁぁぁぁぁぁ(ガン見)そして海宝ディミの燕尾服のズボン、太ももぱっつぱつなのが気になります(やめなさい)
・アーニャとディミトリを送り出した禅さんヴラドの、2人のロマンスの行く先を心配する表情と歌に乗せる感情が、かなり短い時間なんだけどものすごーーく心に染みました。
・バレエシーン、もはやどこ見たらいいですか!?状態できょろきょろしてたら終わってました(真顔)
バレエダンサーさんはいくら飛んでもはねても、着地でほっとんど音がしなくて…どうなってるんだあれ…。
堂珍グレブはちゃんとバレエを見てて、私の席からだと見下ろされてる感があって最高だったのと、目の前にはドレスアップしたはるーニャと海宝ディミが座ってて最高でした(消え失せる語彙力)
・禅さんヴラドがバレエ全力で楽しんでて微笑ましすぎるんですが、若い時リリーと一緒にバレエ観に行ったりしなかったのかな…?ダンサーさんの動きに逐一驚いてるので、元貴族だけどバレエ初見なの?ってなりました。笑
・♪Everything to Win♪、後半は目の前で海宝ディミトリが歌ってたんですが、だんだんと目がうるっとして一筋だけ流れる涙があまりにも美しかった一方、♪わからな~~~い♪って歌詞のところで、海宝さんの口の中がめっちゃ見える…歯並びきれい…って思ってしまった私を許してください(土下座)アラジンとかカジモド演じてた頃ってそういえば八重歯だったよな…いつの間に直したんだろ…?
・前回は微妙にかすってた皇太后のディミトリビンタ、今回はぱちん!と鋭い音が響いておりました(地味に痛そう)
ちなみに皇太后のドレスの裾を踏んでまで引き留めようとするディミトリの行動に客席から笑いが起こるの、一生理解できない勢です。あそこはシリアスなシーンなのでは…。
・個人的にこの作品、2幕後半の流れがいまだに微妙にわかってなくて、皇太后はディミトリの言葉に激怒してたのに、なぜアーニャに会う気になったのかが一番わかってないです。
「歴史は私たちにこのゲームを最後まで続けるように言ってる」みたいなことを皇太后が言うけど、気が変わるの早くないですか…?それともディミトリがそこまで言うなら、ってことだったのかな。そのあとの皇太后とアーニャの禅問答みたいなのも結構長いなと感じてしまう…気の短いヲタクなので…。
・皇太后に、自分がアナスタシアだとわかってもらえたはるーニャの表情はこちらからだと見えなかったんですが、大きな涙のしずくがこぼれたのは見えました(涙)
・皇太后とアーニャの再会シーン、ディミトリが後ろの扉から見てることに前回やっと気づいたんですが、2人がハグしてるちょうど後ろに海宝ディミが泣きそうな顔してその光景を見つめてて、あの角度が最高でした。
・アーニャを手放すときの麻実マリア皇太后の表情が…思い出すだけでちょっと涙出てくるくらい素晴らしくて…。あれほど慈愛に満ち溢れた微笑みがこの世にあるのか…。
・堂珍グレブのクライマックスも本当に素晴らしかったな~~~!
「君を連れて帰る」ってアーニャの腕を強くつかんだあと、自分のその勢いにハッとしたような顔をしてから手を放して、苦悶の表情を浮かべて自分の手を見てたのがとても印象深かったです。
♪Neva Flows♪のリプライズも、目の前でものすんごい鬼気迫る表情で歌ってて、任務とアーニャへの気持ちで引き裂かれそうになる辛さとか苦しさがダイレクトに伝わってきました。目の下のクマが一気に濃く見えたのは、あのシーンだけそういうメイクにしてるのか、芝居でそう見えたのか…。
アーニャを撃てずに崩れ落ちた後は、しっかり気持ちを断ち切れてるのも個人的に好きポイントです。アーニャに「なんて報告するの?」と聞かれて、わりと爽やかに「自分は父の息子じゃなかったと伝える」と答えるのは、彼がアーニャをアナスタシアだと心から信じている証拠であり、たとえ嘘でも「あの少女はアナスタシアではありませんでした」と報告してもいいはずなのに、それを言わないやさしさと誠実さがある人なんだと思えました。一番ハッピーエンドなグレブに思えたかも?
・アーニャとディミトリのトランクキスが本当に目の前だったので、心臓が口から出そうでした(危)多分あの瞬間の私、世界で一番赤面してたな(謎)キスされてからアーニャの背中をぐっと引き寄せて、ニカッて照れたように笑う海宝ディミ(白目)惚れてしまう…。
・ラストも、はるーニャと海宝ディミがすごく素敵に見える角度から楽しめて…もうこの席最高すぎるやん…って思いながら終演しました。
・これまで観た海宝ディミ回、絶対にトリプルカテコまでやってるんですが、この日も晴香ちゃんと海宝さんだけ最後に登場。海宝さんが大げさに襟を正す仕草をして晴香ちゃんに腕を差し出し、晴香ちゃんも\ドヤァ/って顔をしながらその腕に手を添えるという、息ぴったりな2人でした。
最後の最後、舞台袖にはけていく2人の背中が見えたんですが、海宝さんが晴香ちゃんに向かってぱちぱち~って拍手してたのが見えて尊すぎました(拝)
一生の思い出になる回でした!この記憶は墓場まで持っていきます!(重)