Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

小説「世にも奇妙な君物語」:ドラマから小説へ!?

 「世にも奇妙な君物語」:朝井リョウ

 

(あらすじ)

異様な世界観。複数の伏線。先の読めない展開。

想像を超えた結末と、それに続く恐怖。もしこれらが好物でしたら、これはあなたのための物語です。

待ち受ける「意外な真相」に、心の準備をお願いします。各話読み味は異なりますが、決して最後まで気を抜かずに。

では始めましょう。朝井版「世にも奇妙な物語」。

 

(感想)

毎年ランダムに(?)新作が放映されるテレビドラマ「世にも奇妙な物語」。

あの世界観にオマージュをささげた、朝井リョウさん版の「世にも奇妙な物語」でした。

 

短編が5つ収録されていますが、ものの見事にあのドラマの雰囲気を、そっくりそのまま小説の中で描いていて、すごく面白かったです。久しぶりにものすごいスピードで読み進めることができました。あまりにも集中しすぎて、本から目を離した瞬間、自分がどこにいるか分からなくなる、あの感覚を久々に感じました。

 

最近の「世にも奇妙な物語」は、小説からドラマとして映像化しているお話が多いですが(それとも昔からなのかな…?)、この小説を基にしたドラマも作ってほしいなぁ…(と思っていたら、今年WOWOWで映像化されたみたいですね~)

 

www.wowow.co.jp

 

どれも面白かったけど、個人的には5つ目の「脇役バトルロワイアル」がめちゃくちゃツボでした。登場人物7名のモデルとなっている俳優さんたちには、パロディとはいえ許可とってるのかな…気になるところです。笑