開幕3日目&海宝グレブデビュー回を観てきました!
座席は2階後方のA席センターブロック。さすがにオペラグラスを使わないと役者さんの表情は見えませんでしたが、舞台全景がくまなく見えるのと、音がダイレクトにばちーんと届く感じがたまらなく良かったです…!
それなのに2階席S席後方は数人しか座ってないという寂しさ。A席(2階席後方2列)は満席だったのに…。舞台上の役者さんからも絶対見えてるよなぁと思うと、仕方ないにせよちょっとなぁ…。
以下、前回観ている大澄ブラド以外のキャスト別感想です。
【アーニャ:木下晴香さん】
・晴香ちゃんは、本当は2020年の「アナスタシア」で初めまして予定だったはずなのですが(ロミジュリは観られてないので)それがなくなった後、3年半でいろんな作品で活躍してるのを観て、ついにアーニャ(以下はるーニャ)として観られるのが本当に嬉しかったです…!!
・安定感のある歌が素晴らしかったです。♪Once Upon A December♪でほんの一瞬だけ声が裏返ったくらいで、あとは全く問題なし。印象としては、芝居のわかーニャ、歌のはるーニャです。
・1幕の地味な衣装でもどこか気品を漂わせているので、ヴラドが彼女に賭けてみようとする気持ちや、イポリトフ伯爵が思わず彼女に膝まずいてしまう気持ちがわかるなぁと、たたずまいに説得力がありました。
・ベビーフェイスな内海ディミとのペアだったからか、姉御肌強めなアーニャでした。
・青ドレス似合いすぎてるーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!
【ディミトリ:内海啓貴さん】
・初演がグランドミュージカルデビューだった内海ディミトリ(以下ディミよしくん)。当時も、製作発表の時のちょっと不安定な歌唱からは見違えるほどのクオリティでしたが、あの時の一生懸命さが、3年半経って自信に変わっていたのが一番印象的でした。
・初演のときも思ったんですが「本当に詐欺師なの?」ってくらい、顔に思ってることが全部出ちゃう素直な少年(青年じゃなくて少年)なので、アーニャに意地悪を言っても全然憎めないし、嫌な感じもしなかったです。
(ちなみにこの点、海宝ディミトリはしっかり「嫌味なやつ」なので………セーヌ川泳いでいけば?みたいな言い方や表情に、しっかりイラっとさせられますw)
・♪My Petersburg♪はところどころ海宝さんイズムを感じる歌い方で、当たり前ですが初演よりも圧倒的に歌い慣れてました。
・ベビーフェイスに似合わぬムキムキの腕も健在!
・スペシャルカーテンコールの挨拶では、3年半前のことを思い出したのか、涙を流しつつ挨拶されてて、ちょっともらい泣きしました。
初めてのグランドミュージカルだった初演がほぼ中止になっちゃっても、その後ものすごい努力を重ねたからこそ、また「アナスタシア」で観られてるんだなと思うと、感慨深くなりました。
【グレブ:海宝直人さん】
・新妻さんが「ATTENTION PLEASE!」のトークで、「海宝くんって中間管理職っぽい」って笑ってましたが、海宝グレブはそんな「中間管理職っぽさ」がにじみ出てたのが印象的でした。
・アーニャを呼び出すシーン、「君はあのときの道路掃除人!」って言ってから部屋にいる付き人?を追い払ってから話し始めるのが通常の流れのようですが、海宝グレブはその後の「ネフスキー大通りで…」って思わず話し始めてから、部屋にまだ人がいることに気がついて追い払う、という流れになってました。アーニャに恋してる気持ちが強めなグレブ、となると初演の遠山グレブに似てるかも?遠山グレブは完全にディミトリと対になる立ち位置だったので。
・気になっていた「ユーモアのセンス」のシーン。
海宝グレブがはるーニャに「この部屋や制服が堅苦しい空気にしてる」というニュアンスのセリフを言ったあと、謎な動きをしてからはるーニャに向き直り「ほら、ユーモアのセンスもある」ってドヤ顔し始めたので笑いをこらえるのに必死でしたw私が晴香ちゃんなら絶対笑ってる(最悪)
・♪Neva Flows♪も♪Still♪も良かったですが、個人的には♪Land of Yesterday♪のリプライズがとってもかっこよくて好き…!今回観るまで、この楽曲をグレブが歌ってたことすら忘れてたんですけどね(え?)BW版のサントラにも入ってないからなぁ…。
・クライマックスのアーニャとの対峙シーンは、血管ブチ切れそうなレベルで激昂してたました。ただ初日だけでは、個人的には海宝グレブの心境の変化がいまいちつかみづらかったです。なかなか難しそうな役だなと感じました。
【リリー:堀内敬子さん】
・堀内リリー、愛嬌たっぷりでかわいらしくて大好き!初演とあまり印象は変わってなかったです。♪Land of Yesterday♪の迫力満点の歌いっぷりがさすがでした…!