Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2023.6.25 劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター[ジャポネスクver.]」マチネ公演:和風JCS


f:id:der_letzte_tanz:20240720211958j:image


ずっと観たいと願っていた「ジーザス・クライスト=スーパースター[ジャポネスクver.]」!初めて観劇しました!

 

正直エルサレムver.を先に観ていると、あえて和風演出に直した意図があまりわかりませんでした。

 

メイクや楽曲の音色が完全に「和」なのは面白くはあったものの、JCSの肝の1つである「ロック」が緩和されてしまうので、どちらが好きかと言われたら、この時点では完全にエルサレムver.でした。

 

もちろん物語と楽曲はエルサレムverと全く変わらず。基本的な動きもそこまで大きく変わらず。演出はところどころちょっと違ってたかな?という印象です。カーテンコールで♪スーパースター♪を歌って踊らないのが寂しかったです(すんっ…て顔で踊る佐久間ユダを見たかった…笑)

 

♪スーパースター♪は、ユダが天からジーザスを見下ろす構図になっていて、これはジャポネスクverの方が好きでした。ユダが茨の冠をかぶっていて、途中でそれを下界に投げて受け取った衛兵がジーザスに冠をかぶせるんですよ………うわぁ……………(好き)

 

白塗り&隈取りメイクは、冒頭5分くらいは面食らったものの、その後は見慣れました。でも表情の微妙な変化はやっぱり見づらくて、そこも含めエルサレムver推しです。

 

楽曲は、思ったほどオリジナルのカラーは失われていませんでしたが、ところどころチャカポコしてたのはちょっと面白かったです。エルサレムが舞台なのに夏祭りの風情があったな…。


f:id:der_letzte_tanz:20240720212923j:image

 

座席が1階のド下手(座席番号1番)だったので見え方はあまり期待してなかったんですが、自由劇場なので10列目でもオペラグラスいらずでした。そしてJCSは意外と下手側が(個人的に)美味しい演目だったのを忘れてました。ジーザスとユダのケンカシーン(違)では、2人の表情を見つつその向こう側に見えるのんきな使徒たち、という構図が最高に素晴らしかったです。

 


f:id:der_letzte_tanz:20240720212846j:image

 

以下、キャスト別感想です。

 

ジーザス・クライスト:神永東吾さん】

・白塗り隈取りメイクをしてもかっこいいのどうかしてる(※褒めてる)髪の毛も、エルサレムverよりさらにどストレートロングでしたが、全く何も違和感ないのどうかしてる(※褒めてる)

 

・歌も絶好調すぎません…!?ハイトーンどっから出してるの!?ってくらい声量があって、神永ジーザスの\ファァァァァァァァァ↑↑↑↑↑/を目覚ましにしたら全世界から寝坊という概念がなくなりそうです(壮大)

 

・個人的にエルサレムverからずっとツボな神永ジーザスは、ユダに「ゆけぇ!サァァァァァァァァァ!!!!!!!!」って叫んでから、地面に座り込むシーン。なんかあの座り方のフォルムがかわいくてきゅんときてしまう…(突然の不真面目感想)

 

イスカリオテのユダ:佐久間仁さん】

佐久間ユダが舞台にいるとずっと見てしまうやはりこれは恋(真顔)

 

・佐久間さんもあの白塗り&隈取りメイクなのに、お顔立ちが整ってるので何も違和感がなかったです。♪序曲♪で歌舞伎みたいなポーズを決めてたのと、客席に向かって見栄を切ってた(?)表情がかっこよすぎました。

 

・佐久間さんの声×JCSの楽曲=最高の組み合わせ。

 

ジーザスの言葉にいちいち振り回される佐久間ユダァァァァ(好き)「私の心を知るのはお前だけ」とジーザスがマリアに言った瞬間の表情がツボです。

 

・♪スーパースター♪では、天井から檻みたいなカゴ(?)に乗って降臨してたので、「トート閣下かな?????」ってなったエリザベート脳。佐久間ルキーニめっちゃ観てみたいですね絶対上手いと思うんですよ(ここまで一息)

 

マグダラのマリア江畑晶慧さん】

・今回初めてJCSにキャスティングされた江畑マリア。ちょっと意外でしたが、さすがの歌唱力でした(拍手)

 

・今回1番観てて発見のあるキャストでもありました。これまでのマリア(と言っても山本さん&谷原さんしか観たことないですが…)は、恋人としてジーザスを見守ってる印象でしたが、江畑マリアは「聖母マリア」としての役目も果たしてそうでした。

 

娼婦としての色気よりも、溢れ出る包容力が印象的でした。ユダのことはあまり相手にしてなさそう…というより、すべてを一歩引いたところから静かに見てるマリアだったので、ユダとしてはその落ち着きっぷりも腹立たしいんだろうなぁと思いました。

 

【その他の印象的だったキャストさん】

ジャポネスクverのヘロデ王やばすぎません?青アフロにハイレグレオタードにタイツにブーツ。ヘロデ王の衣装をデザインするときだけ、デザイナーさんが暴走したとしか考えられない(真顔)そして2018年の私の初JCSでシモンを演じていた大森さんがヘロデになってました。祝出世!(なのかな?)

 

・高井カヤパ様観られる〜って思ってたら、観劇2日前に急に飯田洋輔さんに変更され、四季ヲタ界隈がざわついておりました。飯田さん、その前日まで大阪でファントムやってたのに…。

 

しかも私はお芝居してる飯田さんを観たことがなかったため(=ALWコンサートで拝見したのみ)、まさかのカヤパ様で初でした。笑

 

圧倒的な低音バリトンという観点ではやはり高井さんに軍配でしたが、貫禄たっぷりの飯田カヤパ様でした。目が大きいのでメイクも映えてました。

 

それにしてもJCSには本当に久々の登場だったようなので、よくぞすぐ入れたなと、役者さんの対応力の高さにびっくりでした。

 

・村ピラト様ー!でもエルサレムverの方がもっと葛藤を感じられた気がするんですよね…。そこもジャポネスクverならではなのだろうか…。

 

・本城シモンの爆音美声な♪とこーしえのえいこうとー♪を聴けたので、なんだかいいことありそうです(もはや縁起物扱いの本城シモン)