Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2023.7.14 劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター[ジャポネスクver.]」マチネ公演:祝・劇団四季創立70周年

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ジーザス・クライスト=スーパースター[ジャポネスクver.]」3回目の観劇。

 

永遠の四季ヲタ初心者なので、劇団四季創立記念日、しかも70周年記念日とは知らずにこの日のチケットを購入しておりました。

 

チケットを確保した時は、あまりにも必死すぎてその日が記念日だということをまるでわかってなかったんです。わりと直前になって気づいたんですが…え、すごくない?(自画自賛)会員先行販売の日にネットで確保した席でしたが、確か1席だけぽつんと空いてたんですよね…奇跡すぎる…。

 

終演後はカーテンコールにて、神永さん→江畑さん→佐久間さん→村さんの順で特別にご挨拶がありました。他演目は代表1名のみのご挨拶だったみたいなので、4名からそれぞれご挨拶が聞けたのは嬉しかったです!

(多分ご挨拶の内容はどの演目も全く同じで、JCSだけそれを4名で分担してたようです)


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後方ではありましたが、やっとセンターブロックど真ん中に座れたので、アンサンブルさんたちのフォーメーションの作り方や、一糸乱れぬダンスなど、最後にしっかりと全体を楽しむことができて良かったです。

 

舞台上にバミリ(立ち位置の印)が一切見えなかったんですが、よく見たら貼ってあるのか、それとも舞台上からしか見えない仕掛けにでもなってるのか、はたまたバミリなんてなくたってあのレベルの美しいフォーメーションが組めるのか…。

 

ジーザスの立ち位置(0番)ぴったりの席位置だったので、神永ジーザスが舞台上で座るとちょうど目線がぶつかって、あのどこを見ているのかわからない、不思議な視線を堪能(?)できました。

 

創立記念日だから、というわけではないと思いますが、とにかく個々がすごく熱量高めなパフォーマンスをされているのを感じた回でした。


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神永ジーザス、やはり公演を重ねていくとどんどん人間味が増していきますね…。人間離れした雰囲気も私は好みですが、より感情が見える公演期間後半の芝居の方が素敵だなぁと感じます。

 

この回の♪ゲッセマネ♪、民衆の前でかぶっている「神の子」の仮面を脱ぎ捨て、過酷な運命を無理やり背負わされた一人の哀しい男、としての顔を見せながら、神と向き合っている姿にものすごく引き込まれました。

 

自分の手の平をこぶしでばちーんと叩いたり、身振り手振りが曲中盤~後半にかけて激しくなっていて、ジーザスの悩み・苦しみ・葛藤が感じられるシーンになってました。

 

それにしても、「アナと雪の女王」クリストフ、「キャッツ」タガー、「ノートルダムの鐘」フィーバス、「リトルマーメイド」エリック王子、「オペラ座の怪人」ラウルと、近年上演されてる大型作品には必ず神永さんがいらっしゃるような?本当に大活躍されてますよね…!

 

佐久間ユダはいつも一人だけ突び抜けて熱量高めですが、今回さらにギアを一段上げてきた印象でした。あのがなるような声の出し方でシングルキャストをこなしてるの、本当にすごすぎます。

 

前回観た公演からだったと思いますが、♪スーパースター♪の後半のどこかのフレーズの歌い方を変えてきてたのかっこよかったんです…どのフレーズか忘れたけど…。

 

ちなみにジャポネスクverでの♪スーパースター♪のユダは、黒薔薇をたすき掛けしてるんですが、黒薔薇の花言葉

「永遠の愛」

「貴方はあくまで私のもの」

「決して滅びることのない愛」

「永遠」

「死ぬまで憎みます」

「憎悪」

「恨み」

「永遠の死」

「あなたを呪う」

などなどがあるそうです(震)

 

大森ヘロデは、前回観劇時あたりからようやく役のテンションをつかんできたなという印象で、今回は完全に振り切ったテンションで演じられてたと思います。

(対する神永ジーザスの虚無の表情にますます磨きがかかっていました…笑)

 

ヘロデにはあのテンションが必要ですよね…あのシリアスな雰囲気をぼこぼこに壊していかなきゃいけないのは本当に大変そうだけど…。

 

私のお気に入りキャラ・アンナスを演じていた日浦さん。これまでほとんど吉賀アンナスを観ていたので、開幕直後は正直やや物足りなさを感じていました。特にアンナス特有の高いキーでの歌唱がかなり危うかったんですが、今回はだいぶ良くなってて観ていて安心感がありました(えらそーな感想)

 

ところで男性アンサンブルさんでお一人、柿澤勇人さんそっくりな方がいらしたんですが、あの方は一体何者でしょう…?

(双子かと思いました。笑)